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携帯戦記カプセルギア 第七話「昨日までの友は、今日の……」
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自信満々に見えたカロデは、バトルになるとそう脅威でもないように見えた。多勢で戦い優勢に持ち込んでいるところはあるが、相手が何を仕掛けてくるかわからない以上、全力で向かうしかない。
「ラズちゃん、いくよぉ!」
カロデのギアが止まり、好機だとラズちゃんが肉球を翳して輪っか型のビームを生成する。追撃の準備に入っているボナパルト2のためにも、アタランテーはスピードを活かし確実にダウンを取りに行こうと、広く取っていた視界をターゲットに絞ろうとした。
(何か溜め技か? にしたって――)
妙な予感がして、怜はギアではなくカロデに目をやる。ギアが動いてないにも関わらず、彼女の手元は忙しなくタブレットを操作していて……口元がより一層、笑みを濃くする瞬間を見た。
「気をつけてっ!!」
カロデは元より3体のギアを足元に並べていた。1つの端末には1つのギアしか紐付けができないから、複数の端末を操作してであれば同時に動かすことは可能ではある。ただもちろん、音声操作にしろ端末操作にしろ、難易度は跳ね上がってしまうことは間違いない。
「ほんと、A.I.C.O.チャンが賢くて便利っすよねぇ……もうニンゲンいらなくないっすか?」
けれどカロデは、カスタマイズした端末を使っているのか、タブレット1つで2体のギアを操作した。手軽にというわけにはいかないようだが、それでも奇をてらうには十分だった。
ラズちゃんがビームを放ち、動かぬ1体目のギアへ攻撃を与えた後。次のビームを生成するために体勢を整える、僅かな無防備な時間を狙って2体目のギアが身の丈の倍以上ある細い棒を振り回し、ラズちゃんを弾き飛ばした。
そこに追撃を仕掛けようとする3体目にはアタランテーが先手を打ち難を逃れたが、予想外の所からの攻撃で反応が遅れた瑠樹は、尻餅をつくように落下したラズちゃんに心から謝った。
「うっ……ごめんねぇ、俺が前しか見てなかったから」
痛かったよね、今度こそ頑張ろうね。そう言葉をかけるのは、おかしなことではない。カプセルギアはバトルをする玩具だけれど、大切な友達が痛そうにしているのだ、つい口から零れることだってある。
なのにカロデはやはりケラケラと、馬鹿にするように笑っていた。
「仲良しだねぇ。さすが選び取った自慢のオトモダチだ。……ああ、でも負けちゃったらどうなるのかなぁ? それでもオトモダチでいてくれるかなぁ?」
「あたりまえだよ! ラピちゃんもラズちゃんも、悔しかったねぇって一緒に泣いたって、また頑張ろうねぇって笑ってくれる!」
必死な瑠樹の姿に怜は――レオンは、弟のカノンを思い出した。
きっとカノンも同じ気持ちであったと、今になって素直に返事をしてやれば良かったんだと、飛び出していった背中が目に浮かぶ。
(変に大人ぶって、守ってやらなきゃなんて思わずに……)
一緒にカプセルギアを遊ぶ兄として「悔しいな」とか「家では目一杯遊ぼうな」とか、言ってやれれば。
「アハハハハっ! 子供は素直だねぇ。正直すぎて……いやにならない?」
「それの、何が悪いのよ」
「感情に振り回される側になってごらんよ。手に負えないでしょ」
もしこれが、バトルの最中でなければ頷いてしまっていたかもしれない。聞き分けが良くて手のかからない、そんな素直な弟を自慢して、もし反抗期にでもなったら大変だと冗談めかして笑っていただろう。
けれど、カロデは違う。カプセルギアも友達も……大切な物を『イラナイ』と言わせようと誘導しているみたいだ。
「……言いたいことも言えずに、我慢して飲み込ませてばかりより、よっぽどいいじゃない」
悪いことをしていたら、教えてやればいい。わからないっていうなら、とことん付き合ってやればいい。
素直であるべきなんて思わない。時には嘘だって必要になる。
「誰かが舵取りするんじゃない、失敗して学ぶんだ。それを見捨てたりなんて、しない!」
迷わず前を見据える怜を揶揄うようにカロデは手を叩く。見ていられないと割って入ったのは、
仙藤 蒼
だ。
少し寄り道をしながら帰っていたところ、この試合が目に留まった。一段落したら混ぜて貰おうかとも思えない剣呑な空気に、少し見守っていたのだけれど。
「ちょっと、何ごと?」
さして興味も無さそうに見えるが、それは蒼がそう努めているからだ。
ここで乗せられて判断が鈍っては、勝てる試合も勝てなくなってしまう。
「いやねぇ、あっしは遊んでもらおうと思っただけなんですよぉ……だってご存知です? 今日の事件」
人を襲ったカプセルギア、取り締まる小中学校。それだけで世間は思うのだ『カプセルギアは危険』だと。
些細なことでも注目を集めるこの中で、何かを起こす必要は無い。
「普通に遊んでいても『あんなことがあったのに』と蔑みを受け、たった1つのパーツを買っただけでも『依存症は怖い』と言われる……可哀想っすよねぇ、何かあってもなくても悪く言われるなんて」
ニタリと笑ったカロデに、雪人はようやく――このギアバトルの目的が思い至った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月13日
参加申し込みの期限
2023年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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