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携帯戦記カプセルギア 第七話「昨日までの友は、今日の……」
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無我夢中で走ってきた
桜井 ラッセル
は、息を整えながら愛光堂の社屋を見た。
報道陣や野次馬に向かって注意を呼びかける警察官の存在が、人伝に聞いた事件を事実だと示している。どんなに夢であればと思っても、群がる人は消えやしない。
「子供たちの身近なカプセルギアにも、このような危険性があるのか是非コメントを!」
悲しいが『カプセルギアが人を襲った』ということだけは事実なのだろう。だとしても、悪意を持った人間の仕業なのか、ギアの暴走であるのかはハッキリしていないはずだ。
少なくとも、ラッセルは
カザリュー
が自分へ牙を向くなど思いたくもなかった。
つい最近、カプセルギアを手にしたばかりで語れるほど知っているわけでもない。まだまだ小さな先輩達から教えを請うことも多く、動くだけで喜んでいるような初心者だ。
だからといって、悪し様に言われて黙っていられるほどの大人しさも持ち合わせてはいない。
何かできることは無いかと目を凝らし、耳を澄ませ――いっそ鳥になれば情報が集めやすいかと人目に付かない場所を探す。
「被害者は意識不明の重体だそうですが、カイドウさんという噂は本当ですか?」
意地でも情報を聞き出そうと食い下がる報道陣が口にしたのは、ラッセルの親友と同じ名だった。一瞬で世界から色が消え、いやに規則正しい心音が耳に付く。
頭ではわかっている、他人だと。それでも誰かにそう言ってもらわないと、呼吸の仕方を忘れてしまいそうな気さえした。
「被害者の海堂さんは、やはり研究員のプロフェッサーKで間違いないようだね」
「現場に一般社員は入れない……入室権限を持っている人物は、絞られる」
呆然とするラッセルのすぐ側では、地道な聞き取り調査をしていた
鷹司 凜太郎
と
スピカ・フォーツ
が情報を整理していた。氾濫する情報の中から正しい物を選び取るため、警察官や愛光堂社員へ協力を願い出ていた二人は捜査に夢中で、その声が誰かを救ったなど思いもせず手持ちの情報を洗い出す。
正しい捜査には警察が、カプセルギアの性能やシステムに関する知識は愛光堂の社員が。そして、使い方など発想や着眼点は、普段からの利用者である子供が必要ではないかと訴え、ある程度の協力関係を結べはしたのだが……流石に警察が全てのデータを渡してくれるはずもなかった。
「不自然な監視カメラの映像か。入手できれば、協力の幅も広がるだろうが」
こちらにそういったことが得意な
海堂 洋子
がついている、ということは変に伝えれば事件への関与も疑われかねない。なんなら彼女は、過去に愛光堂へのハッキングを行いA.I.C.O.のシステムを書き換えている。だからか、今回は特に表へ己の存在が露呈しないようにと気をつけていた。
「予定……狂った」
本来であれば、こうして手をこまねく状況にはならないはずだった。スピカの持つ
トライアルβ
の力があれば、通信設備からハッキングを行いデータを抜くことなど造作も無いと思っていたからだ。
しかしそれは、あくまで『カプセルギア同士』であった場合において有効な戦法であり、企業やまして警察の情報を抜き取るということは不可能に近い。
例えば、スピカ自身に高度なハッキング能力があり、トライアルβにウィルスを仕込んだ端子の持ち運びや、細い通路の向こう側でキー入力をさせることなら可能ではあるが、理論上は玩具であるカプセルギアに高度なことは行えない。
『理論上では、ね』
監視カメラの映像を直接見ることが叶わないなら、調べる対象を変えれば良い。洋子は愛光堂の見取り図を送信し、次の策を説明する。
ちょうど警察は、カプセルギアを操作した人間ではなくA.I.C.O.に疑惑を向けている。なら、遅かれ早かれこれから収拾するデータは必要になるはずだ。
『僕がアクセスできるA.I.C.O.は正式版、みんなの端末にあるものと同じバージョンだ。そこには、気になる改竄履歴は見られていない。……だから、可能性があるならその履歴すら消しているか――』
「β版のような別バージョンが存在する……?」
「なるほど。対象がA.I.C.O.であれば、トライアルβからアクセスできる可能性は高くなるね」
アクセスさえしてしまえば、あとは洋子がスピカの端末をハッキングする形で、トライアルβが得た情報を分析すればいい。ただ問題があるとすれば、警察の監視網だ。
カプセルギアにドローンと、あらゆる物で事件現場を覗き見ようとする物が浮遊しては、けたたましくホイッスルが響き警告されている。これでは、侵入する前に見つかってしまうだろう。
見取り図と社屋を見比べる二人に、ラッセルは思いきって声をかけた。『カイドウ』違いで動揺していた所を助けてくれた礼が先かとも思ったけれど、困っているなら手伝ってやりたい。
「ようは、カプギアが意図的じゃなくて……たまたま偶然、中に入っちまったらセーフってことだよな?」
カナリアだと上手く掴めるかの心配はあるが、カプセルギアの重さであれば握力の心配はいらないだろう。悪戯な笑みを浮かべたラッセルは、カザリューを上から掴むようにして空を移動させて見せる。
「潜入するんじゃなくて、小鳥に持ってかれちまったら仕方ないよなぁ」
「ふむ……その小鳥を追いかけて飛行するなら、それもまた仕方ないかな」
策に乗ろうと承諾する凜太郎は、スピカとその愛機トライアルβの安全が第一であることが条件だと真顔で言う。当然、任せろと威勢良くラッセルは返すのだが――内心、そのプレッシャーは相当な物だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月13日
参加申し込みの期限
2023年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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