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感謝のち戦場、所により色男
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大広間から見える庭園では、移動式の遊園地や動物園が人々を楽しませている。
人慣れした動物たちが愛想良く出迎えてくれることに、
八神 修
が大層癒やされたことは間違いない。だが、何より素晴らしかったのは動物と戯れる
七夜 あおい
の愛らしさなことも、間違いなかった。
そんな姿をいつまでも眺めていたくとも、パーティの時間は有限だ。小動物への触れ合いの機会はまた別途計画を立てるとして、修は彼女が疲れないように気を遣いながら、大道芸など他の催しも見て回る。
そうして小腹が空いた頃。2人は運試しも兼ねて、ガレット・デ・ロワの並ぶテーブルへ向かった。
飾り包丁の技術は絵画を見ているように素晴らしく、切り分けられたことでさらに美しさが増している。
それはフェーブが、探そうと思って探せるような場所から顔を出さないよう隠されていることを意味していたが、修はつい手を翳して探りを入れるポーズをとった。
「猫さんどこに居るかな?」
多くの人に振る舞うため、ガレット・デ・ロワはテーブルの上に次々と運ばれてくる。まだ誰も手をつけていない物なら確実にフェーブは入っているのだろうし、見向きもされなくなった残り物の中で寂しくしているかもしれない。
「挨拶のとき『幸せそうな人のところに幸運は寄ってくる』って言ってたよね」
真剣に探すよりも、笑って「これだ!」と選んだ物に入っていそうだと、あおいは太陽のモチーフから一切れを選んだ。
「猫がぽかぽか日向ぼっこしてそうかなと思って。修君は何か感じた?」
「ああ。幸せが幸せを引き寄せるなら、今の俺には難しいことじゃないからね」
あおいがこれと決めた時、その顔を見た時にピッと来た。きっと今は彼女にとって、2人でいる時間は『楽しい』という気持ちが強くて『幸せ』とはちょっと違うのかもしれないけど……それならこの幸せが、彼女に連鎖すればいいなと願いながら修は月桂樹のモチーフから一切れ選ぶ。
「もし当たりが出たらどうする?」
「そうだな……俺は小型のデジカメが欲しいかな。できるだけ高価な物がお得だしね」
真っ先に浮かんだのは一千万の時計が二百万という桁違いの買い物だったけれど、そこまでの品を見せて貰えるような店は、寝子島だと星ヶ丘であっても限られてしまう。
手に取って確かめず取り寄せるくらいなら、都内の本店に赴いたほうが確実だ。となると、寝子島で買える範囲はデジカメが妥当だろう。
笑って一口大に切ろうとしたフォークの先に、手応えがある。パイ生地を切り損ねたでもない……これは。
「そうだよね、8割引だもんね! ――あれ?」
「あおいも?」
少し大きめに切って、解してみる。二人の皿にはそれぞれ、緑のハートとオレンジのハートを抱えた猫が転がり出てきた。
軽く拭ってやると、表情もよく見える。微笑んでいる子とうたた寝をしている子は、
納涼床の人形
の隣に並べるのが良さそうだ。
「サバトラの子猫の隣に置こうかな」
同じ事を考えていたあおいに嬉しくなって、修は静かに人形をひっくり返した。どこの品か気になったのもあるし、納涼床が楽しかったねと言うだけで声が弾んでしまいそうだったから、落ち着こうと思ったのもあったのだろう。
けれど、目にした刻印に思わず目を見張った。交差した2本の剣といえば、陶磁器の中でも指折りの名窯だ。
(これ……全部に?)
フェーブの入っていないガレット・デ・ロワなど、ただのケーキ。全てに入っているのだろうし、フェーブに品質差もつけないだろう。それに、優待券と引き換えに返せというようなこともないだろうけど。
あおいはまだ気付いていない。この名窯が、ペンダントトップのサイズでいくらする物かなんて……知らないほうが良いことも、きっとあるはずだ。
「納涼床、楽しかったよね。あの猫も友達が増えて喜ぶと思うよ」
気にして飾れなくなってしまうより、楽しかった思い出を見えるところに置いて欲しい。
修は気を取り直して、ブラックフライデーの作戦をあおいと相談することにした。
料理を堪能した
御巫 時子
と
五十嵐 尚輝
は、少し外の空気も吸おうと庭園に出た。
冬の訪れを告げる冷たい空気の中で、移動式遊園地が一層眩しくキラキラと輝いていて見える。
「いやあ、室内も豪勢でしたが……これはお庭の規模なんでしょうか」
広大な土地さえ有れば、なんでもできる。確かに海外では、お祭りに移動式遊園地が来るなんてことは当たり前になっている地域もあるらしいが、どちらにせよ個人の邸宅で招くことは少ないだろう。
カーニバルゲームどころか、庭を一望できる程度の高さの観覧車やゴーカート。サイズは小さめだがコーヒーカップも、円盤の外周に向かって座りぐるぐる回りながらスイングするようなスリルアトラクションまである。
「先生は小さい頃、遊園地はよく行かれたんですか?」
いつもは控えめな彼女が、今にも走り出しそうに声を弾ませるから、思わず尚輝は苦笑する。
幼い頃ですらあまり訪れたことの無い遊園地に、時子はワクワクとしているようだ。
「僕は……それなりに、ですかね。1人で留守番でも良かったのですが、姉たちに引きずられては激しい物に乗せられたりして」
その時は百科事典を読み解くほうが有意義だと思っていたし、子供用の顕微鏡を覗く方がドキドキするのにとげんなりしていた。でも、行ったら行ったで笑っていて、今になって楽しかったのだと思う。
「おかしいですね。聞かれるまでは苦手だと思っていたのに……ワクワクしてきました」
「でしたら……メリーゴーラウンドに乗ってみませんか?」
煌めく電飾の光を浴びているからか、時子の瞳はいつもより目映くて尚輝は目を細める。
「そうですね。そういったアトラクションなら、落とさずに済みそうです」
誕生日に贈ったミョウバンの結晶が、青く時子の胸元を彩っている。こうして身につけても違和感がないほどの透き通った輝きに、妙な達成感と照れくささが尚輝を包む。
そのほんわかした優しい空気を感じながら、時子は「いきましょう!」と少しはしゃいだように手を引いて、メリーゴーラウンドの乗り場へと急いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月14日
参加申し込みの期限
2023年04月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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