this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
<< もどる
1
…
60
61
62
63
64
…
85
つぎへ >>
仮装コンテストが開会して、ようやく人の流れは沈静化したようである。
花音は落ち着きを取り戻している。会場に押し寄せる数は減少した。急にやってくるから驚愕するのであって、こうして小出しにやってくるのであれば、ホラー仮装にも対処はできる。もちろん怖くないといえば嘘になるが、さりげなく目をそらせ見ないようにすればいいのだ。
うっ。
目の前からゾンビの団体がやってくる。男女数人これまたリアル志向、近づいたら腐臭がしそうなルックである。真昼でよく見えるだけに厳しさもひとしおだ。
近くで見るのは避けたい。花音は目と耳を会場に向けた。サンマさんのトークが聞こえる。「隣の家に垣根ができたってねえ、『カッコイイー!』」などとギャグにしても空疎すぎることを言っているようだ。
なので想像とはまるで異なる方角から、
「偶然ですね、お花屋さん!」
と声がかかったことに花音は心底驚いた。
だが悲鳴を上げたりしなかった。ゾンビのうめきではないと瞬間的に判断したからだ。以前から気になっていた人の、もっといえば密かに想っている人の声だ。
花屋の常連客、大学生くらいの女の子である。
彼女は魔女に仮装していた。とんがり帽子をかぶって長衣で、手にホウキを持っているというあの魔女だ。ハロウィン仮装では定番名中の定番といえよう。小柄な彼女ゆえか、魔女そのものというよりは魔女見習いといったイメージだ。服も帽子も黒ではなく淡い水色、おかげでおどろおどろしさは皆無で、マスコットキャラクターのような可憐さがあった。別の意味で花音の心臓(ハート)を撃ち抜く姿である。
その仮装かわいいッスね、とでも言えばよかったのだ。愛想ではなく本心から。しかし花音はそんなに器用ではない。むしろ彼女の前では普段に数倍する不器用っぷりとなる。なので彼がようやく口にできたのは、
「……こんちはッス」
という短すぎるほど短い返事でしかなかった。
しかも彼女が魅力的すぎて、まともに目線を向けることすらできやしない。
情けねえ。
泣きたいくらいの花音なのだ。
なのに彼女は偶然の邂逅を喜んでいる様子で、なんのかのと話しかけてくれる。
「お花屋さん、今日はボランティアスタッフをやってらしゃるんですか?」
「そうッス」
「仮装はしないんですか?」
「しないッス」
「わあ光る棒をつかってるんですね、本格的じゃないですか」
「誘導棒ッス。借り物ッス」
「ちょっとさわらせてもらっていいですか」
「どぞッス」
「すごーい、これ、振ったら光るんですねえ」
「光るッス」
マジ情けねえ、俺。
ほとんどオウム返しじゃないか。どうすりゃいいんだ……。
花音は誘導棒で我が頭をボカボカ叩きたくなっていた。告白しろとか口説けとかいうのはどだい無理だとしても、せめて気の利いた台詞のひとつでも繰り出せないものか。心の準備が足りなかったとしかいえない。会えたことは嬉しい。大げさじゃなく夢みたいだ。だが夢なら夢でせめて予兆があってほしかった。
花音の視線はずっと足下だ。もちろん目の前の素敵すぎる魔女をまともに見られないためだ。くわえて例のゾンビ軍団が間近に迫ってきたという事情もあった。ゾンビと目なんかがあってしまったら、さすがに自制しきれず絶叫してしまうかもしれない。あるいは頭をかかえてしゃがみこんでしまうかも。
お化けにビビりまくるカッコ悪い姿なんか絶対に見せたくない!
これだけは譲れなかった。
もしかしたら彼女は、花音の様子を見て『わたし、お仕事の邪魔になっているのでは?』と思ったのかもしれない。
「じゃあそろそろ行きますね。今日、グラビアアイドルの初瀬川理緒が来てるっていうんで見に来たんです」
行ってきますと手を振って、心なしかそそくさと去って行った。
「どもッス」
花音は手を振る。でも、
ああ――!
心の中では悶絶している。
『よければ、コンテストが終わったあと一緒に帰りませんか?』
彼女にその一言を告げられたらどれほどよかっただろう。
けれどそれはいまの花音には、さしわたし五十センチの超ロング箸を使って升(ます)一杯の大豆を移し替えるより、きっとずっと難易度の高い行動なのだった。
<< もどる
1
…
60
61
62
63
64
…
85
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子暦1371年のハッピー・ハッピー・ハロウィン☆デイズ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!