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●ブラックウッド邸のささやかなクッキーティーパーティ
その夜、ブラックウッドの屋敷には、甘いクッキーの匂いが漂っていた。
主である
ウォルター・B
はリビングのソファでくつろいでいる。
キッチンにいるのは老メイドの
メアリ・エヴァンズ
と、遊びに来ていた
稲積 柚春
だ。
柚春はウォルターがいないときでも、時折メアリを訪ねてブラックウッド家を訪れることがあった。
今日もすこしメアリさんと話でも(ウォルターさんがいてくれたらもっといいな)、と屋敷を訪れたところ、メアリがちょうどクッキーを作っているということで手伝うことにしたのだ。
作ったのは、ココアとプレーンを格子状に組み合わせたアイスボックスのクッキー。
それからいくつかハート形のものも混ぜてある。
メアリの指示でオーブンに入れて、その間にキッチンの片付けもして。
「お茶の準備も致しましょうね。柚春様、リビングの戸棚の中からカップを選んできていただけませんか?」
「はい、メアリさん」
柚春は頷き、リビングへと向かった。
リビングに入ると、ウォルターはひとりでチェス駒を盤に並べていた。
(ひとりで、面白いのかな……?)
柚春は横目で見ながら戸棚へ向かう。
戸棚の中には美麗なティーカップが五十客近く並べられていた。普段の生活ではあまり目にすることのない、花柄や金の縁取りのされた貴族的なカップたちに、柚春は少々慄いて、選びかねてしまう。
と、柚春の戸惑いに気づいたのか、ウォルターが振り返った。
「ティーカップを選んで来いって言われた? どれでもいいんだよぉ?」
「どれでも、って言われても……なんだかどれも高価そうで」
「高価、かなぁ。薔薇のはマイセン。ティアラとディジーのはウェッジウッドだけど」
柚春は目を瞠る。柚春でも知っているような世界的な名窯だ。ペアで数万円はするだろう。それをさも当たり前のように普段づかいしているウォルターはやっぱり雲の上の人なのかもしれないと、憧れと遠さの入り混じった感覚が一瞬、柚春の心を覆う。
余程微妙な顔をしていたのだろう。
ウォルターが立ち上がって戸棚の傍まで来た。
「僕が選んであげようか」
「おねがいします」
「了解だよぉ。そうだなあ……」
ウォルターは、柚春を背後から覆うような体勢で戸棚の中に手を伸ばす。
「え、っと、近い……くないですか……?」
「何、そのへんな日本語」
「だって……」
柚春の鼓動が高鳴る。
ウォルターの息遣いがあまりに近すぎて。
彼の匂いが、あまりに近く感じられて。
ウォルターは柚春の背中越しにカップを選んでいる。
(どうしよう……)
彼の方を振り向きたい。どんな顔をしているのか間近で見たい。
けれど近すぎて……振り向いて、この瞬間が終わってしまったらって思うと勇気が出なくて……。
柚春は、右手で、右耳にだけつけているロンドンブルートパーズ風のピアスにそっと触れる。
「ウォルターさん、……わ、ワット!」
柚春はくるりと身を翻して、背後にいたウォルターと向き合った。
「はい、これ」
ウォルターは微笑んでいた。
「これがいいんじゃない? マイセンの伝統的な絵柄、青い玉ねぎこと『ブルーオニオン』」
それはとても美しいカップ&ソーサーで、白磁に青で植物の模様が描かれていた。
「僕もそれにしようかなぁ。ペアで2つしかないから、メアリにはこっちのウォーターリリーのにしようか」
と、そこでようやくウォルターは、柚春が熱っぽく潤んだ瞳で自分を見上げていることに気づいたらしい。
「……さ、メアリに持って行ってあげてよねぇ」
柚春の手にカップを渡して、そっと背を押すその手は、紳士のそれだった。
それから。
ブラックウッド邸ではささやかなクッキーティパーティが開かれた。
「ハート形のはウォルターさんのです!」
という柚春の頑張りに応えて、ウォルターはハート形クッキーをいくつか齧った。
味は申し分ないとウォルターが言ったので、柚春はとても嬉しかった。
21時前、ウォルターに見送られて柚春は帰途に着いた。
また夢で、ворが何か言うかもしれないが……。
でもやっぱり報告しよう。今日のことを、いつものように。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月20日
参加申し込みの期限
2023年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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