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不安そうな顔で
光村 千恵
はとぼとぼと歩く。小さな歩幅で目を小刻みに動かす。
分かれ道では決まって立ち止まった。方向に迷うような仕草で一方を選ぶ。力ない歩き方で何度も止まりそうになった。
「……違うかも」
来た道を振り返る。一歩を踏み出して頭を左右に振った。
選んだ道の方向へ走り出す。勢いが増して青いワンピースのスカートが翻る。
道は行き止まりになっていた。抜け道は見当たらない。その事実に千恵の目が涙で潤む。
助け船を出すかのように横手から猫が鳴いた。民家の塀の上には茶トラ白猫がいて千恵を見下ろしているようだった。
「あ、コトラ! もしかして私といっしょでお散歩なのかな」
名前を呼ばれたコトラは慣れた様子で飛び降りた。千恵の足元までくると向きを変えて歩き出す。
「帰り道を知っているんだよね」
千恵は笑顔でコトラの後ろを付いていく。
時間の経過と共に千恵の表情が硬くなる。不安そうな目に戻り、周囲を警戒するようになった。
「コトラ、どこ行くの? こっちはお家じゃないよね?」
コトラは堂々と道を歩く。振り返らずに、にゃ、と短く鳴いた。
「信じていいんだよね」
話し掛けるとコトラは、にゃ、と力強く返す。
結果、行き着いた先はキャットロードにある
space彩菓詩
であった。
「え、ここに入りたいの?」
コトラは閉まっていた扉に前脚を掛ける。催促するように何回か叩いた。
「わかったよ……お邪魔します」
身を竦めた状態で千恵は入っていった。
置かれた珍妙なものに千恵の背筋が伸びる。
「不思議なところだね。あれってコスプレ?」
店内にいた獣人に目がいく。二の腕は太く、全身が虎柄であった。
コトラは興味がないのか。一方へ足を速めた。目指す先には三人掛けのソファーがあった。躊躇なく飛び乗り、手前のテーブルへ移った。
器に顔を突っ込んでいた八割れの猫、花遊は顔を上げた。コトラに向かって、にゃー、と長めに鳴いた。
コトラは尻尾を立てた。平皿に入ったものをじっと見つめる。
「ダメだよ、コトラ。あ、万条さん。いつもお兄ちゃんがお世話になっています」
「千恵ちゃんだね。もしかしてここの常連なのかなぁ」
「そうじゃなくて。コトラが間違ってきたみたいで」
千恵はテーブルにいるコトラを少し怒ったような目で見た。
耳にした
八重 トラ
は足音を忍ばせて近づいた。コトラを見下ろすようにして何度か頷く。
「コトラ君は前に来ましたね~。千恵ちゃんは初めてなので、ここに連れてきてあげたかったのだと思いますよ」
「お姉さんは猫にくわしい人なんですね」
「二十年、猫をしていましたから~」
「そうなんですか?」
「猫またなんですよ、私は~。それはそうとコトラ君はお腹が空いているみたいですねぇ。カリカリゴールドはいかがでしょう。花遊君は気に入ってくれたみたいです~」
「じゃあ、同じので」
「わかりました。それと女の子に人気のアクセサリーも売っていますので、あちらをご覧ください~」
トラは促すように一方に手を向ける。千恵は煌びやかな小物を見て笑顔となった。
「見てみます!」
「きっと気に入るものがあると思いますよ~」
トラの言葉もあって千恵は弾むように歩いていった。
コトラは花遊と並んで器に顔を突っ込む。
千恵は手にした二つのアクセサリーを交互に見て、どうしよう、と何度目かの声を漏らす。
どちらも髪留めで細長い形状をしていた。花びらが風に舞うようなデザインと横向きになった猫が大きな違いであった。
「猫は好きだけど、こっちは星幽塔のモノみたいだし。二つは無理かも……」
財布の中身を見て声が沈む。
「無理ではないと思いますよ~」
「え、買えるんですか!?」
寄り添うように立っていたトラに千恵は驚きの声を上げた。
「はい、情報を少し提供してくれれば十分です~」
「私が知っていることでいいの?」
「誰かにとっては貴重な情報になることもありますよ~」
「そっか。それなら
アレ
にしようかな」
千恵は嬉々として話し始めた。身振り手振りが話に彩りを添える。
目にした
三毛谷 道哉
は、なるほど、と黄色い目を光らせた。
掲示板の前にいた
アイオ・キャンドライト
の耳にも聞こえて振り返る。
「興味深いのですわ」
被っていた青いキャスケットを脱いで猫耳をぴんと立てた。
千恵は豊かな表情で話を続けるのだった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月07日
参加申し込みの期限
2023年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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