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GOOD BYE YESTERDAY
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求道者的な気持ちにならないだろうか。
土曜日夕方のハンバーガーショップ。トレーを手に空いている席を探す。
探す。
見つからない。
探す。
このフロアはダメかな。
ハンバーガーとドリンク、フライドポテトをトレーに置いたままふり向いて告げる。
「上、行ってみようか?」
同行者の了承を得て階段を使うことにする。
申し訳なさと緊張で手汗をかく。なぜってこの店の階段は崖かと言いたくなるほど急で、油断するとつまずきそうになるから。
しかし混み具合は二階も同様だった。一見、どこか空いてそうなのに実際はそうもいかない。
五六人のグループで来たわけじゃない。たったふたりだ。するっともぐりこめそうなのに絶妙に空きスペースが見つからない。通路ぎわの狭いテーブルだってかまわないし、なんならカウンターだっていいというのに。
席はどこもかしこも空いていない。空いてないのだ。
ぐるっとテーブルを経巡って、求道者的な気持ちが高まっていく。
これは苦行か。ハンバーガーショップでトレーをもったまま立ち往生するという苦行なのか。
四人がけのテーブルにひとりで座っているおじさん。そこ詰めて空けてほしいのだけど、おじさんはひとつの席に荷物、もうひとつにはノートパソコンと充電器をガバッと広げておりちょっと言い出せない雰囲気だ。
「もうひとつ上にする?」
最後の望みをかけて三階にのぼったのに、これまでと同様の混み具合を見て唖然となるほかなかった。
こんなことならテイクアウトにして外の公園にでも行けばよかったかな。
同行者のことが気にかかる。この店を提案したのは自分だから。
昼下がりの休日なんだから、混んでいて当たり前だったね。
彼女は怒ってはいないと思いたい。
でも疲れた表情をしていないだろうか。
うんざりした顔だったりしないだろうか。
「ごめんね、僕が」
こんな状況でバーガーショップになんか誘ったから、と言いかけた
佐藤 英二
より先に、
野々 ののこ
は言ったのだ。
「ひょえ~、さすが日曜午後だあ~」
温泉に肩までつかっているような声、いらつくどころかむしろ、この状況を楽しんでいるような口調に表情だ。
「ま、これくらい好調なら、当分ここの店は安泰だねぇ」
かつ嬉しそうである。満面の笑顔で言う。
「シーサイドアウトレット地下の店舗がつぶれちゃったじゃない? ここは駅前だからなくなると困るんだよねえ」
なるほどののこにとっては、席が見つからないことだって前向き思考の材料のようだ。心頭滅却すればのたとえもある。本当の意味で求道者なのはののこなのかもしれない。
ののこのポジティブさが伝播して、英二の声にも明るさが戻った。
「うん、そうだよね」
「こんなに混んでたらここは大丈夫。あっ、アレだ。ここであのセリフを言いたい!」
「セリフ?」
んーと、と一秒ほど考えてからののこは、芝居がかった作り声で言った。
「考えてみろ、我々が送り届けたバーガー客の数を……ラクシーンは、あと十年は戦える! ってね」
口調もさることながら引用の珍妙さに英二は笑ってしまった。アニメ『ニャンダム』一作目からのピックアップではないか。
間もなく目の前のテーブルが空き、ふたりのトレーはようやく安住の場所を見いだしたのである。
本日こうして英二とののこが駅前のバーガーショップにいるのは、偶然のようでいて偶然ではなかった。卒業まであと四ヶ月少々、進路について考え一応は結論を出しつつも、まだ迷いためらって、部屋でじっとしていられず駅まで出た英二にののこからNYAINメッセージが届いたのである。
『お昼食べた? まだだったらランチついでに話さない?』
キューピットの矢が左胸に突き立ったかのよう。たとえ長崎ちゃんぽん麺二倍&ライス餃子セットを平らげたばかりであったとしても、英二は全力でこの誘いに応じただろう。しかし心配無用このとき英二は、そろそろ何か食べようと考えていた矢先だったのだ。
ふたつ返事したところののこはすぐ近くにいることもわかった。すみやかに合流して「じゃあハンバーガーでも」と深く考えず英二は提案した。リーズナブルだし長居もできる。定食屋や牛丼、はたまたカレーだったらこうもいかない。ああいうところは食べて即退店というのが不文律だからだ。個別の仕切りがついたラーメン屋というのもこのシチュエーションでは不適当きわまりない。イタリアンファミレスとは迷ったが、この時間帯だったら混んでいるだろうと想像した。ところが実際、このハンバーガーショップも負けじと混んでいたわけだった。
窓際の席だった。向かい合って座る。
「じゃ」
「いただきます」
英二はてりやきバーガー、ののこはダブルバーガーを手に取った。
安くてチープでジャンクな味かもしれないが、育ち盛りの身には立派な栄養源だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月30日
参加申し込みの期限
2023年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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