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GOOD BYE YESTERDAY
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対戦型格闘ゲームでバトルしてパーティゲームでもバトルして、パズルゲームでもまたバトルした。対戦成績は五分五分だがどちらかといえば真白優勢、負けるたび紅美はむきになって「あと一回! あと一回だけ!」と食い下がったものだ。
やがてゲームにも疲れふと、真白は紅美の机に目を向けたのだった。
「あ、これ紅ちゃんの学校の教材だよね?」
目ざとく、と言いたいが堂々と広げられていたので紅美の教材はすぐ見つかった。
「そうだけど」
なんか面白い? と言う紅美そっちのけで真白は机に歩みより、花が咲いたような笑みを浮かべた。
「これがいま勉強してるところ? うわー、懐かしいなぁ」
「そりゃ高三の真白からすりゃ懐かしーと思うけど」
「あ、なんだったら勉強見てあげようか? 中学レベルの内容なら気楽に見てられるよ」
なんで突然、と問う紅美にかまわず真白はテキストを手にした。それが聖書か、あるいは値段のついていない薄い本であるかのように両腕にかかえ恍惚とした表情となる。
「だってさ、大学の受験勉強してると難しいのが多くて頭がくたびれちゃうんだよね」
「そーは言ってもあたしには十分これで『難しいの』になるからねOK?」
「遠慮しなくていいから、わからないところ訊いてよ」
「でも今日、真白遊びに来てるのに、いいの?」
「全然問題ないよ。むしろリラックスできるし」
じゃあここ教えてと紅美は言う。数学の一次関数だ。概念を表にするようなところがありつまづきやすいといえよう。
「いいよ」
シャープペンシルを手に取って、「ところで私からも紅ちゃんにお願い、いい?」と真白はたずねた。
「後ろからぎゅって抱きしめてほしいの。なんか前にテレビで見たんだけど人と触れ合うと癒し効果があるとかなんとかって。だから試してみたいなぁって」
「お願いっていうからなにかと思えば」
お安いご用ってね、と紅美は背後から真白の腰に腕をまわした。
「これでいい?」
さらに真白の背中に顔をうずめる。
「真白いい匂い。ふわふわだし。やっぱマシュマロっぽいよな」
「あはは、やっぱり照れくさいよね」
「別にいーよ、あたしはずっとこうしてても」
「じゃあ、あと少しだけ……」
紅美の手に、真白は自分の手を重ねた。
やがて日付は変わって、真白と紅美は床につくことにした。
「電気消すよー」
「うん」
紅美はベッド、真白はベッド脇にしつらえた布団に入った。
灯りがなくなり闇がおとずれても、まだ話したりない。ゲームの話、最近読んだ本、学校のできごと、話題は間欠泉のように湧き出るばかりだ。
最近、紅美は国語の勉強をかねてよく本を読むようになったという。格調高い文学はあまりない。ぱっとしない少女がトラックに轢かれて異世界に転生して、いきなりレベルマックスの勇者になってなんか竜を退治するとか、地味な三つ編み眼鏡少女が「おもしれー女」とか言ってくるイケメンに壁ドンされるとか、そういう一昔前テイストのラノベが多い。といっても竜を退治した少女は異世界の軍勢を引き連れ現代日本にもどって破壊と殺戮のかぎりをつくすし、壁ドンされた少女はイケメンの股間をドンと蹴り上げ彼のマゾヒズムの扉をひらく。
「ファンタジーのやつの最後(ラス)な、ドラゴンがテレビ局をブチ割ってなかの人間を踊り食いすんだぜ。笑ったよ」
「思ったより悪趣味だねー」
タハハと真白は苦笑した。用法のブラックジョークぶりはともかくとして、『踊り食い』なんていうボキャブラリーが彼女に増えたのはいいことだろう。
「あ? いまの話ネタバレだった?」
「かもしれないけど大丈夫、たぶんそれ読まないと思うし」
「まあそんなのばかりじゃなくて、一応名作も読んだよ」
「壁ドンとか出ないよね?」
「出ねーって。『赤毛のアン』だし」
壁ドンならぬ石板バーンなら出るが、あこがれのシチュエーションとはとても言えまい。
「けっこー面白かった」
「おー」
「赤毛ってカッコよくね? なのにアンはずーっと自分の赤毛のことネガってんのな」
「コンプレックスなんだよね、アンにとっては」
「そーそーそれ、コンプレックス! その言葉が出てこねーで困った」
やはり読書の効果は出ているといっていいかもしれない。たいていのことを『キモ』と『イケてる』の二種だけで評価しがちだった紅美が、いろいろな言い回しを使おうとしているからだ。実際、先日の中間テストでも彼女の国語の成績は平均以上だったという。
汲めどもつきぬトークの時間も眠気には勝てない。
「じゃあそろそろ寝よっか」
「んー」
「名残惜しいけどね。おやすみー」
「ん、おやすみ」
すでにまどろみ半分だったらしい。たちまち紅美は寝息を立て始めた。
「…………さて」
紅美が完全に寝入ったのを確認し、真白はゆっくりと身を起こす。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月30日
参加申し込みの期限
2023年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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