this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ピョンっ!と跳ねて、新春☆初夢フェア2023! ~茄子編~
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
(……あら?)
ふいに目を瞬いて、
御巫 時子
は眼前の光景をどこか、他人事のように見つめた。どこか――否、間違いなく他人事のはずだ。
だって眼前で繰り広げられているのは、あまりにも異次元な光景。どこかのホテルか何かの大広間と思しきパーティー会場に、見渡す限り時子よりもはるかに年上の男女が集まって、カクテルグラスを片手に和やかに談笑している、だなんて。
どうしてこんな所に居るんでしょう、そう思った。こんな光景はテレビや映画の中でしか見た事がないし、時子みたいな若い娘はあまりにも場違い過ぎる。
それなのに、なぜ――その答えを探すように、きょろ、と辺りを見回した時子の右手を、誰かが引っ張った。引っ張られて初めて時子は、誰かに手を握られていた事に気が付いた。
「え……」
「どうしたの、時子さん」
驚いて自身の手を握る人の顔を見上げた、時子にその『誰か』は当たり前のように親しげに、そう言いながらくすりと微笑む。――え、本当に誰?
驚きと戸惑いと不安に、ぎくりと身体が固まった。そんな時子にまた『誰か』が――パリッとしたスーツに身を包んだ、時子より頭1つほど背の高い青年が、恐らくは人好きのする笑みを浮かべる。
恐らくは。でも、時子にとっては少しも好ましくない。
「緊張してきちゃった? 大丈夫だよ、今日は挨拶回りをするだけだから」
「あいさつ、まわり……?」
「そう。婚約を発表したばかりだからね、キミの事をお披露目しないと」
「こ……っ」
そうして青年に告げられた、とんでもない言葉に時子はこれ以上なく目を見開いた。叫びかけた言葉はけれども、驚きすぎたせいで喉の奥に引っ掛かったまま、出てこない。
なんで、と頭がくらくらした。
(婚約!? 私が、この人と!?)
代わりに、内心だけで絶叫する。いったい何がどうなって、この見も知らぬ青年と婚約なんて話になっているのだろう。
今度こそ救いを求めるようにおどおどと辺りを見回した、時子の肩を青年が優しげに抱く。そんなに緊張しなくても大丈夫だから、と優しげに耳元で囁いてくる。
でも、そのすべてが例えようもなくぞっとした。気持ち悪かった。なんで、なんでこんな事に。
(先生)
縋るように、大好きな人を呼んだ。
(先生、先生、先生、先生……!)
なんで。どうか助けて。誰か。先生。私を助けて。
行こう、と青年が時子の肩を抱いて促し、歩き始める。それに逆らうことが出来ず、ぎくしゃくと歩き始めた時子の顔は、いっそ泣きそうに強張っていた事だろう。
嗚呼、それなのに。周囲から聞こえてくるのは「あら、可愛らしい婚約者さんだこと」「ご覧になって、緊張なさってるのね」「ついに御婚約ですもの、嬉し涙よきっと」なんて見当違いのものばかり。
違う、とぎゅっと強く目を瞑った。違う、違う、違うんです!
私は……こんな見知らぬ人とじゃなくて、私が好きなのは……
「――御巫さん!」
「……ッ、尚輝先生!」
ふいに耳を打ったその声に、時子は弾かれたように顔を上げ、泣きながら彼の人の方を振り返った。会場の入り口、息せき切って駆けて来てくれたのは、こちらに向かって手を差し伸べながら走って来るのは、時子の大好きなたった1人。
青年に握られた手を力いっぱい振り解いて、肩を抱く手を跳ねのけ走り出した。差し伸べられた手を、しっかりと握り締める。
「尚輝先生……!」
「まだです。走れますか」
ほっと安堵の息を吐き、そのまま泣き崩れてしまいそうな時子を
五十嵐 尚輝
先生が押し留め、言葉短に尋ねた。それに、しっかりと頷きを返せば尚輝先生は身を翻し、時子の手を引いたまま会場の外へと飛び出して行く。
背後から、人々がざわめき、叫ぶ声が聞こえたけれども、振り返りはしなかった。ただ尚輝先生の背中だけを見つめて、ドレスの裾をからげて必死に走る時子の前に、果てしないほど長い階段が現れる。
そこを、尚輝先生はためらうことなく、駆け下り始めた。時子も置いて行かれまいと、必死に尚輝先生の手を握りしめたまま、階段を駆け下りていく。
その先に幸せな未来がある事を、確信していた。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ピョンっ!と跳ねて、新春☆初夢フェア2023! ~茄子編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月03日
参加申し込みの期限
2023年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!