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DOG110、寝子島に!
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はてさてその頃。
円はあんあんを連れて、猫たちがたまり場にしているシーサイドタウンの路地裏に来ていた。
ひっそりとした路地裏の屋根や壁の上、道端なんかに猫たちは寝そべって、うららかな午後を満喫する猫たちがそこいら中にいる。きっと居心地のいい場所なんだろう。
「素敵。猫さんがたくさん……」
円の言ったとおり、人に慣れている猫たちは、そっと近付いて頭や背中を撫でても、ふにゃんと鳴くだけで逃げたりしない。
「ね、なかなかの猫スポットでしょ」
にゃーくんの頭を撫でながら、円は言った。
そんな絶好の猫ポイントには先客もいた。こちらは猫好きの
綾辻 綾花
。
猫メモを手にした彼女は、一匹一匹猫たちを観察して、メモをとっている。
あんあんと円に気付いた綾花は小さくお辞儀をして微笑んだ。
「こんにちは。今日はいい猫日和ですね」
「こんにちは。何をメモしているの?」
あんあんが尋ねると、彼女はメモを見せてくれた。
「猫の観察記録です」
そこには、ちょっと丸くなったとか、子猫が大きくなったとか、何気ない猫たちの変化がイラストを交えて記録されている。
「へぇぇぇすごぉい。イラストもとっても可愛いねっ」
「ありがとうございます。あなたも猫がお好きなんですね」
そう言った綾花はあんあんを見て、
「……あら?」
と口をつぐんだ。
「ん? 私の顔になんか付いてる?」
「あの、人違いだったらごめんなさい。もしかして、DOGの杏奈ちゃんですか?」
「あ、うん……そうだよ」
はにかみながらあんあんは頷いた。
「やっぱり。テレビで見たことあります」
「……杏奈ちゃんって芸能人なの?」
円は首を傾げた。
「あんあんちゃんって聞いたことないですか?」
「あんあん? あ……真央ちゃんが好きだって言ってたアイドルの」
円は、この子だったのか、とまじまじあんあんを見た。
「杏奈ちゃんも猫好きだったんですね……」
綾花は嬉しそうに言った。
「お近づきのしるしに、ここの猫さんを紹介しますよ。きっと杏奈ちゃんならお友達になれます」
「わぁありがとう。嬉しいな」
「こっちに付いてきてください」
綾花は2人を連れて路地の先に向かった。
建物と建物の間の、もう道とも言えない隙間……猫たちの通り道をくぐり抜けて、先へ先へ。
すると小さな公園に出た。公園には人の気配はなくて、いるのは猫ばっかりだった。
「この三毛の子はよくベンチの上で寝てるんですよ。ほら、ぐっすり寝てるから撫でても全然起きないんです。夜になるとどこかに消えちゃうんですけど、でも寝てる姿しか見たことないから、近所の人には“眠り猫”なんて呼ばれてるんですよ」
「ほんとだ。眠り猫そっくり」
「こっちのこの子は“なると”って呼んでる子です。ラーメン屋のご主人が可愛がっていて、朝昼夜のごはんにラーメン屋さんからなるとを貰ってるんですよ。嗅いでるみるとラーメンの匂いがするでしょう」
「あ、すごい。ラーメンだ。ラーメンの匂いする」
綾花はなるとを持ち上げてみた。
「……ちょっと重くなった? メモに足さなくちゃ」
それから公園を通って、また別の路地裏に向かう。
「屋根にいる子は“くろべえ”です。この子は構われるのは苦手みたいだからそっとしておいてあげてくださいね。一匹狼であんまり猫のお友達もいないみたい。でも、ハンサムな子ですよね。本当にたまにですけど、近くに来て甘えてくることもあるんですよ。その時は一日幸せな気持ちになれるんです」
「本当に詳しいんだね。すごいや」
「ここにはよく来てますから」
猫たちにも綾花は気に入られているようで、彼女が来ると、猫が甘えた声を出して傍に寄ってくる。
「ほんとに人に慣れてる子が多いんだねー」
「東京の猫は違うの?」
そう訊いたのは円だ。
「うん、ここの猫さんと比べると気取った子が多いかな。ここだと島の人たちと仲良くしてるって感じだけど、うちの近所の子は、ボクたちはボクたちでやってますんでおかまいなくって感じだよ。あんまり甘えて来ないし、なかなか触らせてくれないんだ」
「猫好きには寂しいですね」
綾花はしゅんとした顔で言った。
「けど面白い猫もいるんだよ。よく他の猫とケンカしてる猫なんだけど、怪我してたから手当してあげたことがあったの。そしたら、たまにベランダに来て、お花を置いていってくれるようになったんだ」
「素敵。猫の恩返しですね」
「人間にもいるよね。怖いけど、意外と優しい人って」
円はくすりと微笑んだ。
「綾花ちゃんは面白い猫に会ったことある?」
今度はあんあんが綾花に訊いてみた。
「んー……猫カフェでアルバイトした時に仲良くなったすごくハンサムな猫は面白かったですよ」
「へぇどんなどんな?」
「女の子のお客さんにはすごく甘え上手で、たくさん触らせてくれるんですけど、それが男の子となるとまったく触らせてくれないんです。近寄るなオーラ出しちゃってて」
「あはは。女の子好きの猫さんなんだ。人間にもいるよね、そういう人」
そんな風におしゃべりに夢中になっていたその時。
不意に後ろから声をかけられた。
「あれー? こんなとこで何してるの、君達ー?」
そこに立っていたのは、見るからに不良そうな3人組だった。
不良たちは3人を見るなり、軽薄にひゅうと口笛を吹いて、馴れ馴れしく近寄ってきた。
