this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
GOOD BYE YESTERDAY
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
26
つぎへ >>
自分の家みたいにくつろいだ様子で、紅美はさっきまでメイドが座っていた椅子に腰をおろす。
「なんだ七枷ひとりかよ。千絵いねーの?」
なんだとはご挨拶だなと陣は腰に手を当てた。
「今日千絵ちゃんは午後からだよ。それまでは僕ひとりが店番」
「ふーん」
と気のない返事をしているようで、紅美は目が半月形になっているのである。
「で、店長代理のいぬまにあんたはメイドを連れ込んでたってわけか」
口調も冷ややかだ。
「ちょっと待て!」
「エロ」
「エロちがう! 話を聞けって!」
「あたしや千絵ちゃんというものがありながら、ちょっとしたスキに別の女、それもメイドに手を出そうたぁイイ度胸じゃね?」
「いろいろツッコみたい発言だがとにかく、
誤解だっ!
」
「でも走って逃げてったじゃん、あの子」
「紅は僕をどういう人間だと思ってんだっ!」
「なーんてね」
あははと紅美は笑った。
「わーってるよ、あんたがそういう男じゃないことくらい。アレだろ? どうせ道に迷ったかここを前のファミレスとまちがったアワテンボーがチンニュー(闖入)してきたってとこだろ?」
「……正確にはちがうけど、まあそんなとこ」
またからかわれたのか、憮然としつつも陣はてんまつを明かした。
「まあ良いことしたんじゃね? カルマだかパイアスだかが上がるよ、陣の」
「なんのたとえだよそれ」
「なんかのゲーム」
ケラケラと笑う紅美である。どうも彼女にはいつも手玉に取られているような気がしてならない。
それはそうとして、と陣は店内の電灯すべてをつけ、新発売のプラモの店頭ポップを直しつつ言った。
「で、学校の成績はどうなんだよ。最近」
「バッチリ、とはさすがに言えんけど、とりま普通くらいにはなってきたよ」
中間考査の結果を紅美は報告した。たしかに勉強の効果は出ている。苦手教科はまだ厳しいものの、なかなかいい数字が出ている教科もあった。
「でもよー、そろそろ期末じゃん? またテスト勉強一回か二回、真白と陣に見てもらおうかなー、なんて思ってる」
「僕も白さんも受験生なんだけど」
まあいいかと陣は苦笑いした。たとえ相手が中学生であろうと、教えることによって自分が学ぶこともあるのは事実だ。
「勉強会である以上はスパルタ強行だからな、前みたいに」
「アイアイサー」
ホントにわかってんのかよ、と言いたいところだが陣の言葉に先回りするように、
「あたしだって志望校があるからね」
と紅美は殊勝に言った。
「寝子高! 陣や真白が学んだ高校、入ってみたい」
「言っとくが寝子高だって進学校なんだからな」
超難関ではなくとも人気校ではあるのだ。自由な校風に憧れて全国から人材が集うほどの。挽回できてきたとはいえ現在中二の紅美の成績では、いささか厳しい道のりになるのは確かだろう。
「わかってるよ。でも挑戦するって決めたから。あたし進路は寝子高一本に絞るつもり。落ちたら浪人するし」
「浪人ってあんた」
いわゆるチューロウ(『中浪』、中学浪人の略)だぞ厳しいぞと陣は言うのだが紅美の決意は固かった。
「親にも許可取ったしがんばってみるよ。それにね、いま寝子高に十八歳でしかも一児の母で、なのに一年生として在籍しているひとがいるんだって。あたし、めっちゃリスペクトしてる!」
紅美は目を輝かせるのである。
「世襲で楽して二代目三代目やってるジジイ政治家が『再チャレンジできる社会』なんつー自分でも信じてないザレゴト振り回してるのよかずっと勇気づけられるよ。そのひと、ていうか先輩の苦労に比べたらあたしのこれまでなんてチリみたいなもんじゃん? もち現役合格を目指すけど、一浪したって絶対、あたし寝子高入ってみせるから!」
どうやら本気のようだ。陣は深々と息を吐き出した。その決意ならもうネガティブなことは言うまい。
「なんか紅、成長したって感じか?」
「なにその上から目線、むかつくんですけど。キモ」
「その口の悪さは成長してないね」
紅美の意思は応援するとして、気になることについて陣は探りを入れてみる。もちろん注意深くだ。露骨には訊かない。
「紅、最近さ、体調とか、平気か?」
「平気って? 平気じゃない状態ってどんなのさ?」
「あー、どっかのお嬢様系配信者みたく『おヨーグルトですわ~』みたいな口調でしゃべったりとか」
「そんなしゃべりかたするか!」一刀両断して紅美は陣を追い払うように手を振った。「ホレ客が来たぞ、店番店番!」
たしかに、男子小学生のグループが扉をくぐったのである。新作トレカのチェックだろう。
「なんで紅が命令してんだよ」
まったく、とぶつくさ言いながらも陣は小学生グループに「らっしゃいませー」と声をかけに行くのだ。彼らの大半とはすっかり顔なじみだ。「新作入荷したー?」「したよ」というやりとりも慣れたものだった。
「じゃ、あたしはざーっとトレカとかチェックして帰るんで。千絵によろしくー」
「千絵ちゃんが来るまで待たないんだ?」
「まあ月曜には学校で会うしね。それに最近、ちょっと疲れやすいっていうか」
疲れやすい?
「それって」
陣は声をかけようとしたものの、小学生グループなんかよりずっと手強いお客の来店を見てきびすを返した。プラモマニアのおじさんたちだ。彼らはいつも大量予約し大量購入してくれる太客ではあるものの、常に質問が細かくマニアックなので手こずる。
おじさんたちの質問波状攻撃をしのぎきって気がついたときには、紅美の姿は消えていた。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
26
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
GOOD BYE YESTERDAY
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月30日
参加申し込みの期限
2023年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!