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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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仮装の定義は人によって異なるだろう。
しかし仮装を『異装』と読み替えるのなら、ちょっとおめかしするだけで普段と異なる姿であり仮装といえるのではないか。
もちろん、異性装も。
仮装なのかはわかりませんが、と鏡を見て思う
天満 七星
である。
七星が選んだのは男装だ。黒い上着もスラックスもオーダー品、ソフト生地のイタリアンスタイル。シャツは舶来品で革靴も海外から取り寄せた一点ものだがネクタイは西陣織を選んだ。絹のしっとりした触感ときめ細かな紫、そこはかとない和のテイストをもちながらスーツとなんら矛盾しない。長い髪を背で束ね、フォーマルな遊び心を胸に秘めて夜のシーサイドタウンにむかう。
皆様が楽しまれているのですから、私も楽しまないと、ですわ。
どこからが境界なのかはわからなかった。いつのまにか七星は祝祭のなかに入り込んでいた。
ああ――。
しばし七星は立ちつくす。毎年派手な寝子島ハロウィン☆デイズだが、今年はいちだんと規模を増していた。幻想世界と現実世界が交差する場所があるとすればここだろう。無数の光が渦を巻き、音が滝のように落ちてくる。甘い匂いがただよっていた。焼き菓子の香りだ。すれちがう妖精や精霊はいずれも誰かの仮装のはずだ。でもときとして本物が混じっているのではと、疑いたくもなるクオリティではあった。
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おっ!
ラッセルは気がついた。
透き通るような緑の髪だ。長い毛先が風と逆方向になびいている。
見まちがいようがない。
晴月
ではないか。十数メートルはあろうかという空気人形の巨大ジャック・オー・ランタン、その頭頂だ。片膝立てて座っている。いくら大きなアドバルーンだといっても人の体重を支えきれるものではない。それでも晴月が平気なのは、やはり妖精かなにかだからだろうか。
また会えたと思うとともに、晴月が白いワンピースの上にカーディガンを着ていることにも気がついた。以前ラッセルがプレゼントした服だ。
嬉しいじゃないか。
素直に思う。あの日の思い出も胸によみがえった。
「ほら、秋を先取りって感じだぜ。どうよ?」
「さきどりー、さきどりー♪」
この時期ならぴったりだな、そのカーディガン。
「おたがいに『あーん』して食べさせあいっこしない?」
この記憶は、思い出すだけで顔から火が出そうになる。誰かに見られてなくて本当によかった。
晴月ならカナリア姿を見てもすぐ自分だと理解してくれるだろう。隣に舞い降りて翼を休め、声をかけようと近づいたもののラッセルはためらった。
……真剣なご様子?
ラッセルがはじめて目にする表情だ。晴月は射殺すような視線をパレードに向けているのだ。口は真一文字、翠玉のような瞳もかたちが変わっている。怒っているのだろうか。それともなにか警戒しているのか。
放ってはおけないな。
余計なお世話かもしれないが、どうせ焼くならヤキモチよりも、世話のほうがよほどいい。見て見ぬふりはしたくなかった。
『晴月ー、どうした?』
ラッセルが話しても言葉は鳥の歌になるばかりである。しかしラッセルには経験がある。これで晴月にはじゅうぶん通じるのだ。
「誰!?」
野生動物さながら、鋭いまなざしを晴月はラッセルに向けた。
『おっとと! おどかしっこナシな! 俺だよ俺、ラッセル!』
必死の訴えだが傍目には、カナリアが求愛の歌を唄っているように聞こえるかもしれない。
「ジュード・フェニックスみたいなラッセル!?」
どうも晴月のなかではこの覚え方で固定しているようだ。先日の邂逅をへてラッセルは夭折した映画俳優ジュード・フェニックスについてネットで調べた。たしかに無茶苦茶美形でたとえられるのは光栄ではあるものの、自分とはちょっとタイプがちがうようにも思ったものだ。それはともかく、
『そう、ハンサム顔のラッセル!』おどけて告げると晴月の表情もゆるむのがわかった。『この状況じゃ元には戻れないから素顔はしばしお預けだけどなっ♪』
その服着てくれてんだ、と親しげに呼びかけ、鳥の足でトコトコと晴月に近づく。
『どうしたんだよ怖い顔して。ひょっとして、お化けがいっぱいいるのに戸惑ってるとか? なーにあれは全部仮装さ。作りモン、警戒することないって』
「ちがう」
ムッとしたように晴月が言った。
「わたし、見つけた。あそこにいるあいつ、カトー。悪いやつだ」
『それもしかして』
「
前わたしに嘘デタラメ吹きこんだやつ
。わたし調べた。警察、悪い人たちじゃないよ。映画に出てくるポリスのことだったもん! わたし大変なことさせられた。それで、またあいつ悪いことしてる」
晴月が指さす方向に目をこらすも、鷹ならぬカナリアの目でははっきり見えなかった。なにより人が多すぎる。
「しばらく様子を見てたよ。カトー、写真撮ってる。こそこそ隠れながらやってるよ。社会派ジャーナリストなんてでたらめ、あいつデバ、デバ……出刃包丁?」
『もしかして出歯亀って言いたい? いい言葉じゃないけどな、のぞき趣味とかそういう意味の』
「そうデバガメ!」
ラッセルにはやはり見えないが、まあ正当な取材ならコソコソしないだろうという予想はついた。
「カトー、わたしのことだました。わたし、許さない。こらしめる!
つかまえて空から突き落とす!
」
『ちょ! それやり過ぎだって!』
カトーなる男は後ろ暗い男だろう。晴月を騙し、警察の寝子島署を大混乱に陥れた主犯でもあるだろう。それはラッセルにもわかった。だからといって晴月が私的制裁をしていいわけではない。ましてや空から落とすという。死んでしまうではないか。
止めようとするも晴月はきかない。バルーンの上から飛び出そうとしている。
カナリアの小さな体で止められるはずがない!
「ええいっ!」
ラッセルは変身を解いた。後先考えずの行動だったが、後先を考える時間なんてなかった。
アドバルーンがぐにゃりと変形した。
やばい落ちるっ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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