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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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上昇気流が生じている。
なので飛ぶのは楽だった。この季節とは思えぬほど暖かな風を翼にうけ、
桜井 ラッセル
は空をゆく。ほとんど羽ばたかずとも体が浮くのだ。おかげで眼下のパレードをとっぷりと眺めることができた。
ひゃー、やっべーなあの仮装!
ロボもいるし、あの羽とか着ぐるみどうなってんだろ。
街もにぎやかでこれぞハロウィンって感じだな。
そろそろ暗くなる。降りる場所を探したほうがよさそうだ。現在のラッセルはカナリア、夜目は利かない。もちろんフクロウに切り替えてもいいが、ハロウィンらしく仮装も楽しみたいところだ。
せっかくだしとラッセルは思う。
知り合いの近くに降りておどかしてやろうかなー。
こっそり人間の姿に戻って背後から『わっ!』って。
おっと人間じゃなかったな。今日の俺は狼男だ。ハロウィン仮装の王道! 王道だけに外せない。
トリートの前にトリック、ちょっと反則かもだがご愛敬だろう。
少しずつ高度を下げラッセルは見知った顔を探した。いるいる。たくさんいる。クラスメイト友人教師にご近所さんまで、同学年にかぎっては今年が高校最後のハロウィンだ。気合いの入った仮装やデート、友達同士のわちゃわちゃなどを楽しんでいるらしい。
あれってののだよな?
野々ののこを見つけた。気合いの入ったコスプレすぎて、最初誰だかわからなかったくらいだ。どうやら男子と二人連れだ。デートかな? 邪魔はしないでおこう。
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ライトアップしたパレードのなかを、
宮祀 智瑜
は歩む。
まるで夢の中にいる気分、ひょっとしたら本当に夢なのではとすら思ってしまう。
なぜって智瑜はお姫様の仮装をしているから。淡紅色に紅梅色、朱殷(しゅあん)を重ねたロングドレス、純白のブラウスから肩を出し、雲の上ゆくように歩んでいるから。
しかも智瑜の隣には、彼女の憧れのひとがいるから。
桐島 義弘
は王子の扮装、黄金の冠に白いスラックス、マルーン地にスカーレットをあしらった上着は、金飾りのフロッグボタンで留める形状だ。先生にしては派手な扮装だが、とても似合っていると智瑜は思う。何も言わなかったのに色調を自分と合せてくれたことも嬉しかった。
「先生、王子様なんですからエスコートですよ」
智瑜が当然のように義弘の手を握ろうとすると、「いや、それは」と義弘は自然に逃れた。状況は晴れの場にして無数の公衆がゆく大通り、他人の目が気になるのだろうか。教師と生徒という社会的制約のある関係に、なおためらいがあるのだろうか。
でも義弘先生、智瑜は思うのだ。
私にかかった『生徒』の枷(かせ)は、もうあと数ヶ月でとけるんですよ。
ふたりの手の距離は数センチ、けれどその数センチが埋まるまで、少しだけ時間が必要だ。
寂しい気持ちもないではなかったが、強引に迫ってもさらに距離がひらくだけと思って智瑜は心を鎮めた。気を取り直して行く手を指す。
「きれいですね」
ひときわ派手な電飾に覆われ、空気人形の巨大ジャック・オー・ランタンがそびえ立っているのだ。ビルの四階建てくらいの高さはあろうか。
義弘の返答は予想外のものだった。彼はつぶやいたのである。
「フィボナッチ配列……」
え? と智瑜は彼の視線の先を追う。どうやら義弘はジャック・オー・ランタン本体ではなく、ジャックが握っているステッキを見ているらしい。握りの部分が円状かつ馬をかたどったデザインになっている。思うところがあるらしく視線が動かない。
まさか義弘の視線が貫いたわけでもなかろうが。
ジャック・オー・ランタンが身をかがめた。ぐにゃりと変形して倒れかかる。けれど勢いよくエアが注入されたのか、まもなく人形は立ち直った。はたはたとゆらぐ頭部の顔は笑っているようにも怒っているようにも見えた。
智瑜は一瞬ひやりとしたものの、巨大カボチャ精霊が元に戻ったのを確認して胸をなで下ろす。
義弘はと見れば、彼は眉間にしわを寄せて険しい表情である。
智瑜は背伸びして手を伸ばし、「笑顔です」と義弘の眉間をさすった。
「しかめっ面していたら、幸せが逃げていきますよ」
「そうか。すまない。不快な記憶を思い出していた」
思い出したところでどうなるものでもないな、と義弘は首を振る。どんな記憶なのか何があったのか、そこまで話す気はないようだった。智瑜も尋ねない。わざわざ嫌な気持ちにさせても仕方がないではないか。
かわりにチェックポイントに立ち寄って、もらったお菓子を義弘と分け合うほうを選んだ。
店を出て智瑜は告げる。
「さっきのお店の店員さん、きれいでしたね」
「だったかな」
「先生しばらく注目してたじゃないですか」
義弘は黙ってまばたきした。ばれたかと思っているのか、見まちがいだろうと思っているのか。
「先生、おっぱい見てました? あの店員さんの」
かわいくすねた様子を見せると、たちまち義弘は狼狽したのである。
「み、見てないっ」
「見るなら私のにしてください」
「それもよくないっ」
まちがいない。義弘は慌てたふりではなく本当に周章しているのだ。目の下を赤らめてすらいる。
なので許すことにしよう。実際に見てたのかはわからないけれど。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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