ちょこでろろランドでチョコ地獄！ in 裏サロネコ1371｜リアクション

ちょこでろろランドでチョコ地獄！ in 裏サロネコ1371

【ししとら！】

　関西からやってきたハーフの虎、鹿園斐美！
　神魂生まれの寝子島の獅子、吉住獅百合！
　誰が呼んだか、ししとらコンビ！
　と、ホントに誰が呼んだか分かりませんけれど。ともかくこのふたり、獰猛なケモノのごとき豪胆なのです。
「せっかくやし、派手にばーん！　どかーん！　ってなんか起きて欲しいみたいなトコあるよな。よっしゃー、なんか起きそうなトコ、片っ端からいったろか！」
「ビビちゃん、いつもより余計に勢いまかせで生きてるねぇ。おっけ、トコトンついてくよ！」

　このふたりほどちょこでろろランドを楽しんでいるお客がいるでしょうか。
　ジェットコースターが、がっこん！　空を飛んでは、
「うっひょー、気持ちええ！！」
「なにこれサイコーじゃん！！」
　ゴーカートに乗り、チョコライオンにぐおおおおっと追いかけられては、
「追手が！　シロやん、挟み撃ちや！」
「おっけー、まかせろー☆」
　ぐわしゃ～～～ん！
　お化け屋敷にて、不意に溶けチョコをぶっかけられれば、
「あかん、シロやんシールドッ！！」
「うぶぶぶぶっ」
　斐美がデッカイ獅百合を盾にして、見事チョコがけを回避！
「甘っ！　てゆーかビビちゃん、あたしがチョコ被る役ってのはきーてないな～？」
「まーまー、見事な盾っぷりやったで。それにシロやんのチョコがけなら二色チョコって感じでちょうどええやん？」
「誰が二色チョコだっ」
「ほら、チョコはうちが舐めとったるし。ぺろぺろぺろ」
「やりたい放題だなぁ」
　と、テンション高く大満喫中なのでした。
「でもどちらかといえば、チョコが似合うのはビビちゃんだよね。そこんとこ、ちょっと分からせてあげようかなっ」
「だーれが色黒や！」
　ツッコミもびしりと冴え渡り、ふたりのチョコっとアトラクションツアーは続きます。バンジージャンプに挑戦し、、
「うはははー、ぼい～～～んっと跳ねるでー！」
「どわーーー」
　ばしゃーんと、獅百合だけチョコプールに落っこちたり。
　迷路で迷っては、
「危ないシロやん、床が割れてチョコ風呂がーーー」
「わーーーっ」
　ぼちゃーんと、獅百合だけ熱いチョコ風呂に落っこちたり。
「ビービーちゃ～～～ん？？？」
「ま、ま。ちょいと待ちいや、話せばわかる……ごぼぼぼがばば！」
　獅百合の逆襲により、斐美もチョコ風呂へ沈められたりしました。

　全アトラクション、制覇！　思いきり遊んで、チョコまみれになって、遊び尽くしたところで。
「おん？」
「なんだろ？　音楽がおかしくなっちゃったけど……」
『ぴんぽんぱんぽーん！』
　不意に始まる園内放送。その声の主と触れ合ったことのある人なら、分かったことでしょう。
　それはいかにも楽しそうな、黒白滴の声でした。
『おしらせしまーす。ただいまより、ちょこでろろアワー！　を開催するよお～』
「ちょこでろろ……なんや？」
「イベントタイムかなー？」
『ここからは私お手製のチョコモンスターが登場して、みんなに襲いかかるからねぇ～。死なないように、頑張ってやっつけてね～？』
　ずずずん。ふと足元が揺れて、ふたりは観覧車の向こうを見上げます。
　ずん。ずん。ずずん！
　巨大チョコクッキーマン、出現！　ぐおおおお～～～ん！！
「おおっ！？　楽しくなってきたやんか！」
「こっからが本番ってワケだねー、いっちょやったろか♪」
　がぜんテンションうなぎのぼり、なおふたりでありました。
　とゆーわけでいざ、ちょこでろろアワーのはじまりはじまり！