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携帯戦記カプセルギア 第七話「昨日までの友は、今日の……」
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模型店で聞き取りを行っていたカノンの元に、兄であるレオンからメッセージが届いた。
――悪い、さっきは言い過ぎた。どうやら変な二人組がいるみたいだから、気をつけろよ。
その情報から、この変にカプセルギアへの悪意が込められた情報を提供した者と、買い占めや転売を行っている物が同一グループという仮説が立った。ユグドラシルが今まできな臭い動きを今まで見せていたことを考えると無視は出来ないが、直接的な関与は今のところ見られない。
では、第三勢力に狙われるほどの価値が、カプセルギアにはあるのだろうか。紫はまだ知らぬことが多いと感じ、カノンにひとつ頼み事をした。
「良かったら、カプセルギアを操作しているところを見せて貰える?」
「いいよ!」
スマホを取りだし
キングニャーサー
とリンクさせる。
『こんにちは、マスターKanon。キングニャーサーのスキャンを開始……破損・消耗パーツはありません』
「ありがとう! バトルのログから、格好いいニャーサーの技を見せてあげて!」
『対戦履歴を確認。キングニャーサーの、勝利時によく使用する技を再生します』
ニャーサーは金色の覇気を纏い、ニャクスカリバーに力を込める。前方に突進と共に剣で相手をすくい上げ、串刺しにするように勢い良く着地するモーションに土埃が舞った。
カプセルギアを操作することに慣れたカノンには、ホログラムのようなエフェクトも、A.I.C.O.のサポートも当たり前。あまりバトルをさせることのない柚春でさえ、特に驚くことなく拍手を送っていた。
ウォルターも、先日簡素ながら組み立てたカプセルギアを持っており、この演出は知っている。紫だって、妹から説明を受けたので知ってはいた。けれど、改めて見るとその性能には驚かされるばかりだ。
「かっこいいでしょ! 手動でも音声でも簡単に操作ができるんだよ」
「うん、カッコイイ! ねぇねぇ、もっと見せてよ。あっちでバトルしよう!」
近くで見ていた少年は、ニャーサーの格好良さに惚れ込んだように褒めちぎる。お互いのギアを見せ合って話している様子は、普段からこの模型店ではよく見られる光景なのだろう。
けれど、いかにも『話題のカプギアを見に来ました』といった顔をしていた青年は、カプセルギアの性能を見るやいなや怪訝な表情を浮かべている。
「ちょーっと賢すぎて怖いなぁ……本当に大丈夫なんですか、これ」
全てのパーツを揃えても600円。なんだったら、アプリは無料だ。そんな破格で音声指示が使えるどころか、会話が成立して十分なサポートをしてくれるだなんて、高機能AIを謳ったペットロボなどの玩具メーカーは対抗策に追われていることだろう。
しかし便利であることは、楽しむ側にはデメリットでない。どんな立場なら困るのか、柚春は素朴な疑問が浮かんで問いかけた。
「賢すぎると、困るんですか?」
「玩具と会話が成立する。それってさぁ、怖くない? 持ち主を判断して、会話内容を覚えてて……決められた返答じゃなくて意思だとすれば、そのうち逆らうこともあるってことでしょ」
一瞬、柚春はドキリとした。A.I.C.O.を介してではないが、柚春は一人きりのときだけと気をつけて、ворへよく喋りかける。もちろん返事を期待してのことではないし、人のように扱っているかと聞かれたらそうでもない……とは思うけれど。
「憶測で守られるのは、誰なんでしょうか」
カノンが持っていたプリントやウォルターに届いた手紙も、この男の言葉も全てが憶測だ。
その可能性はあると、そうなっては遅いと警鐘を鳴らしているようで、明確な何かが――少なくとも今日の事件ですら、原因が判明していない。
絶対に安全だと言えないなら、不安を取り除きたい気持ちはわかる。でもそれは、カプセルギアを取り締まることとは違うのでは無いかと柚春は思った。
けれど男は、ガシガシとめんどくさそうに頭を掻く。その耳に、ハートが刻印されたイヤーカフがあった。
「誰かを守れば見捨てられる側が生まれる。なら、守りたい側につくのが人情ってものでしょ」
この人はこの人なりの信念があるのだろうか。
それが他人には歪んだ悪意に見えたって、そうと信じているのならこの人にとって恥ずべき行動ではない。もしかすると、学校へ情報提供を行った者も同じ考えだとしたら……いや、彼が同一人物なら。
ウォルターへ「でしょう?」なんて同意を求める姿に、嫌な感じがする。引き込まれさせまいと柚春はウォルターの手を取った。
同じように仮説を立てる紫は、先ほど『変な二人組』が動いているという情報があったことに妙な引っかかりを覚えた。
それなら、まさか――。
「やだよ!」
慌てて紫はカノンを見やる。子供の風貌をしているからと、子供の味方であるとは限らないのだ。
「どうして? あ、お金だと『どうしたの』って怒られちゃうかな。だったら珍しい物ならどう? なんでも言ってみてよ、ちゃあんと君の要望も聞かないと」
戦い方を知らないのかと思うほどに、少年は防御一辺倒だった。
何かミスをついてカウンターを繰り出すでも無く、ニャーサーに一太刀も浴びせようとはしない。それは彼の目的が、バトルで性能を見て欲しいパーツに傷を付けず手に入れるためだ。
「だから、やだって言ってるの!」
自慢のニャーサーの格好良さが伝わって、褒めてくれたのは嬉しい。だからって、何かと引き換えにできるわけがない。
「……そう。交渉、決裂だね」
しょんぼりと可哀想なくらい落ち込んでいても、ダメなものはダメだ。
カノンはニャーサーを守るように、一度手元に戻してぎゅうっと抱きしめ少年を睨み付けた。
「もうすぐギアは規制される。ならさ、今のうちに手放した方が得だよ?」
「させないし、そうなったって……おれはニャーサーとずっと一緒にいる!」
「ふぅん。それが、ギアの生みの親である海堂の願いであっても? 君たちには、プロフェッサーKと言った方が伝わるかな」
くすくすと笑う少年は、ダイヤが刻印されたゲーム機を取りだし、追加でもう2体カプセルギアを並べる。複数対でくるのならと、柚春もворを構えてバトルに応じようとした。
「ああ、お金にならないバトルには興味ないから。でも、そうだな……勝てたら教えてあげようか」
今回の事件が――意図的な事故であることを。
この特殊な端末は、海堂に選ばれた者が持っているということを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月13日
参加申し込みの期限
2023年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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