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いつもであれば、星ヶ丘の教会は穏やかだ。
信心深い者が祈りに来ることもあれば、子供たちの遊び場ともなるが、そう毎日のように冠婚葬祭が執り行われるわけでもない。
普段から足を踏み入れないような人も、これを機にと取り入れた要素は思いのほか好評だったようで、教会では挙式の真似事やフォトウェディングの手伝いに賑やかな様子を見せている。
人気の式場と比べれば、用意できる衣装の種類も少なく華やかさには欠けてしまう。けれど仕立てだけは間違いなく、身内だけであったり2人でひっそりと挙式をするには十二分な神聖さを放っていた。
そんな目映く清廉潔白なドレスなど、この身が包むことは無い――そう思っていた
朝鳥 さゆる
も、島中がそういうお祭りなんだと聞けば、それならと袖を通す。
もちろん、言い出したのは面白おかしく笑っていた
姫木 じゅん
なので、特に深い意味はなく趣味のコスプレの延長か、良くて可愛いドレスが着たいとか、そんな所だとは思うけど。
(それでも、教会でドレスとか……)
何やっているんだろう、とは思う。
でもそれ以上に、じゅんと一緒かと思い馳せると妙に落ち着かない。
誰しも緊張するものなのか、スタイリストは微笑ましそうな笑みを浮かべてカーテンを開く。その先には大きな姿見があったはずなのに――目が合ったのは、純白の似合う清楚な少女だった。
一瞬、じゅんとは逆隣の更衣室でも見てしまったのかと思うくらい驚いて、恐る恐るとドレスの裾に手を伸ばし同じ動きをするのを確認して。
(──これが、あたし?)
無意識に避けていた清らかな色。表情が乏しい自覚のあった顔には血色が良く見える色で柔和に整えられ、短い髪にも生花を使った髪飾りが添えられて明るく見える。
不安と期待とで揺れる瞳が、普段の大人っぽさとは違って年相応の……ちょっとだけ背伸びをしたくらいの顔をしていた。
思わず目を見張り、鏡から目を逸らせなかった。信じられないというよりも、自分にも可能性があると知った衝撃が大きい。
(あたしは……変われる?)
婚礼衣装には意味がある。花嫁が『純潔』で、『無垢』であり、『純真』な想いを持っているという象徴だ。
そんな色の、まして愛を誓うようなドレスなんて着られるわけがないと思っていた。
……けれど白は、婚礼にのみ使われる色ではない。死装束も産着も、人の新しい歩みには全てこの色が使われる。だからこそ『花嫁の色』なのだ。
生家の娘として死に、婚家の嫁として新たに誕生するという意味もあれば、婚家の色に染まれるようにという意味もある――生まれ変わりの、色。
「感動するには、ちょーっと早いんじゃない?」
くすくす笑って隣に立つじゅんも、ウエディングドレス姿だ。普段からパニエを使ったスカートを履くから、今回もそういう物を選んだのかと思ったら、ストレートな大人っぽいラインのドレスを着て、髪も子供っぽくなりすぎないように編み下ろしている。
可愛いけれど、作られた物ではなくて……まるで、このまま門出に立つような。
「さゆると写真撮るのに、いかにも『衣装!』ってイヤだと思ってさ」
自信満々にくるりと回ってみせるじゅんは、ニッと笑ってみせる。それが、単なるイベントのフォトウエディングではなくて、このまま結婚しちゃおうかと言ってるようにも聞こえて、さゆるは顔を赤くした。
愛らしい妖精のようなドレスも似合うだろうけれど、言えば試着が止まらないだろうし。
普段はちぐはぐな外見が、今日だけはお互いに相応なのも、まるで偽りなく歩み寄れているようにも感じたりして。
「……リングガールには、見えないわね」
やっぱりどこか照れくさくて、悪態をつくさゆるを「へぇ~?」なんて覗き込むじゅんは、ニヤニヤと思案して。
「あたしがリングガールでいいの?」
つつっとデコルテから首筋に指を這わし、俯き目を逸らすことを許さぬように顎先に添える。
答えなんて知っているだろうに、じゅんは揶揄いを潜めてじっと見つめてくるから。
「……いや」
耐えきれなくて呟いた、小さな小さなさゆるの本音。
聞き届けたじゅんは満足げに笑って、「かわいいなぁ」とさゆるを抱きしめる。
その表情があまりにも幸せそうだったから、フォトスポットに行く前にシャッターがおろされた。
これは、後に撮る初々しさと優しい愛情に満ちたのものとは別の――晴れやかな笑顔の1枚。
撮影さえ終われば、着崩れたって構わない。
さゆるはチャペルの扉の前で、ふふっと小さく笑う。こんな格好でダッシュするなんて、ドラマでもあまり見ないようなシーンだ。
神様に許されるだろうかとか、幸せを願っていいのだろうかとか、思うことはたくさんあったけど。
扉が開き、その向こうにじゅんが立っている。それだけで、足は自ずと走り出していた。
未来へ進む道は、閉ざされていない。足に重りもなく、前に進める……2人で、いれば。
「私、朝鳥さゆるは一生涯、姫木じゅんを愛することを誓います」
「あったりまえじゃん」
そう言ってじゅんは触れるだけのキスをして、はたと思い出したように苦笑した。
「私、姫木じゅんは一生涯、朝鳥さゆるを愛することを誓います!」
誓いのキスをやり直すだなんて、決まらない。
おかしいのに、笑いたいのに、さゆるは涙を流していた。
とめどなく溢れる、幸せの涙を。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月06日
参加申し込みの期限
2023年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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