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寝子島高校
【生徒会選挙】威風堂々。挑め、生徒会甲子園!!
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◆それぞれの論理展開
『激論!ナンデモ討論会』のステージには『なめこの山VSつちのこの里、どっちが美味い?』と掲げた看板が置かれ、フリップボードや実物のお菓子など準備万端だ。寝子島高校からは
響 タルト
、
篠原 翠響
、
愛猫 萌々子
などが参加している。
「大食い以外ならどれも作戦があったけど、人が少ない討論会にしようかな」
タルトはワクワクしながらこの場にやってきた。今回、寝子島高校は『なめこの山』を支持するためいかに論陣を展開して、自分の陣営を有利にするかが重要となる。しかしタルトは別の視点を持っていた。
「小論文じゃないから、論理よりむしろ相手の感情を動かして自分のペースに持ち込むのがカギだと思うよ」
彼女は意味ありげな笑顔を浮かべた。一方で翠響は微妙な顔をしていた。
(この話、あたしが生まれる前からずっとやってるよね)
翠響は討論会に掲げられた議題を見て思った。この論争は2つの商品発売以降、様々な形で人々の話題になってきた。
(どれが美味しいかって? そりゃあつちのこに決まってるでしょ)
彼女の答えに迷いは無かった。しかし寝子島高校は『なめこの山』を支持するため、自分の気持ちは一旦置いておく必要がある。
(難しいなぁ……あたしはつちのこ一択なんだけど)
今回は『なめこの山』を応援する以上、それのどこが優れているかを主張しなくてはいけない。しかも比較なので相手側と比べてどうか、という視点も重要になる。もしかしたらつちのこ陣営にも翠響と同じタイプの人もいるかもしれない。
各校の生徒たちがテーブルに着く。メモ帳とペンを構える生徒、テキストの束を抱える生徒。全員が何かしらの作戦を練って臨んでいるのだろう。それぞれの思惑が見え隠れする中、議論開始の合図が鳴る。
先陣を切ったのはタルトだった。
「『なめこの山』……この名前」
おもむろに立ち上がり、ビシッと『なめこの山』と書かれたボードを指さした。一同が彼女の指先に注視し、次の言葉を待った。
「エロ……ワクワクするよね!」
「え?」
議論の場が一瞬形容しがたい空気に包まれた。困惑する生徒たちをよそに、タルトはさらに持論を展開する。
「開けるとかわいいきのこたちがたくさん……どの子とどの子が相性がいいか、考えちゃわない? 真ん中の子とすみっこの子じゃ性格も違うはず! たくさんのきのこたちの中、どうやって2人は巡り合うのか? ロマンだね!」
「ちょ、ちょっと待ってください」
この空気を払拭しようと『つちのこの里』陣営の生徒が反論に挑む。
「これはお菓子に関する議論です。その内容は議題を無視しています」
この指摘は正しいのか、皆判断しかねていた。タルトの論は確かに予想の斜め上だが、切り口が違うだけで議題からは逸れていない。明確な反論ではないと判断したタルトは、さらに持論を展開する。
「チョコの甘さがさらに気持ちを高揚させてくれる! もうクセになるよね、これはやめられないよ。確かにつちのこも悪くないよ? 悪くはないけどちょっとマニアックだよね、爬虫類系だし。より多くの人に愛されるのはなめこだよ!」
混沌とはこういうのを言うのかもしれない。一部の女子は彼女の話に同意し始めた。メモ帳を用意した生徒はずっと固まっている。その後もタルトの論は覆されることなく続いた。
「というわけで『なめこの山』で決まりでしょ!」
ビシッと最後の一言を放つと、彼女はそっと腰掛けた。反論はあるかもしれないが、誰も言葉にできなかった。しかし『つちのこの里』側もこのまま引き下がるわけにはいかない。次の人がその魅力を語り、それに対する反論も起こるという循環が発生した。その流れに巻き込まれるように翠響の番がやってきた。
「えっと、なめこのクッキーは硬めでカリッとした感触がいいですし、チョコの味を邪魔しない程度に薄味なのもいいです」
うんうんと頷くなめこ陣営。それはそうだが、と思うつちのこ陣営。
「つちのこのクッキー部分は柔らかめでサクサクしています」
今度はつちのこ陣営が頷き、なめこ陣営は困惑した顔をしている。『どちらがいいか』という場で、翠響は両者のいいところを語り始めた。
「あたしはつちのこが好きですけど、なめこはクッキー部分でつまめるので、つちのこのように直接チョコをつまんで溶かしてしまうこともあまり無いです」
翠響の発言は相手を説得するというよりも自分のなかでこの2つのお菓子を改めて見つめ直すものだった。彼女はおもむろに『なめこの山』を手に取って、じっくりと眺める。
「んー、こうしてみると、なめこって結構シュッとした感じがして、つちのことはまた違ったかっこよさがある気がする。可愛らしさもあって……あれ?」
実はなめこの山も結構好きかもしれない。彼女はそう思い始めた。彼女の語る様子が真剣で、皆も自分のなかにある『なめこの山』と『つちのこの里』を考えていた。
(こまったなぁ。どうしようかなぁ)
彼女は真剣に悩んだ末、1つの結論を出した。
「えーと、あたしの結論は……あたし、なめこ派に転向します!」
彼女自身、意図していなかった転向だ。
そういう作戦をもとにした話術ではなく、ちゃんと考えた末に出た答えはすっと彼女のなかに落ち着いたし、共感を生んだ。その後も様々な意見が飛び交い、流れてきたバトンを受け取ったのが新生徒会役員として参加している萌々子だ。
役員である萌々子は他の生徒にも積極的に発言してもらいたいという思いから自分が発言するのは最後にしようと考えていた。
ここまで双方の意見が色々な視点・考察で行われた。どれも説得力があったり、共感できる部分もあった。
しかし萌々子は話し出す前に、まずホチキスで留めた紙束を皆に配った。配られた紙にはいくつもの表やグラフを基にした解説が掲載されている。
「こちらはなめこ・つちのこ両お菓子に使われているチョコレートの比率、そしてクッキー生地の比較情報をまとめたものです」
まるで研究発表や講演で使う資料のようだ。
「お菓子のおいしさに直結する甘さ……チョコレートの分量は圧倒的になめこの方が多く使われています。そして軸になるクッキー生地、正確に言えばクラッカーですが、直接チョコ部分を掴むと手が汚れるという欠点をこの軸部分を持ち手とすることで克服しています」
討論会をすることは事前に決まっていたのでメモ帳などを持参した生徒は多い。
しかし、ここまで成分に関して事細かに分析したものは見られない。もちろんお菓子メーカーも色々考えた上でチョコレートやクッキーの比率を決めているだろう。
だから萌々子の言い分は多少強引だ。それでも資料の数字と、それを雄弁に語る彼女の姿は圧倒的な説得力を持っていた。
「他の方の意見も踏まえ『なめこの山』こそが美味しいと結論付けます」
萌々子は深々と頭を下げた。思わず拍手をする生徒もいた。制限時間を迎え、どちらを支持するかという投票段階に移行した。結果を静かに見守る一同。そして僅差とはいえ『なめこの山』が勝ったことを知ると、喜びと安堵が一同を包んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
星織遥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年11月26日
参加申し込みの期限
2022年12月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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