「なんだよなんだよ、すっげぇかわいい子たちばっかりじゃん」
「なぁちょっと付き合ってくれよ。どっか遊びに行こうぜ」
「わ、私たちはその……」
あんあんと綾花は後ろに下がった。けど、円は下がらなかった。
「……にゃーくん、ちょっと降りてて」
にゃーくんを肩から降ろし、円は不良たちを真っ直ぐに見つめた。
「……ん?」
シーサイドタウンを歩いていた
姫神 絵梨菜
は路地裏から聞こえる声に足を止めた。
付き合えよ、とか、嫌です、とかなんだか争っているような声だ。
そっと路地裏を覗き込むと、悪そうな奴らに絡まれているあんあん達の姿が目に飛び込んできた。
「うわぁ……めんどくさい奴らにナンパされてる……」
絵梨菜はキッと彼らを睨み付け、怯むことなく中に入った。
「こらぁ! やめなさい! その子たち、嫌がってるじゃない!」
「ん? 君も俺たちと遊びたいって?」
「おお。この子もかわいいじゃんか。ちょっと付き合えよ」
不良たちは諦めるどころか、獲物が増えたとますます調子にのってきた。
「お断りよ! さぁあっちへ行こう!」
あんあんの手を取って連れ出そうとしたその時、
「待てよ!」
と不良が手を伸ばしてきた。
「むっ!」
絵梨菜は眉間にしわを寄せ、ハイキック一閃。
スパァァン! と奇麗に蹴りが顔面に入った不良Aは、ぎゃあっ、と叫んでうずくまった。
グラビアモデルとしても活躍する美少女の絵梨菜だが、こう見えて実は中国拳法の使い手なのだ。
「そっちが先に手を出してきたんだからね、正当防衛だよ!」
「な、何しやがんだ!」
今度は不良Bが絵梨菜に襲いかかってきた。
しかしその瞬間、円が素早くBの懐に飛び込んだ。
「はえ?」
何が何だかわかっていないBに、左から右へと続くワンツーパンチ。
ボクシング部の彼女のパンチは強烈だ!
Bも糸が切れた人形みたいに崩れ落ちた。
「な? え? ちょ、ちょっと……」
最後に残ったのは不良C。
「お仕置きよ!」
絵梨菜はろっこん「超音速美脚乱舞」を発動させ、Cに空中回し蹴りをお見舞いする。
スカートが短ければ短いほどキックの威力が増すというこのろっこん。
ひらりと浮き上がった彼女のミニスカが見えた次の瞬間、
「あ、白……」
ポツリと漏らしたCは、ドゴォ! と蹴り飛ばされ、路地裏のゴミバケツに突っ込んだ。
「今のうちに逃げよう!」
不良たちがよろよろと立ち上がる。
「ま、待ちやがれ……!」
4人は走った。走って走って、逃げ込んだ先は「アラウンドエイティ」。
「ここでしばらくやりすごそう。というか、あんな路地裏で何してたの?」
「ええと猫を……」
絵梨菜に事情を説明する。
「へぇ。あそこ猫のたまり場なんだ。でも、気を付けないと危ないよ。こんなかわいい子たちがあんなとこにいたら……」
あんあんを見て、はっと息を飲む。
「ほ、ほんとに可愛いね、あなた……。あんあんに似てる」
「あのー……似てると言うか、その……」
「あんあん!?」
声を上げたのは、初デート? の真っ最中のるるか。隣りには響也もいる。
「やっぱりあんあん! 嘘っ、大ファンなんだ! ねえどうしてここに? カレシと待ち合わせ?」
「あ、あのー」
こーふんしてマシンガントークのるるか。
「……って、本物のあんあん!?」
絵梨菜は驚いた。
「サインしてサイン! あ、色紙ない! 鞄! 鞄に書いて!」
「何だかよくわからないが落ち着け、最上」
暴れ馬をなだめるように響也は言った。
「ご、ごめん」
「う、ううん……」
戸惑いながらも、あんあんは鞄にサインを書いてくれた。
「……へぇお忍びで来てるんだ」
「うん、ライブでね」
「んー……じゃあ口止め料じゃないけど、お願い。一緒にプリクラ撮って。一生のお願い!」
「……さっき一生のお願い使ってなかったっけ?」
響也はポツリと言った。
「いいけど、ねこったーには流さないでね」
「じゃあ私が真ん中で、左に響也、右にあんあんで撮ろうね」
「俺も?」
「もっちろん」
「ま、まぁいいけど……でも普通こういう場合、この子が真ん中なんじゃ……」
――だって、いくらあんあんだからって、響也の隣りは嫌だもん。
三人仲良く並んで撮ろうとしたその時、バタバタと円、綾花、絵梨菜も中に入ってきた。
「ずるいよー! 私たちも撮るんだから!」
「きゃあ! 狭いっ!」
ぎゅうぎゅう詰めになりながら、パシャリ。ドタバタとした一枚が完成した。
「……ま、いっか。楽しそうだし」
るるかは手帳にプリクラを貼った。今日のいい思い出になった。
「まさか、本物に会えるなんてねー。私、これからライブに行こうと思ってたの! すっごーい!」
と絵梨菜。
「そう言えば、17時にニャワレコじゃなかったっけ? 時間は大丈夫?」
「え? 何の話……?」
「ん? ほら、書いてあるよ?」
スマホでイベントのお知らせサイトを見せると、あんあんからさーっと血の気が引いていった。
17時までもう時間がない。
「大変!!」
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梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月04日
参加申し込みの期限
2013年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月11日 11時00分
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