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- 00月00日生 00歳
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【寝子祭】届け銀河の涯てまで！ 輝きをキミと
「展示全部で何ヶ所かな？」
パンフレットを開いたシオのつぶやきにタルトが応える。
「ステージやるところ以外全部の教室と、文化系の部活とかだから……けっこうあるよ」
「タルトさんはどこ興味あります」
「僕はねー、美術部を見てほしいんだよね。あとは……」
「……ふむふむ、この道順で。後は随時気になったとこで。中庭のライブ会場はここですね」
（シオさんに楽しんでもらえるよう、BLは控えめにして寝子祭を満喫してもらうけど、これだけは見てほしいかな）
美術室で、タルトは得意げに自分の絵を指さす。
「これが僕の作品だよ♪」
「なるほど、上手ですね～」
向かい合う少年の絵を、シオは微笑ましく眺める。
「シオさんはどういう作品が好き？」
「そうですね……作った人の気持ちがキラキラしてる絵かな。技術的に優れてるってことじゃなく、まっすぐな思いが伝わってくるようなものが」
「ふーん、シオさんらしいね」
「タルトさんの絵もキラキラしてると思います」
「ありがとう♪」
ちなみにいつの間にかこっそりネコ耳を外しているシオだった。
「ライブ会場、こっちですね」
賑やかな音楽や歌、歓声が聞こえてくる。
「アイドル活動研究会なんだって。配信とかもやってるらしいよ。シオさんこういうの興味ある？」
「そうなんですね。……好きですよ、みんな楽しそうで、キラキラしてるし」
会場に入ると、スタッフの腕章をつけたツインテールの少女が手招きして、案内してくれた。
物販を交代してもらった夢乃が、会場整理に回っていたのだ。
「こちらが開いていますので、どうぞ」
「ありがとう」
にこにことお礼を言うシオ。
ステージ上ではアイドルの衣装をまとった少女たちが華やかに歌い踊っている。
やがて曲が終わり、少女たちがステージを下りると。
そのステージに、客席から登って行く一人の少女がいた。
ざわめきの中、少女はステージに残っていたマイクを手に取る。
「こんにちは、瑠奈です。えーと、本祭では、ただ楽しむだけのつもりだったんだけれど。でも、あたしはやっぱりステージの上にいるほうがいいなって思ったので」
「……瑠奈ちゃん？ 飛び入り参加だ！」
驚きの声を上げたタルトは嬉しそうだった。
観客席でもどよめきが上がり。
「飛び入り参加、歓迎です。どうぞ！」
目を輝かせた夢乃が、あいおと目くばせして応じた。
観客席も落ち着きを取り戻す。
（あくまで寝子高生の瑠奈として、というのは変えないけれど、いろいろ黙っちゃいられないって感じ）
思いを乗せて瑠奈が歌いだすと、皆静かに聞き入りペンライトを振った。
アイドル研の少女たちの歌がが元気で眩しい太陽なら、瑠奈の美しくまっすぐ心に染みていく歌は月だった。
瑠奈は歌う。
月の光のように。
──いつも あなたのことを
ずっと みているよ ほら つきのように
（あたしはここにいる。あたしはつきのように、いつでもここにいるんだ）
やりきった瑠奈に、拍手の雨が降り注いだ。
深く頭を下げた瑠奈がステージを降りていく。
「これは負けてられないですねえ。もっともっと、盛り上げていきましょう！」
あいおが不敵に笑い、アイドル研の部員たちも決意を新たにする。
再び元気と笑顔に溢れたアイドルたちの歌が始まった。
──銀河を駆け巡れ 熱いハート！
光速の速さで あなたの胸へ☆
会場はさらに盛り上がり、観衆の声援は熱気を帯びていった。
「おつかれさまでした！ 紹介ペーパーは全部持って行っていただけましたし、グッズはほぼ完売です」
「やりましたね！」
やりきった手ごたえと共にステージを降りたあいおは、夢乃の報告に疲れを忘れることとなった。
「すごいライブだったね」
「……ええ、本当に」
「あっ、シオさん何か食べない？ 僕もおなかすいちゃった♪」
「そうですね」
ちょっと疲れた気がすえるシオには、ちょこっと休憩するにはありがたい申し出だった。
飲食物を買って座って休めたら……と思ったのだが、タルトが入っていった教室は。
「いらっしゃいませ、お嬢様」
１年生なのか、あどけないメイドたちが迎えてくれた。
「メイド喫茶ですか……」
シオは興味深そうに店内を見まわす。
（学生さんが販売してるのどんなのがあるかな？）
「オススメは何ですか？」
尋ねると、
「ふわふわ猫パフェが可愛いですよ。猫の形のマシュマロにチョコソースがかかってます」
「ふんふん。へーなるほど。ではオススメを」
シオはにこにこと、一生懸命調理や接客しているメイドさんたちを見守るのだった。
やがて猫パフェが運ばれてきた。
「おいしい！」
「美味しいですね。可愛いし」
満足した二人は「いってらっしゃいませ、お嬢様」の声に送られ教室を後にしたのだった。
パンフレットを開いたシオのつぶやきにタルトが応える。
