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寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
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ボランティアスタッフ花音の苦悶をよそに、仮装コンテストは盛り上がりをみせていた。
審査員席には町長
中沢 リッカルド
、寝子島高校理事長
野々 ととお
、ランジェリーショップ店員
胡乱路 秘子
というそうそうたる顔ぶれが並んでいる。
「どうも~、サンマさんに招待されました、巫部紫苑です」
現在ステージに立っているのは紫苑、悩殺しそうなセクシー衣装で進み出る。もともと魅力的な肢体だ。ボンデージチックなエナメル衣装もあいまって、はじけるホウセンカのごとく彼女はフェロモンをばらまいている。
「今日は可愛い魔女さんのコスプレで参加させていただききますね」
紫苑の場合『可愛い』のベクトルが、セクシー側に振り切れているようである。狙ってやっているわけではなく無自覚なあたりも見事な逸材っぷりだ。
「少しランウェイを歩いてくれないか」
サンマさんからのリクエストに応じ、「こんな感じでしょうか?」とやはり天然ながらセクシーに歩き、ポーズをとり、くるっとターンすら決めて紫苑は戻った。
「あと、パフォーマンスをするんですよね~? って何をすればいいか分からないのですけど」
わからないので紫苑は、やりたいことをすることにした。
さっき買ってきたお夕飯用の食材で、軽食を手早く作ってみせたのである。手際よく材料を切り分け、サンドイッチなどの軽食を作り上げてしまった。しかも、
「ふふ、美味しそうに出来ましたねぇ……いただきます♪」
作ったとたんペロリと平らげたのだった。
「美味しくできました♪ あ、もう時間ですか?」
サンマさんからの「サンキューありがとーう! 料理の腕も食べっぷりもグレイトだったぜー!」なる声に送られ、
「それでは私は食べ歩きの続きに戻りますので、皆さんはコンテストの続きをお楽しみください。失礼いたしました♪」
軽やかに紫苑はステージを降りた。
食べっぷりが良かったですね、との評がリッカルドから付き、紫苑は『審査員特別賞(中沢リッカルド)』を獲得した。なお景品は、リッカルドが選んだイタリア製蝶ネクタイだ。
「つづいては、ちょっと怖くてクールな海賊カップルの登場だー!」
サンマさんが声を上げると、客席の奏子も「おおっ!」と叫んだ。ステージに背を向けて立ち、魔法のステッキもとい自撮り棒を自分に向けて告げる。
「視聴者のみんなっ、たーいへん長らくお待たせしましたっ! ようやく、ようやくお姉ちゃんオンステージだよ! ついでに言うと今付き合ってる彼氏も出てくるよっ!」
仮装コンテストの会場入りするまで奏子は、撮影生配信がばれないようできるだけ琳子たちから離れて歩いた。
結果は災いした。うんとズームもしてみたが、肝心の琳子のアップはほとんど撮れなかったのである。これでは『お姉チャンネル』スペシャルの名折れであろう。
だが真の悲劇は琳子が控え室に消えてから訪れた。映そうにも肝心の琳子の姿が、まったく出てこなくなったのだ。サンマさんのクールなギャグ(ここでいう『クール』は字義通りの意味だ)を流しても心苦しくなるだけだし、他のパフォーマーを映しても仕方がない。なので奏子は大至急、臨時ベストテンだの思い出の小話など、姉に関するトークを繰り出して必死に間をつないだ。こういう事態は想定していなかった。なので前もってネタを用意していたわけでもない。死に物狂いでリアルタイム視聴者の興味をつなぎとめたのである。
結局いまのいままで、パンペルさんはリアルタイム視聴の姿を見せていない。いてくれれば心の支えにはなったと想うが、逆に言えば無様な姿を見せてしまうこともなかったので、奏子の気持ち的にはフィフティーフィフティーといったところだろうか。
とにかく、ついに琳子が登場したのである。喜ぼうではないか。
「お姉ちゃん、ここに降臨!」
奏子はスマートフォンのカメラをステージにむけた。
「当然お姉ちゃん中心で実況しますが、ときどきは彼氏も映りこむるかもしれませんがご了承くださいっ。万が一彼氏ばかり出てくるようならそれは放送事故、すぐさまコメント欄でツッコミよろしくですっ!」
ここは力説しておきたい、一段と声を上げるのだ。
奏子のスマホ内、すなわちお姉チャンネルとして世界配信されている画面には、並び立つ琳子と覚の姿がある。和風海賊の姫と従者、あるいは女頭領とその恋人といったところか。同時に火柱がステージにあがって、俄然客席も熱を帯びた。
琳子は小声で覚に言う。
「やっぱり、見られると照れますね」
「なーに、芸人は見られてなんぼやで。どーんと構えてろっちゅうねん」
「どーんと、ですか……」
「ちゃうやろー!」覚はゲラゲラと笑った。「ここは『芸人ちゃうでしょー!』てツッコむとこやで」
「あ、そうでした」
このやりとりが奏功したか、あるいは音楽が流れるなり覚が抜刀し「ヒャッハー!」とスクリームしてステージに駆けだしたからか、固結びみたいだった琳子の緊張はするりとほどけたのである。
こうなったらありったけの想いをぶつけるまで。
琳子も剣を抜き、覚と丁々発止の大立ち回りを演じた。打ち合わせなどしていないからすべて即興だ。だがチャンバラ史劇のようにスリリングだ。
「すごいすごいすごい!」奏子は熱狂した。「全国の視聴者のみんな、見てる!? 伝わってる!? お姉ちゃん本当に、海賊が乗り移ったみたいだよ!」
このあたりまではまだ日本語になっていた。しかし琳子の剣が覚をかすめ、かわした覚が逆襲する番になるともう奏子の実況は「お姉ちゃん危ないっ! キャー! うわー! がんばれがんばれがんばれ! えーい! わー! ぎゃー!」とただの絶叫へと化していったのだった。
剣劇はふたりの刃がかちあい、鍔迫り合いになったところでステージは最高潮を迎えた。
ちょうどそこで音楽が終わった。琳子と覚は剣を収め、手をつなぎあって深々と一礼し舞台から去ったのだった。
あとから奏子は確認したが、その日配信終了までとうとうパンペルさんは姿を見せなかった。
「クールだったね」
とは表彰式でのととおのコメントだ。琳子と覚は審査員特別賞『審査員特別賞(野々ととお)』を獲得したのである。
景品は、ととおチョイスの高級万年筆二本セットだ。金色と銀色という派手なカラーがととおっぽい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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