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GOOD BYE YESTERDAY
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フラッシュが焚かれる。もう慣れっこだ。
網膜が焼かれようと気にならない。
我知らず、理緒の腕に力がこもっていた。紗月を離すまい。誓いを新たにするかのように。
最後の一往復と知っているからか、急に時間の流れが遅くなったように理緒は感じる。
あたしはともかく、紗月だけは守らなきゃいけない。
「理緒ちゃん、私ね」
横を向き、理緒の目を見て紗月は告白した。
「『親友同士』でいることに、もう耐えられないの」大きく息を吸って、続けた。「言葉でもキスでもいいから、私のことを恋人として愛してるって言って!」
あの日、紗月は勇気を出してあたしを愛してるって言ってくれたんだ。本当は泣きたいくらいうれしかった。
泣きそうになった。
カッコつけて泣かなかっただけ。
紗月からの告白を、あたしが涙で濡らしたら途端に安っぽくなっちゃうじゃない。
だからあのあと泣いたのは、ひとりになってからだ。
理緒は笑みを浮かべる。ドレス姿の伴侶――紗月にまなざしをむける。
紗月。
綺麗だよ。
ずっとずっと見ていたい。
紗月のことを見ていたい。
紗月と同じときと場所にいて……感じることはきっと一緒じゃないかもしれないし、考えが合わずにケンカすることもあるかもしれない。
でも、
理緒は確信している。
紗月となら絶対に大丈夫。
期せずして、その紗月とほぼ一致する結論にいたっていたことを理緒は知らない。
かつて『親友』同士だったふたり、『恋人』同士だったふたりですらすでに過去だ。
互いに『最愛の人』になったのだから。
◇ ◇ ◇
モデルは体型に気をつけなければならない。
だから当然、食べ物にも気をつけなければならない。
けれど今日ばかりは特別だ。アイスクリームを木べらで味わう。高級品じゃない。コンビニで売っているような安物だ。脂肪分は当然問題だし添加物たっぷりだから肌にも悪い。でもそれがいいのだ。頭の芯に突き刺さるような甘さに夢心地となる。
ファッションショーは成功裏に終わった。理緒も紗月もやりきった気持ちでいっぱいだ。
楽屋、アフターパーティまでの短い時間、ふたりはふたりきりの打ち上げに興じていた。とりあえず着ただけの無地の白Tシャツのほかは下着があるだけ、理緒はパイプ椅子に浅く腰かけ、紗月も椅子を前後ろにして背もたれに両腕を置いている。行儀は悪いが見逃してほしい。この場には第三者の目はないのだから。
「ふいー、やりきったぁ~」
湯がきすぎたスパゲッティのように、理緒の語尾は間延びしていた。
「やりきったね。なんとか」
と返す紗月とて、声にはあまり張りがない。
「紗月、疲れてない?」
「全然、と言いたいところだけどごめん、かなりぐったり」
「へへ、ファッションショーデビュー、お疲れ様」
「理緒ちゃんこそ」
「まー、これで紗月も一流への道を歩み始めたってわけだ」
「それはおだてすぎだよ。でも、いい経験できたとは思う」
「紗月自覚してた? ショーの最中、キャラがすごく変わってたよ。スタッフ怒鳴りつけたりしてさ」
それは、と言う紗月の顔はみるみる紅潮していく。
「えっと、その場の雰囲気で、というか、理緒ちゃんだって鬼ってたじゃない」
「鬼ってた?」
ぷっと理緒は吹き出す。
「なに急に笑ったりして」
「いやぁ、紗月らしくない表現だって思ってね」
「やめてよして笑わないで、ファッションショーの毒気にあてられたのか私今日、ちょっと変だから」
言いながら紗月は額の汗をぬぐうのだった。怒鳴りつけたスタッフには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。あと一時間もすればまたおめかしして、デザイナー、バイヤー、ファッション誌の記者らが集まるアフターパーティに出席せねばならない。会場でくだんのスタッフを見かけたら謝ろう、すでに紗月はそう決めていた。
安らぎの時間が過ぎるのは早い。スーパーサイズのはずのアイスクリームがなくなるのも早い。
「さあて」
腕のストレッチを開始しながら理緒は言った。
「もうあとひと頑張り、そろそろいきますか」
「だね」
でもその前に、と紗月は目を閉じた。唇を突き出すようにする。
安らぎのしめくくりは、バニラアイス味のキスだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月30日
参加申し込みの期限
2023年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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