「ステージやるところ以外全部の教室と、文化系の部活とかだから……けっこうあるよ」
「タルトさんはどこ興味あります」
「僕はねー、美術部を見てほしいんだよね。あとは……」
「……ふむふむ、この道順で。後は随時気になったとこで。中庭のライブ会場はここですね」
（シオさんに楽しんでもらえるよう、BLは控えめにして寝子祭を満喫してもらうけど、これだけは見てほしいかな）
美術室で、タルトは得意げに自分の絵を指さす。
「これが僕の作品だよ♪」
「なるほど、上手ですね～」
向かい合う少年の絵を、シオは微笑ましく眺める。
「シオさんはどういう作品が好き？」
「そうですね……作った人の気持ちがキラキラしてる絵かな。技術的に優れてるってことじゃなく、まっすぐな思いが伝わってくるようなものが」
「ふーん、シオさんらしいね」
「タルトさんの絵もキラキラしてると思います」
「ありがとう♪」
ちなみにいつの間にかこっそりネコ耳を外しているシオだった。
「ライブ会場、こっちですね」
賑やかな音楽や歌、歓声が聞こえてくる。
「アイドル活動研究会なんだって。配信とかもやってるらしいよ。シオさんこういうの興味ある？」
「そうなんですね。……好きですよ、みんな楽しそうで、キラキラしてるし」
会場に入ると、スタッフの腕章をつけたツインテールの少女が手招きして、案内してくれた。
物販を交代してもらった夢乃が、会場整理に回っていたのだ。
「こちらが開いていますので、どうぞ」
「ありがとう」
にこにことお礼を言うシオ。
ステージ上ではアイドルの衣装をまとった少女たちが華やかに歌い踊っている。
やがて曲が終わり、少女たちがステージを下りると。
そのステージに、客席から登って行く一人の少女がいた。
ざわめきの中、少女はステージに残っていたマイクを手に取る。
「こんにちは、瑠奈です。えーと、本祭では、ただ楽しむだけのつもりだったんだけれど。でも、あたしはやっぱりステージの上にいるほうがいいなって思ったので」
「……瑠奈ちゃん？ 飛び入り参加だ！」
驚きの声を上げたタルトは嬉しそうだった。
観客席でもどよめきが上がり。
「飛び入り参加、歓迎です。どうぞ！」
目を輝かせた夢乃が、あいおと目くばせして応じた。
観客席も落ち着きを取り戻す。
（あくまで寝子高生の瑠奈として、というのは変えないけれど、いろいろ黙っちゃいられないって感じ）
思いを乗せて瑠奈が歌いだすと、皆静かに聞き入りペンライトを振った。
アイドル研の少女たちの歌がが元気で眩しい太陽なら、瑠奈の美しくまっすぐ心に染みていく歌は月だった。
瑠奈は歌う。
月の光のように。
──いつも あなたのことを
ずっと みているよ ほら つきのように
（あたしはここにいる。あたしはつきのように、いつでもここにいるんだ）
やりきった瑠奈に、拍手の雨が降り注いだ。
深く頭を下げた瑠奈がステージを降りていく。
「これは負けてられないですねえ。もっともっと、盛り上げていきましょう！」
あいおが不敵に笑い、アイドル研の部員たちも決意を新たにする。
再び元気と笑顔に溢れたアイドルたちの歌が始まった。
──銀河を駆け巡れ 熱いハート！
光速の速さで あなたの胸へ☆
会場はさらに盛り上がり、観衆の声援は熱気を帯びていった。
「おつかれさまでした！ 紹介ペーパーは全部持って行っていただけましたし、グッズはほぼ完売です」
「やりましたね！」
やりきった手ごたえと共にステージを降りたあいおは、夢乃の報告に疲れを忘れることとなった。
「すごいライブだったね」
「……ええ、本当に」
「あっ、シオさん何か食べない？ 僕もおなかすいちゃった♪」
「そうですね」
ちょっと疲れた気がすえるシオには、ちょこっと休憩するにはありがたい申し出だった。
飲食物を買って座って休めたら……と思ったのだが、タルトが入っていった教室は。
「いらっしゃいませ、お嬢様」
１年生なのか、あどけないメイドたちが迎えてくれた。
「メイド喫茶ですか……」
シオは興味深そうに店内を見まわす。
（学生さんが販売してるのどんなのがあるかな？）
「オススメは何ですか？」
尋ねると、
「ふわふわ猫パフェが可愛いですよ。猫の形のマシュマロにチョコソースがかかってます」
「ふんふん。へーなるほど。ではオススメを」
シオはにこにこと、一生懸命調理や接客しているメイドさんたちを見守るのだった。
やがて猫パフェが運ばれてきた。
「おいしい！」
「美味しいですね。可愛いし」
満足した二人は「いってらっしゃいませ、お嬢様」の声に送られ教室を後にしたのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2023年03月26日
- 参加申し込みの期限
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- 2023年04月02日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2023年04月02日 11時00分
