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【2年遠足】河口湖に行って、なにしよう?
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【あじさいの群生地にて】
やがて、前方に広がるあじさいの群生に、豪が目をとめた。
「お、あじさいがきれいだな! これだけの群生はなかなか見られないんじゃないか」
「あら、本当。ぜんざいさんも、せっかくだから見ていけばよかったのにね」
「わあ、これはきれいだねぇ」
「あら、素敵。満開までもう少しというところかしら。とても風流だわ」
豪たちに追いついた杏太郎が、うっとりとあじさいを見回した。
「うわぁ、たっくさんあるねー!」
「どこまでもあじさいの花が広がっているみたいね」
冥と翠子も、目を丸くして歩みを止めた。
「記念に写真を撮っておこうかしら」
そうつぶやいた杏太郎だったが、シャッターがどれかわからずに、首をひねる。
「……あら? このボタンで大丈夫なのよね?」
ちょっとそこのあんたみてちょうだいと、杏太郎は豪の袖を引っ張った。
「どれ? ああ、そうだな。これで撮れるんじゃないか」
「あっ、撮れたわ。ありがと。あたし、機械はどうも苦手なのよねぇ」
杏太郎は皆に背を向けて画像を保存すると、こっそりとねこったーにアップした。
PLUM : 『とっても綺麗なあじさいにゃう 雰囲気だけでもお裾分け★』
匿名性がそこなわれないように、場所の明言は避けておく。
「これでよし、と」
近くでは、真央も張り切って写真をばんばん撮っていた。
「あじさいは、『紫陽花』って書くのだ、たしか!」
「そうね、元々その字は、昔の中国では別の花をさしていたと言われているのよ」
杏太郎が微笑んだ。
「そうなのだ?」
「花の名前の語源は、実ははっきりしていないのよね。『集真藍』と書いて『あずさい』と読む、なんていう説もあるようだけれど、真偽のほどは定かじゃないらしいわ」
「センパイとっても物知りなのだ~っ」
「『味狭藍』だとか、『安治佐為』だとか、古い書物にはあるようだし、花の色がよく変わるでしょう、そこから『七変化』とも呼ばれるみたい」
真央がメモをとる横で、櫻も耳を傾けていた。
「なるほどな。たしかに、あじさいは条件によって色が変わるというが」
「ええ、土壌の酸性度で青や赤になるっていうのは、よく聞くわよね」
そんなのんびりとした雰囲気の中、竜司だけは本気の目をして、あじさいを観察していた。
「よっしゃ、来たぜ、あじさいの群生地!」
ここには、『手で触れると恋が実る、水玉模様の花』があるというもっぱらの噂だ。
「探すぞ! 可憐でキュートなまゆ先生に献上するためにっ」
竜司は気遣いのできる男だ。あじさいを傷つけないように気を配りながら、水玉模様の花を探してうろつきだした。
少し離れたところでは、翠子と冥も、同じ花を探していた。
「本当にあるかなあ? 恋が実るなんて、ロマンチックだよね!」
「そうね、めーちゃん。あったら素敵よね」
花を探しながらも、翠子は後輩へのお土産にしようと、あじさいの写真を撮っていた。
「けっこうきれいな写真が撮れたかも。……喜んでくれるかなぁ」
「まゆ先生!」
やがて竜司は、ガッツポーズとともに先生を手招きした。
「珍しい花を見つけました! それであのっ、一緒に写真を撮りませんか?」
「あら、これは水玉模様になってるのね? かわいい!」
呼ばれて、まゆ先生が竜司の元へ歩いていった。
写真と聞いて、さっと真央もカメラを構える。
「シャッターチャンスなのだ!?」
「ささっ、先生、どうぞ触れてみてください! 先生にぴったりなこの愛らしい花を!」
うながされて、まゆ先生は指先でそっとあじさいに触れた。
ぶつぶつと竜司は、真横で念をこめていた。
愛しのまゆ先生の恋愛力が向上するように。そして良縁に恵まれるようにと。
そんな彼の熱意が通じたのか、ほんのりと先生の頬が上気するのを、竜司は見逃さなかった。
「あら? なんだか元気がわいてきたかも……」
感極まって、竜司は跪いた。
「……まゆ先生! この花のように美しい先生が好きです、結婚してください!!」
「……え? 何か言った? ごめんね、今ちょっとうっとりしてて聞き逃しちゃった」
「どいひー!?」
突っ伏す竜司に背を向けて、まゆ先生は冥と翠子に声をかけた。
「ねえ、こっちにかわいい花があるの。もしかしてこれを探していたんじゃない?」
うちひしがれる竜司を、真央はぱしゃりと記念に撮った。
「翠子ちゃん、あった、あったよ! 水玉模様のお花!」
先生と竜司のところへ、冥と翠子がやって来た。
「触ろう、翠子ちゃん!」
「そ、そうね。よし……!」
翠子もどきどきしながら、あじさいに手を伸ばす。
冥は手を合わせて、なむなむと拝んだ。
「みんなの恋が実りますよーに!」
「……めーちゃん、それ何か違うかも」
「えっ、どうして?」
「御利益、あるかなぁ?」
首を傾げる翠子に、冥はそっと訊ねた。
「ねえねえ翠子ちゃん、好きな人いるの?」
「えっ!?」
不意を突かれた翠子の顔が赤くなる。
「そんなこと急に訊かれても……」
「メイはねー、えへへ。ひみつだよ♪」
「もうっ、だったら私も秘密だよ、めーちゃん!」
「えーっ」
冥は翠子に微笑みかけた。
「でもきっと、今思い描いている人が、その人にとって大切な人なのかも、だよねーっ」
楽しげな女子生徒たちの笑い声を聞きながら、竜司は携帯であじさいの写真を撮った。
「いいんだ……。俺、頼まれてた写真撮るんだ……」
そうこうするうちに元気を取り戻した竜司は、再び立ち上がって、まゆ先生にツーショット写真をねだった。
「先生、一緒に撮ってください、お願いしまーっす!」
「……いいわよ、ほら、皆もおいで、写真撮るわよー!」
「えっ……、あれ? まあいっか!」
竜司はチャンスをみつけて、ちゃっかりとツーショットもカメラにおさめた。
その頃。
山を下ったところでは、華蓮がひとりぼっちで地団駄を踏んでいた。
「ムキーッ! おのれ剣崎エレナめっ! 謀りましたわね!」
今頃エレナは、自分を笑いものにしているに違いない。
そう考えて腹を立てていた華蓮だったが、すぐに五郎八を残してきてしまったことに気がついた。
「あ……。八重崎さんを置いてきてしまいましたわ。寂しい思いをしていないかしら」
ハイキングコースにたたずんで待つ華蓮のところに、皆が下りてきたのは、もうしばらくたってからのことだった。
「どうしてそんなに楽しそうなのよ!」
憤る華蓮を見つけて、豪が真っ先に声をかけた。
「おっ、走って汗かいたんじゃないか? 山は温度も変わりやすいし、脱ぎ着が楽な服装で来るといいぜ」
「余計なお世話ですわ!!」
ダッシュの疲労が、じわじわと華蓮の身に押し寄せていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月31日
参加申し込みの期限
2013年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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