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【お三夜】猫と人とあやかしと、三つの世界が交わる夜
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●SideA:寝子島神社:ふたたびまたたび、ねこねこ記者
「んーっ、今日もいい仕事したね、紗月。いい感じだったじゃん」
「うん……理緒ちゃんとの撮影も慣れてきた気がする」
女子大生モデルになった
佐和崎 紗月
と
初瀬川 理緒
が、神社の境内に足を踏み入れたのは、まつりも中ほど、猫たちも人もすっかり気持ちが温まって来た頃合いだった。
今日は都内での撮影仕事。
都内の屋内プールで水着グラビアの撮影だ。
寝子島へ帰ったら、もう神社の方ではお三夜でにぎわっていた。
「去年もたしかこのお三夜へ来たんだけど、今年も来ちゃったな」
理緒は、ほつれた髪を耳に掛ける。
髪に残る湿り気が冷たい空気に触れてひんやりと感じられる。
もう、そんな季節なのだ。
「ね、紗月。粉もの食べよ! お好み焼きとか、たこ焼きとか!」
「えっ、いいの? 夜に粉ものはご法度じゃない?」
「いいのいいの。水着撮影は終わったんだし、たまには自分にご褒美しなきゃ潰れちゃうよ」
理緒の割り切りのいい発言に、紗月は肩の力が抜ける。
恋人の、こういうところが、紗月は好きだ。
ふたりは、不思議な猫や人波に身を任せ、猫の屋台をいくつか見て回る。
「みて。肉球カステラだって、理緒ちゃん」
「かわいいっ。絶対カロリーやばいやつ。でも、食べちゃう!」
「あっ、テオがネズミ射的してる」
「うわ、すごい眉間の皺。あれは相当当たってないね。触らぬ神にたたりなし。高速金魚釣り行こ」
などと適当に時間を過ごしていたら、いつの間にか耳福池に足を踏み入れていた。
池のほとりが妙に騒がしい。
にゃーにゃーと猫の鳴き声が盛大にする。
見れば、またたび酒ですっかり出来上がった猫たちが飲めや歌えやの大騒ぎ。
にゃーにゃーにゃーにゃー騒々しく、陽気に宴会の最中である。
「何だか楽しそう」
「理緒ちゃんなんだか嬉しそう。猫の宴会に交じりたそうだね」
「うん、いいなあ」
見るからにうずうずしている理緒。
紗月が「やめときなよ」と制止しようとしたそのとき。
猫たちの集団からよろよろと千鳥足の猫が一匹、こちらに接近してきた。
白黒ブチのオスで、かぎしっぽ。
紗月と理緒は知らなかったが、
週刊かぎしっぽのねこねこ記者
だ!
知的な眼差しがチャームポイント……のはずだが、今はとろんと酔っぱらっている。
「お嬢さん方、一緒にどうかにゃ?」
声をかけて、相手が紗月だと気づいたのだろう。
ねこねこ記者はにゃにゃにゃと手足をばたつかせて、
「それはもうぜひ!」
と強引に紗月の手を引いた。
――というのも。
実は
ねこねこ記者は紗月に淡い恋心を抱いていた
のである。(けっしてストーカーではない! ねこねこ記者の名誉にかけて!)
しかしあるとき、ねこねこ記者は、紗月に理緒という友人を超えた存在がいることを知った。
ハートブレイク。
失恋である。
ねこねこ記者、暫くの間は猫世界のスクープを追っかけて傷心を癒していたようだ。
立ち直った。たぶん。
そして今日、猫の宴会で理緒と紗月に会えた!
これは恋人はダメでも友人になれという天啓にゃ!
というのがねこねこ記者の心情である。
そんなわけで勢いに任せて誘ってみたものの、断られたらどうしようかと思っていたら、
「えーっ、いいの! 喜んで!」
理緒が前のめりでOKした。
ねこねこ記者、後ろを向いてガッツポーズである。
ねこねこ記者は、仲間の猫たちが集う一角に、理緒と紗月を連れて行った。
年季の入ったでっぷりとした図体の茶トラの猫が、理緒と紗月に赤い盃を渡す。
と思うと、髭の立派な白猫が、
「にゃにゃあ、呑まれい呑まれい」
と、徳利からとくとく酒を注ぐ。
夜闇で良く見えないが、濁った酒のようだ。
盃の中に月が映る。
「ささ、ぐいっとにゃ」
猫たちに促されるまま、理緒は一気に盃をあおる。
「ぷはぁっ、……ん、んん???」
理緒はちょっと顔をしかめる。
日本酒とは違う。
なんともいえぬ凝縮された味だ。
アルコール度数も高そうだが、植物っぽい苦味と渋味がぴりぴりと舌を刺激する。
理緒は思わず舌を突き出す。
「べー。なにこれ」
すると猫たち、にゃははと大笑い。
人間のそういう反応を見るのが毎度の楽しみか何かなのだろう。
「木天蓼酒にゃ!」
「やっぱり人間の口には合わんかったかにゃあ」
そう言われて、理緒は舌を引っ込め、改めて味わい直してみた。
「ん~、案外くせになる、かも?」
「それはそれは! お嬢さん、イケる口かにゃ? ならもう一献」
「ちょ、理緒ちゃん」
紗月が袖を引っ張って止めるが、2杯目の酒が盃を満たすほうが早かった。
「えーもう注いでもらっちゃったもん、呑まないと勿体ないよ」
勢いづいた理緒は二杯目もきゅーっと一息。
「あは、あはは! なんだか楽しくなってきた!」
「さささ、もう一献にゃ」
「あはは、猫にお酌してもらってるよお」
すっかり陽気になってしまった理緒に、紗月はハラハラ。
「理緒ちゃん、酔ったの?」
「ええ~酔ってないらよ」
「呂律回ってないじゃない」
「もーうるらいなあ。そういう口はこうら」
目の座った理緒は、その口唇を紗月のそれに押し付ける。
「んっ、……んん」
思いがけないキスから、紗月は逃れようとする。
酒臭い。ピリピリとした苦味が舌にうつる。
酔っぱらった猫たちはやんややんやだ。
唇を放した理緒は、座った目でにへらと笑った。
「ぷはっ。身体が火照ってきちゃった。ようし、お姉さん脱いじゃうぞ」
腕をクロスして、シフォンのブラウスを脱ぎそうになる理緒。
紗月は慌てて理緒を止める。
「ちょちょちょ、だめだめ。だめだからーっ」
――まさか理緒が脱ぎ上戸だったとは。
しばらくのち。
紗月のひざでは、理緒がすやすや寝息を立てていた。
紗月はぐったり。
何度も脱ごうとする理緒をその度止めるのは骨だったが、なんとか脱ぐのは阻止できた。
(頑張った自分を褒めよう)
理緒の髪を撫でながらそう自分に言い聞かせていると、ねこねこ記者が傍に来て、紗月の体に凭れかかった。
「むにゃむにゃ、紗月ちゃ~ん」
こっちも寝落ち3秒前らしい。
「あらあら。あなたも理緒ちゃんも呑みすぎなんだから」
紗月はねこねこ記者の白黒ブチの毛並みをさわさわと撫でた。
ねこねこ記者は、心地よさそうに目を閉じる。
「にゃあ~ん……」
「ふふ、可愛い」
ねこねこ記者も本望だろう。寝ながらも、嬉しそうに微笑んでいる。
なお。
「うえー……」
理緒は翌日、木天蓼酒のせいですっかり二日酔いだったという――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月28日
参加申し込みの期限
2023年02月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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