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GOOD BYE YESTERDAY
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ハンバーガーのいいところは、食べながら話しやすいというところだろうか。
無心に二口ほどしたところでコーラを口にし、英二はののこに問いかけた。
「このあいだのハロウィン、野々さんのコスプレモチーフにびっくりしたなぁ」
ハロウィン☆デイズで英二は『ニャンダム』の敵役ラクシーン公国の一般兵に扮した。前もって打ち合わせをしたわけでもないのに、英二に同行したののこはラクシーンの幹部、公国軍突撃機動軍司令のコスプレで登場したのだ。顔の下半分を紫のマスクで覆い、ヘルメットと腰のレーザーガンまで用意したという本格的な衣装だった。
英二はスマホを取り出し、ハロウィンの夜に撮った写真の数々をののこに見せた。ののこ単体の写真、自撮りした英二とののこのツーショット、ラクシーンコスプレの集団との記念撮影などなど、スライドショー形式で流せば楽しい記憶がよみがえる。
「野々さんって意外とファーストニャンダムも知ってる感じ?」
「いんや、あんまり知らなかったよ」
ののこは首を振った。
「有名ではあるんだけどさ、お恥ずかしながら最近になって知った感じ」
「最近なんだ?」
うん、とののこはうなずいた。
「まー配信で、まとめてね。めちゃくちゃ面白かったんで数日かけて全部観ちゃった。私と同じ苗字の理事長的な人がネットの動画配信サービス会員になったんで、タダで観れるようになったってこともあって」
私と同じ苗字の理事長的な人、とはまた穏やかでない表現である。ののこは父親(とされる野々ととお)との間に何らかの問題があるらしく、決して彼をお父さんとか父とは呼ばない。『知らないおじさん』と呼んだりこういう晦渋な表現を使ったりする。そこまで立ち入ってはと躊躇してしまって、英二はののこに理由を訊けないままだ。ただ、ととおを嫌いつつもののこが、彼の配信サービス加入にちゃっかり便乗しているあたり、距離は少しくらい縮んだのではと思いたい。
とはいえ配信サイトにはそれこそ、星の数ほど動画があるだろう。なぜ彼女が『ニャンダム』を一気見したのかは知りたいところだった。
「なにか観始めるきっかけでもあったの?」
「英二くんが好きだって聞いたから」あっけらかんとのたまうののこだ。「プラモデルのほら、ニャンプラとか、熱心に買ってたし」
「もしかして僕の影響ってこと?」
「そうだよ」ののこの言葉には迷いがない。「好きな人の好きなものは、やっぱ気になるじゃない」
ニコッと笑ってののこはバーガーにかぶりついた。
好きな人の……!
英二の心臓は走高跳選手の動きを演じた。それも、オリンピック代表級の。
いや待って待って、発言主は野々さんだよ? ちょっと前までデートのことを『昼間に牛丼を食べること(デー牛丼)』の略だと思っていた(今も思ってる?)人だよ。この『好き』だって、『友達として』って注釈がつくにちがいないよ。それどころか、犬猫やイチゴ大福のような『親しみを感じる』程度の意味かもしれないよ。変な期待はしちゃいけない。いけない。
でも、嬉しいのはまちがいなかった。
英二の頬は熱くなる。
「英二くんはいつ観たの?」
「ぼ、僕は中学校で覚えたかな。なんというか、まあ、定番中の定番かもだけどニャンプラがきっかけで」
赤面を気取られないようにと焦ったせいか、今度は口調がフローティングしてしまう。
意識すればするほど挙動不審になりそうだ、英二は高速で脳の車輪を回転させ、ファーストニャンダムの話題に集中して気をそらせようと決めた。ニャンダムとりわけファーストの話であれば英二は話題に困らない。
「そういえばファーストニャンダムには映画版もあるって知ってる? 世間的にはむしろそっちのほうが有名かもしれないんだけど」
「『逆襲の』って頭につくやつ?」
「いやそれもっと後、いわばファーストの物語の完結編的な内容で」
「じゃあ『ニャイア・ギア』?」
「いやいやそれ小説とラジオドラマしかなくて映像化もされてなくて、って、よく知ってるね!?」
むしろ上級者の世界だよそれはと指摘するころにはもう、英二はすっかり落ち着きを取り戻している。
「だったらさ、このあと時間があるなら、せっかくだし劇場版観てみない? テレビ版とはいろいろちがってて楽しいよ」
三部作だから全部観るのはきびしいかもだけど、映像美なら三作目、展開の熱さなら二作目がおすすめ、もちろん一作目も構成が大変すばらしいと英二は力説した。
なら観よう、とののこも大いにに乗り気となった。
「じゃあ、英二くんの部屋に行こうよ」
「それだけど、今回はネット配信動画が観れるネットカフェに行かない?」
本当は自分の部屋でも観られるのだ。DVDは当然としてブルーレイボックスでも買っているから。
でも。
あまり頻繁に男子部屋に女子を招くのも良くないかもしれないし。
英二には迷いがあった。
僕の部屋に入り浸っているとか妙な噂を立てられたら、僕はいいとしたって野々さんが困ることになる。
それに、と唾を飲み込む。
以前みたいにまた、妙な気持ちの悪魔がささやいてくるかもしれない――。
迷わず行けよ青春だろう、そんな無責任なコメントをする人間もいるかもしれないが、迷うのだって青春ではないか。
迷ってためらって後悔して、それでもまた次に迷ってためらう。そんなひとときこそ最高の贅沢だったといつか、英二も知ることになるかもしれない。
一方でののこに、英二の迷いは伝わっていないようだった。
「いいよ。じゃあ行こう!」
善は急げとばかりに彼女は、パクパクとバーガーを平らげている。
このお出掛けもデートとかじゃないよね、うん。
誰に言い訳する必要もなかろうが、英二は内心つぶやいている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月30日
参加申し込みの期限
2023年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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