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ピョンっ!と跳ねて、新春☆初夢フェア2023! ~茄子編~
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折角だからゲームをしようよ、と言ったのはさて、どちらからだったのだろう。トランプ、すごろく、リバーシ、チェス……はちょっとルールを覚えていないと難しいからパスをして、他にもカードゲームを幾つか。
それからそれから、やっぱりお正月と言えばアレでしょう、と
稲積 柚春
が満を持して持ち出したゲームを見て、けれども
ウォルター・B
は少しばかり、不思議とも奇妙とも取れる表情を浮かべた。
「それ?」
「うん。ほら、お正月だしさ、福笑い。……ウォルターさん、福笑い知ってる?」
「一通りは、だけどねぇ」
これ、と持ってきたゲームを見せながら念のために尋ねれば、肩を竦めながらそんな返事が返ってくる。ぶつぶつと何か呟いていると思ったら、福笑いのルールを思い出しているらしい。
日本人でも実は、存在は知っていても実際には見た事がないだとか、やった事はないという人も珍しくはない中で、きちんとルールを把握しているらしいウォルターは何と言うか、『らしい』。それが彼の個人的な趣味や興味によるものなのか、過去に教えられたりしたことがあったのかまでは、さすがに柚春の知るところではないけれど。
とまれ、それなら説明は不要だと、さっそく福笑いの紙を広げる。のっぺらぼうの女性の顔が描かれたそれに、目隠しで顔のパーツを乗せて行って、より『ちゃんとした』顔が出来た人が勝ち――という、オーソドックスなゲームだ。
「けど、本当はとびっきり変な顔が出来た方が楽しくて盛り上がる、んだよねぇ」
「ああー、確かにそういうところあるかも。ウォルターさんもやったこと、あるんだ?」
「ないよぉ。聞いただけ」
誰に、とは言わないウォルターの横顔を見れば、聞いたところで答えはもらえないのだろう、という判断くらいはつくようになった柚春である。そして、これは想像に過ぎないけれどもきっと、もらえない答えはウォルターの心の柔らかな所に関わるのだろう――という事も。
そんな事を考える間にも、目隠しが必要だねぇ、とウォルターがぐるりと部屋を見回して、それから外に出て行った。けれども良い布が見当たらなかったようで、ひょい、と肩を竦めて「困ったねぇ」のジェスチャー。
じゃあさ、と柚春は笑った。
「ウォルターさんがやる時は、僕が目隠ししててあげる。逆に、僕がやる時はウォルターさんが目隠しする……どう?」
「んんー、まあ、それしかなさそうだねぇ」
そんな柚春の提案に、ウォルターが苦笑いをしながらひょいと肩を竦める。今回のは『仕方ないねぇ』と『困ったねぇ』の間くらい。
じゃあ、とさっきまで遊んでたすごろくのサイコロを振って、順番を決める。ウォルターが7、柚春が9。
僕が先だね、と福笑いの紙の前に座るとウォルターが、柚春の背後に回る気配がした。準備は良いかなぁ? と尋ねられた声は思いがけず、吐息と共に耳元で響く。
どきり、と高鳴る胸をそっと押さえて、お互いに目隠しをするってそりゃそうだよね、と自分で提案した事の大胆さに今更ながら赤くなる。もしかして耳まで赤くなってるんじゃと、思いながらこくりと頷くと、背中に覆いかぶさるようにウォルターが背後から、柚春の両眼をしっかりと隠した。
(しゅ、集中できない……!)
背中と目元に感じる体温と、ほのかに肩にかかる重みがもう、無理。何が無理って言われると困るけど、無理。
ゆえに、盛大に集中力を乱されながらも柚春は、震える指先を叱咤して何とか顔パーツを探り当て、身体の前にあるはずの福笑いの顔の上に置いて行った。指先でこれが何なのか、目なのか鼻なのか口なのか探ろうとするけれど、案外わからないのはきっと集中力のせいだけではない。
何とか全てのパーツを置き終わったところで、ウォルターの温もりが離れた。それに安堵するような、でもずっと感じていたかったと惜しむような、複雑なため息を細く吐きながら、目の前の福笑いを見れば――うん、これはちょっと、酷い。
うぅ、とその出来に落ち込む柚春に、ウォルターがくすりと笑う。あとで見比べるためにも写真を撮って、顔パーツを全部回収したら、次はウォルターの番だ。
――ウォルターの番、だ。
「ウォルターさん、良い……?」
「いいよぉ」
ウォルターの背後に回った柚春が恐る恐る、というていで話しかけると、気負ったところなど何もないような返事が返った。それはそれで傷つくような、と少し唇を尖らせながら、膝立ちになってウォルターの顔に手を伸ばす。
案外、高い。そして遠い。
うぅん、と恥ずかしさを忘れて思い切りウォルターの背にかぶさり、グッと両手を伸ばして目隠しをしようとした柚春は、刹那、ずるっ、と足元が滑ってバランスを崩した。あ、と思う間もなくそのまま床に、横倒しに倒れていく。
痛みに備え、ギュッ、と強く目を瞑った柚春はだが、思ったのとは違う柔らかな衝撃に驚き、目を見開いた。そこにあったのはウォルターの驚いた顔――少しばかり、焦っているようにも見える。
え、と唇だけを動かした柚春に、ウォルターはほっとしたように息を吐き、驚いたよぉ、と笑った。
「いきなり倒れて来るんだからねぇ。気を付けないと」
「あ、えぇと……ごめんなさい……?」
けれどもその笑顔はとても心配そうで、柚春は申し訳なさとくすぐったさに、何とも言えない心地になりながら謝りつつ、小首を傾げた。安心させたくて、そっとウォルターの頬に手を伸ばす。
うん、とそんな柚春にウォルターが目を細め、ぽむぽむと頭を撫でた。まるで子ども扱いのような仕草は、けれども何かを確かめているようにも感じられたから、柚春は「ごめんなさい」ともう1度繰り返す。
背中に回されていたウォルターの手が、するりと柚春の手に絡んだ。良かった、と微笑む眼差しはひどく甘く感じられて、嗚呼、と柚春はうっとり目を細める。
そうして2人見つめ合うひと時は、甘やかに過ぎて行くのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月03日
参加申し込みの期限
2023年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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