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錆びたカッターで頬をなでられているような、風の冷たい冬の夜だった。
梓 智依子
は忘れない。
あの夜まだ、彼女は十三歳にすぎなかった。ダンサーになるという夢と、ダンスコーチへの恋で胸をはちきれんばかりにした中学生だった。
つい長引いたレッスンの終了後、あまりに寒かったこともあり車で家に送るとコーチは告げた。その申し出を承諾、というよりむしろ歓迎したことが智依子の運命を大きく変えてしまった。結論からいえば、夢も恋も潰(つい)える道程についたのである。
ごく自然な流れでコーチは智依子を部屋に誘った。無邪気に智依子は応じた。
――そのまま私は、彼に初めてを捧げた。
まさかあの一夜で楓を授かることになるなんて。
妊娠を知ったのは寒さの残る春、四月の三日だ。
智依子十四回目の誕生日だった。
知った瞬間、智依子は最高に幸せだと思った。これ以上の誕生日プレゼントがほかにあろうか。彼と自分のあいだには、これ以上ないほどの絆ができたのだから。
まさかその直後、愛する男の裏切りと両親の赫怒、進路を見失い恋を喪う運命の大転換がはじまるなど夢にも思わなかった。
彼は去った。ダンサーへの道も閉ざされた。両親とは会わなくなって久しい。
だが智依子は、その後の自分を不幸だとは思わない。胸の痛みは残ったけれど、冷たい悔悟ではなく暖かい喜びにひたっている。
なぜって智依子には、握り返してくれる小さな手があるのだから。
「ママー、あれみてー!」
左の手を智依子とつなぎ、右の手で
楓
はゆくてを指した。
大きくて丸いふわふわの羊が、数頭もそもそと歩いている。白はもちろんピンクに黄色、淡いグリーンの羊もいた。そろってボールみたいに丸くて巨大、目はつぶらで愛らしい。もちろん着ぐるみで中身は人なのだが、着ぐるみ部分が大きいので本当にそういう生物のように見えてしまう。メエメエいう鳴き声もファニーだった。それにしてもなぜ羊なのだろう。
「あら、羊さんね?」
「おっきいひつじー」
今月五歳になったばかりの楓だ。あと二年で小学生、この年頃で落ち着きはじめる子どももいるが、楓は逆でますます元気いっぱい。力が強くなり足が速くなったのに加え、好奇心もぐんぐん育って、興味をひくものが目につくや迷わず突撃しようとするので本当に大変だ。もちろんこのときも楓は、羊に向かって猛然と走りはじめていた。
「待って待って」
智依子は娘を追う。
「ママもいこう! はやくはやく!」
けれども楓は止まらない。
「ひつじさーん!」
ぱふっとスポンジにキャッチされるようにして、楓は綿みたいな羊の毛につつまれた。選んだのはピンクでも白でもなくグリーンの羊だった。(あとで聞いたら、メロンソーダみたいできにいったからと楓は説明した)
羊はメエメエと言ったが悪い気はしなかったようで、抱きとめた楓をやさしく放した。
緑の綿を頭につけたまま、大笑いで楓が出てくる。
いまの楓は小さな魔法使いだ。ウィッチというよりは魔法少女というほうが近いだろうか。海外アニメのキャラクターらしいが智依子はよく知らない。日本由来の魔法少女コスチュームが独自進化をとげ逆輸入されたようなデザインだ。国内ものにはないオリジナリティが光るがちゃんとかわいい。なんとなく楓に似合いそうなのでチョイスしたのだった。従業員割でかなり安く購入したものだ。
もちろん楓にだけ仮装させたわけではない。少々気恥ずかしさをおぼえつつ、智依子も楓とおそろいのコスチュームに袖を通していた。ちゃんと大人用もあるあたり、海外メーカーもあなどれないものがある。
「たのしいね!」
羊から戻ってきて、楓は今度は智依子に抱きついた。
「ハロウィンって、ほんと、たのしい!」
「ええ」
智依子は楓の頭をなでる。
「ママといっしょだから」
「ママもよ」つい目頭が熱くなったが智依子はこすってごまかした。「ママも、楓と一緒だから、楽しいの」
後悔はしていない。結果的に思い描いていた将来とはちがう道を歩んだが、やり直したいなんてつゆほども思わない。
私が生まれたのはきっと、この子と出会うためだったのだから。
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パレードに咲く花は数限りない。
だが、そんななかでも突出しているのは、水谷真優理と青山絢の従姉妹同士ではないか。きわどいバニーガール衣装で艶然と咲き誇る。いずれ劣らぬ美女ふたり、本場アメリカのプレイメイトでも、ちょっといないほどのセクシーさではないか。
「写真、いいですか?」
一度となく観光客に求められた。もちろん断る絢ではない。さすが売り出し中の女優、ファインダーを通せばさらにきわだつフォトジェニックぶりだ。
真優理も応じる。わざと絢の耳にキスしてみたり、頬を寄せ合ってみたりとサービスも惜しまないのだ。
なんか、人に注目されるのって快感かも。
シャッター音が鳴るたびに、ぞくぞくするような感覚を味わう真優理である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月15日
参加申し込みの期限
2023年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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