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携帯戦記カプセルギア 第七話「昨日までの友は、今日の……」
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「……最初から、これは……罠だったのか?」
助けを呼んだ人が多ければ多いほど、バトルが白熱すればするほど、噂のカプセルギアは大衆の目に留まる。
そこで誰かが怒りを露わにしたり怪我をしたりすれば、瞬く間に悪評として広まってしまうのだ。
「僕が……巻き込んだ」
気付けばこの試合を観戦している人の数も増えている。中には動画を撮影している人さえもいて、今この瞬間もカプセルギアの評判が揺れ動いているのだろう。
事情を知らぬ人から見れば、このバトルはどう映っただろうか。守りたかったはずなのに、カプセルギアに不名誉な評価をつけたのではないか。雪人の動揺を、瑠樹は己のことのように感じて言葉を探した。
このまま戦いを続ければ、全てが跳ね返ってきてしまう。けれど何も言わずに、黙って立ち去ることもできない。
(どうしようラピちゃん、どうしたら……)
――パンッ!
両手を合わせた蒼が、場を仕切り直す。
「ほらみんな、深呼吸! こういうときこそ、クールに行こう」
悔しいという反骨精神も大事。誰かを守りたいという気持ちも大事。だけど、その全てが揚げ足取りに使われてしまうなら――最初に、立ち返ればいい。
冷静な蒼の呼びかけで真っ先にペースを取り戻したのは怜だ。
間合いを取り直し、アタランテーはカロデの左側にいる1体に狙いを定めて高威力の矢を生成しはじめる。
「どうやら、カプセルギアの遊び方を知らない大人がいるみたいね?」
体勢を立て直したラズちゃんが、くるくると砂を落とすように回ってみせて、カロデの右側に居る機体の正面で手を翳した。
「カプセルギアは楽しいみんなの玩具だよぉ。仲良く遊ぶものだよね、ラズちゃん」
むぎゅむぎゅとラピちゃんを抱える瑠樹の姿に雪人も笑みを零し、後方支援に徹するべく視界を広く取った。もちろん、その補助には蒼の
Diablo Azul
だって参戦する。
ただ楽しむだけを目的にカプセルギアを手にした少年少女に、綻びは見えない。
こんな顔をした子供たちを、どう穿った見方をすれば悪者に仕立てられるだろうか。
「ははぁ、これは手強そうっすねぇ……」
オーバーリアクションで困ったと笑うカロデだけは、どこか戸惑いを見せていた。
元より勝つつもりのあるバトルではない。悪評が流れればそれで良かったのに、これでは計画が丸つぶれだ。
「もし、そこの人。カプセルギアはお好きですか?」
ずっと見守っていた花三郎がカロデに声をかけた。瑠樹のろっこんで、心配な気持ちが薄れて和やかな心を取り戻したのかもしれない。
「……嫌いじゃないっすよ。少なくとも、ああいう子たちとのバトルは楽しみっすねぇ!」
――オマエナンカ イラナイ――
勝手な物だ。どれだけ欲しいと泣きわめいていたって、カプセルを開けた途端に落胆する。
そうして呪言を植え付け捨てられるギアを拾い集めるカロデには、そうじゃない人がいることなど知りたくなかった。愛されるギアなんていなければ、自分が『イラナイギア』だと認めなくて済むからだ。
「バトルの前に、ひとつだけいいっすか」
同じ所に引きずり下ろしたって、自分が愛されるわけはない。そんな簡単なことにすら、何を欲しているのかすら気付かなかったカロデは、持っていた端末に刻印されたクローバーのマークを見せる。
「今回の件……学校で規制されるよう動いたのは二人。あっしはそのお手伝いをしていた末端っす」
何かと重なりすぎていて、裏に何かがいると感じていた怜は、その言葉を妙に納得した面持ちで聞いていた。
「……やっぱりユグドラシル、か?」
「それはハズレ。まあ原因はソコって聞いてるっすけど、正直なんでこうなるのか……」
あまり詳細を聞かされていないと言うカロデに、答えられることは少ない。自分の動きが愛光堂の事件に関連しているかも知らないようだ。
ついさっきまで煽っていた大人の情報を、簡単に信じることはできず、雪人はバトルが仕切り直しになるのならと、一旦ユグドラシルについて目新しい動きがないかスマホで調べてみた。
検索結果には、情報番組のゲストとしてYggdrasillの広報担当が緊急参加と書かれている。
「本当に、ユグドラシルと無関係なんだな?」
「少なくともあっしはね。上で繋がりがあるかまでは保証できないっす」
その言葉に嘘が無いか、動揺を誘えればと思って雪人は動画を開いた。カプセルギアの傷害事件について、何の関連もないはずのユグドラシルの社員が専門家のような顔をして語っている。
――たまたま当たったようなAIを制御する技術者が愛光堂にはいないのではないか。
――これからAIを活用する未来はやってくる。なのに悪いイメージを植え付けた愛光堂は擁護できない。
――世界中の人に長年愛され支持されてきた我が社の商品で、今こそAIのイメージを変えるときだ。
まだ開発途中として紹介されるユグドラシルの新商品は、人々を煩わしさから解放するというキャッチコピーがつけられていた。
冷蔵庫に呼びかければ買い物をしてくれる。レンジに尋ねればメニューを提案してくれる。眼鏡が緊張度を計測して、作業に最適なBGMをパソコンで流したり、テレビは好みに合わせた番組を選んでくれる。
危険な物ではなく生活を快適にしてくれる、素晴らしいパートナーになるのだと語るそれは、数々の電化製品を手がける大手ならではの発案にも思える。
人間の指示を聞くだけでなく、人間のことを考え行動してくれるAIであればと、信じたくなるような言い回しだ。
――不完全であるからこそ危険なA.I.C.O.は、より良い環境で開発されるべきなのです!
確かにA.I.C.O.は、玩具にだけ利用するには勿体ないほどのサポートをしてくれる。
けれど本当に……全ての家電に知能が付いたとき、人には快適な生活が待っているのだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月13日
参加申し込みの期限
2023年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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