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\ オーバータイム!/
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2人でいれば無限大!
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偶然、その日が空いていて。たまたま、2人の都合がついただけなのだ。
なんのあてもないデートよりも、イベントがやっているなら行ってみようかという、そんな程度。
深い意味を持たず寝子電スタジアムに到着した
城山 水樹
は、待ち合わせ相手を探すように周囲を見て、意外と世間はそうでもないのだなと甘い空気に息を吐いた。
(わかっていたことだけど……)
右を見ても、左を見ても、カップルしかいない。
そりゃあ、ここで行われているのは『いい夫婦の日』にちなんだ『ブライダルフェア』なのだから、相応に仲の良い2人組で来るだろう。
自分だって彼氏と待ち合わせている。けれどもその彼氏である
ヒュー・ヒューバート
とは、忙しいという理由に月に数度会うかどうかといった、なんとも言えない距離感が続いていた。
(前に会ったのは、偶然を除けば……ハロウィンか)
忙しいのは嘘じゃない。わざと避けていた時期は過ぎ去り、関係修復は少しずつ進んでいる。しでかしたことを思えば、亀の歩みであろうと喜ばしい限りで、寧ろそのペースが水樹にはありがたくもあった。
彼が合わせてくれているのか、未だ戸惑わせているのかはわからない。それでも、「壊して」と伝えた己に返してくれたのは、「壊せないけど愛することはできる」という言葉と愛おしい体温だったから。
今はそれを信じて、誠心誠意償っていくしかない。
「ごめん、待たせた?」
まだ待ち合わせ時間にもなっていないのに、姿を見付けて駆け寄ってくれる大切な人。
「ううん、ちょっと早めに着いちゃっただけ」
この優しい人に、何を、どれだけ伝えればいいのだろう。
水樹はそっと、躊躇いがちにヒューの手を取った。
スタジアムの熱気に気圧されること無く、
冴木 竜司
はストレッチを行う。これから挑戦するロッククライミングは、全身の筋肉を使う競技。油断をして怪我に繋がるようなことがあっては、
相原 まゆ
のパートナーとして申し訳がたたない。
(集中しろ!)
成績優秀者に贈られる家電に欲しいものがあったとか、そんな理由であったとしてもパートナーとして一緒に参加してくれるのは嬉しい。それでもやっぱり、ただ嬉しいと子供のように喜べるほど幼くも振る舞えない。
運動会に近くとも、冷やかし上等だったとしても、ここはブライダルフェアには違いないのだ。
「ふぅん、家電によってコースが違うのね」
念入りにステージを調査しているまゆが、この葛藤を知らないとは思わない。冗談にしか聞こえなくたって、何度も想いを伝え、聞き流すことなく返してくれた。……例え彼女の中で『お決まりの挨拶』となろうとも。
「こっちの準備はバッチリです! さあまゆ先生、どれを狙いますか?」
考えるな。どう思われているのか気にしたって、このもやもやは晴れることはない。本当に区切りを付ける覚悟でぶつからない限り、何も変わらないのだ。
(だったら今は、まゆ先生と一緒に行動できるなら何でもいい)
諦めじゃなくて、それを望まれていると自制心に刻み込む。少なくとも、このイベントはそう振る舞い楽しむべきだと竜司はいつも通り微笑んだ。
狙いを定めたまゆが、信頼を含めた笑みを見せる。彼女が指さしたのは、洗濯家電コースの堂々1位に君臨する洗濯機。AI搭載で汚れの種類や程度を把握し、水温や洗剤を調整してくれる上にアイロンいらずな乾燥までできるという高機能っぷりだ。次点にも、スーツの手入れがクリーニング要らずになるスチーム洗浄機能付き衣類乾燥機など、スーツも泥汗まみれのジャージもどうにかしたいまゆには、喉から手が出るほど欲しい品々が並んでいた。
豪華賞品な分、コースも複雑難解だ。パートナーがボタンを押さないと進行に難所が立ち塞がるし、片方が先に進みすぎれば相手の下方ボタンはロックされてしまう。
なかなかに難しい。けれど、まゆの心を探るよりは単純明快だ。
「やってやりましょう!」
手のひらに拳を打ち付け、気合いを入れて持ち場に着く。
竜司はチョークの粉を握りながら、立ち塞がる壁を見上げた。
――病めるときも健やかなるときも、いかなる時でも添い遂げると誓うなら。
2人の前に、どんな苦難の壁が立ちはだかろうとも、手を取り乗り越えていけるのか――
そんな煽りと共に開始されたロッククライミングに、水樹は合点がいったような顔をした。
何故にブライダルフェアで……と疑問に思っていたけれど、これはそういう意味だったのか。
(にしたって、安直じゃない?)
確かに簡単には越えられない『壁』ではあるが、人生の苦難と呼ぶほどの物だろうか。それとも、これを越えられたなら、並大抵の壁には動じなくなる強さが得られるだろうか。
他人の挑戦を見ていると、ペースを合わせることが難しいのがよくわかる。声をかけあっても余裕がなかったり、不測の事態で思っていたように進めなくなってしまったり。
「……ヒューと越えられる壁って、どれくらいだろうね」
「水樹……」
どんな壁も2人で居れば太刀打ちできるなんて自信は……ない。だけど、立ち向かう勇気は捨てたくない。
彼との隔たりを作ってしまったけれど、時間だけが解決するだなんて思わず向き合うと決めたのだ。
「なんでもない! 大きな物貰っても困っちゃうし、小型家電のコースにしよう」
「水樹っ!」
何かを含めたかもしれない水樹に、言葉をかけるべきかヒューは迷った。また彼女からのサインを見逃すのではないか、そうして同じことを繰り返して傷つけてしまうのではないかと引き止めようとして――水樹が、笑っていることに気付いた。
越えられないと諦め途方にくれるのはやめて、一緒に立ち向かってくれると信じている顔。
助けを求める手に気付かぬ不甲斐ないパートナーを、まだ彼女は信頼してくれている。
「……怪我には、気をつけてね」
「ヒューもね」
少しずつ、ほんの少しずつだけど。
修復された関係は、より強固に結ばれているだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月06日
参加申し込みの期限
2023年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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