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ピョンっ!と跳ねて、新春☆初夢フェア2023! ~茄子編~
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行ってきます、と母親に声を掛けてから、
万条 幸次
は家を出た。手にはいつものように、一眼レフのカメラが大事に抱えられている。
そんな幸次の足元だから、なぁ、と鳴き声のような声がした。
「どこに行くんだ?」
「えー? いつもの猫探しだねぇ。実家の辺りの猫は最近、ご無沙汰だったからなぁ」
その鳴き声の主、八割れ猫の花遊を見下ろしながら幸次は、なんてことない風で肩を竦めながら応える。日頃はアパートで1人暮らしをしている幸次にとって、年末年始で帰省した久しぶりの実家は、格好の猫探索スポットと言えた。
久しぶりの猫に会えるだろうか、新顔の猫は増えているだろうか。そんな事をうきうきと考えながら歩き出す幸次の足元を、ならオレも行くよ、と花遊が音もなく歩き出す。
猫なのに? とちょっと不思議な気がしたが、どこが不思議なのかはよくわからなかった。だから幸次は「まあいっか」と思考は明後日に放り投げて、じゃあ一緒に行こうか、と1人と1匹で歩き出す。
と言っても花遊は猫なので、幸次が登れないような塀の上を歩いてみたり、くぐれないような穴の向こうに行ってしまったりと、のびのびとやりたい放題だ。その姿の消えた穴の向こうから、花遊が誰かと「にゃー、にゃう、にゃ?」「なぉーん」なんて話している声が聞こえて来たりしたらもう、そわそわと当たりを歩き回ったり、背伸びしたりして、どうにかその様子が見えないか四苦八苦。
少ししたら素知らぬ顔で戻ってきて、花遊が幸次になぁ、と鳴いた。
「この先に新顔の猫がいるってさ。どっかから流れて来たってよ」
「え、聞き込みしてきてくれたんだ? 花遊は優しいなぁ……!」
感激のあまり、花遊を抱き上げてグリグリと頭を撫でて頬ずりする幸次に、花遊は少しの間されるがままになっていた後、迷惑そうにほっぺたをぺしん! と猫パンチして腕からするりと抜け出してしまう。ケチ、と呟いたら、どこがだ、と半眼で見上げられた。
どこがって、と言い返しかけて良く考えてみれば、聞き込みもしてきてくれて、一応は抱っこもナデナデもスリスリもさせてくれたので、サービス満点だったかもしれない。願わくばもうちょっと、思う存分心行くまでやらせてくれればもっと嬉しかったが、そこまでは望み過ぎというものなのだろう。
うーん、と口ごもってしまった幸次に、フン、と花遊が鼻を鳴らしてまた歩き始めた。少し行ってから幸次を振り返り、しっぽを大きくゆらりと揺らしたところを見ると、ついて来い、という事だろう。
はいはい、と頷きながら幸次もまた、花遊の後ろについて歩き出した。出来れば俺も通れる道を通って欲しいなぁ、と思って居たらなんだかちょっと、様子がおかしい。
ふと、周囲の景色が街中のそれではないことに気がついて、あれ? と幸次は首を傾げた。前を見れば花遊が迷いなく歩いている、その先に広がっているのは例えるならジャングルだ。
ジャングル、といっても何だか見覚えがある。写真やテレビ、動画で見たとかそんなんじゃなくて、もっと日常的に目にしているような……?
「……あっ、猫じゃらし!」
「なんだ、気付いてなかったのか? 公園の『中』だぞ」
思い当って声を上げた幸次に、呆れたように振り返った花遊が口にした『中』という言葉も、また意味深な響きに感じられた。中? と今度は反対側に首を傾げながら歩いて行くうちに、それこそ公園でよく見かける草花が、頭上を覆い尽くすほど大きな姿で現れてくる。
むしろ、幸次達が小さくなって、公園の花壇に迷い込んじゃったみたいだ。そう呟いたら花遊が「オレが道案内してるのに迷う訳ないだろ」と、いかにもプライドを傷つけられたように言ったので、ごめん、と謝った。
そうして今度こそおとなしく、時々カメラのシャッターを切りながらもおとなしく歩いて行くと、やがて、少し開けた場所に辿り着く。そこにはぽつりと玉座があって、頭に小さな王冠を乗せた、白く美しい猫が座っていた。
「ほら幸次、女王様だ。挨拶しなきゃ」
「え、女王様? 挨拶? えぇと、初めまして……?」
「よく来られました、人間。でも初めましてではありませんよ、仔猫だったわたくしを、あなたは撮ってくださいましたもの」
よく解らないながらにぺこんと頭を下げた、幸次の上に女王様の柔らかな、少しばかりおかしげな声が降ってくる。――え、仔猫の時に撮った事あるんだ。
むしろ心当たりがあり過ぎてどの猫だったか判らないけれど、女王様は悪戯を企むように、また撮ってくださいますか、と鳴いた。
「花遊、あなたも」
「はい、女王様。ほら幸次、撮るぞ」
「撮る、え、俺も一緒に?」
「当たり前だろ、ほら、急げ」
なぜか花遊に思いきり急かされながら、幸次はカメラのタイマーをセットして少し離れた石の上に置くと、女王様と花遊の所まで駆け戻り、その後ろに滑り込んだ。立っているとさすがに大き過ぎるので、膝立ちかつ中腰でレンズの方を見る。
パシャリ!
不思議な猫の玉座の間に、シャッター音が大きく響いたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月03日
参加申し込みの期限
2023年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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