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寝子島高校
さよなら、ののこ様親衛隊隊長
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◆
「引退……!?」
ののこ様親衛隊隊長――
愛猫 萌々子
の口から発せられた言葉は、親衛隊員たちにとっては寝耳に水だった。画面に並んだ参加者を表すアイコンが、驚きの声を拾い上げて明滅する。
これがリモートでなければ、空き教室は今頃ざわめきでいっぱいになっていただろう。
時折、教室のドアの方を横目にうかがいながら、萌々子は彼らが落ち着くのを待った。
ややあって、リモート会議の場が落ち着きを取り戻した頃。意を決したように、何名かの隊員が発言した。
「どうしてなんですか?」
「そうですよ。引退だなんて、いったい何があったんですか?」
当然の疑問だ。
ののこ様親衛隊は、互いの正体も知らない秘密の組織だ。しかし、『ののこ様のフツウの高校生活を見守る』という堅い意志のもと集まった、同志たちの集まりでもある。ましてやその隊長たる萌々子ともなれば、その意志はなおさらだった。
そんな親衛隊長が何の前触れもなく引退を宣言すれば、理由の一つや二つ、聞きたくもなるだろう。
「無理にとは言いません。でも、答えてくれませんか?」
「一身上の都合です」
画面の下で指をせわしなく動かしながら萌々子が口にしたのは、オブラートの上からさらに生地で包んだような、当たり障りも具体性もない答えだった。
それは萌々子も自覚している。しかし、本当のことは言えなかった。
しかし本人すら問題を自覚している答えに、隊員たちが納得してくれるわけはなかった。
「一身上って、つまり……?」
「それじゃあ説明になって――」
「待て、皆」
疑問の声を、一人の隊員が制止する。
「……俺たちは同志だが、互いについて知らないように徹底してきた。だから隊長も、こんな風にしか言えないんじゃないか?」
「それは……確かに」
「それに俺たちはあくまで有志の集まりだろ? 引退するって言うなら、それ以上は何も言うべきじゃないんじゃないか?」
「そ、そうか……そうだな」
「すみません、隊長……取り乱してしまいました」
「……いえ。私の方こそ、ごめんなさい。突然のことで、皆さんを驚かせてしまって」
謝りながら、萌々子の胸にはもやがかかったような感覚があった。
本当の理由を言うことができれば、多少なりともすっきりとした終わりを迎えられるかもしれない。だけど本当の理由を説明すれば、察しの良い隊員なら萌々子の正体に気づいてしまうだろう。だから、こんな風にしか言えない。
(私が親衛隊長を辞める本当の理由、それは……)
ののこ以外にも、大切なものが出来たからだ。
落ちてきた神様に会いたいと願い、非日常への憧れを抱いて家を出た頃とは、ののこだけが大切だった頃とはもう違う。
寝子高に入学してからこれまでの一年半で、大切なものはたくさん増えた。学校の友達に、彼氏に、そしてルームメイトの
笛吹 ぴりり
。
みんな、ののこと同じように大切な存在だ。
そして大切なものが増えた今、ののこだけにその熱を向け続けることはもうできない。親衛隊を創設した当時のような、ののこ一筋ではいられない。例えそのフリをしたとしても、同志たちはいずれそれに気付くだろう。
だから、萌々子は親衛隊長を退くことにしたのだ。
「しかし、隊長が引退するとなると……寂しくなりますね」
「隊長は、親衛隊自体辞めてしまうんですか?」
「いえ。所属はそのままです。ですが、もう私からの発信は行いません」
所属したままだというのは本当だ。だけど、もう親衛隊として活動することはないだろう。自分からはもちろん、他の隊員の呼びかけに応じることもない。
だから、これでお別れなのだ。
お互いに正体を知らないから、校内ですれ違ったとしてもわからない。部活や委員会の先輩後輩のように、挨拶を交わすようなことはない。
そのことが、隙間風のような寂しさを胸に運んだ。
◆
同じ頃、特別教室棟。
二階に到着した
笛吹 ぴりり
は、廊下中央の階段の壁から顔を覗かせ、廊下の様子を伺っていた。
「目撃情報では、確かこの階だったのです」
廊下はしんと静まり返っていて、不審者が活動しているようには思えない。
だが、黄色い法被の集団は、もともと目立たないように活動するのが上手い連中だ。こっそり隠れるのはお手の物だろう。
黄色い法被が見えはしないかと周囲を警戒しながら、ぴりりは右と左、どちらの教室から調べるかわずかに思案した。
(一人で来たのは失敗だったかもしれません……)
気が急き過ぎたのかもしれない。あるいは、無意識に他の風紀委員の手を借りることを、警戒してしまっていたのだろうか?
「……そんなことないのです」
自分に言い聞かすようにうなずくと、ぴりりはメッセージアプリを立ち上げた。
『黄色い法被の生徒を捕まえに、特別教室棟へ行ってるのです。萌々子さんもまだ学校だったら、応援をお願いしたいのです』
寮のルームメイトであり、同じ風紀委員の仲間でもある萌々子へ向けて、応援をお願いするメッセージを打ち込んだ。
送信ボタンをタップする。特別教室棟は電波が悪いのか、メッセージの横には送信中を示すアイコンがしばらく表示されたままだった。
メッセージの送信を終えると、まずは右の方の教室からあらためていくことにした。
送っては見たものの、応援はさすがに間に合わないだろうと思うから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年12月02日
参加申し込みの期限
2022年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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