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I'll be there - 仲良くなりたい、その10
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比較的和装の多い時子ではあるが、もちろん洋装も大好きだ。アウトレットモールは秋のセール中、どのブランドもどのショップも、時子の目を惹きつけてやまない。まるで時子の来店を待ちわびていたかのように、たくさんの商品が彼女を迎えるのだ。時子も応じて、
「あっ、チェックのスカートも可愛いです」
「淡い色合いのブラウスも良いですね」
「落ち着いた色合いのシャツワンピースも素敵です」
と次々、めぼしいものを見つけては服を体にあわせてみて尚輝に見せるのである。尚輝は「明るくていいと思います」とか「これからの季節にむいてますね」とか、語彙が乏しくて申し訳ないですと弁明しつつも、受けた印象をなんとか言葉にしようとしてくれた。
「何着か、試着していいですか?」
「ええ、どうぞ」
時子から預かった鞄とカゴをもったまま、いささか身を縮こまらせて尚輝は言った。どうやら彼は婦人服売り場に慣れていないものらしい。借りてきた猫のごとく、落ち着かない様子で視線をさまよわせている。同じように妻やガールフレンドを待っている様子の男性陣の集まりを見つけると、隠れるようにして身を落ち着けた。
けれど試着室のカーテンがひらき時子が出てくると、尚輝は我を忘れたように歩み出たのである。
「どうでしょうか?」
時子がくるっと回ってみせると、尚輝は拍手せんばかりの称賛を送った。
「いいですね……とっても、いいです」
前髪の下のまなざしも、熱を帯びているにちがいない。
よかった。時子は胸をなで下ろす。
ファション音痴を自認する尚輝はもしかしたら気づいていないかもしれないが、これは今日の尚輝の服装に、意図的にあわせた上下だった。ベージュのシャツの襟元にブラウンのリボン、コーデュロイのロングスカートはブラウンで、ベルトはつやのない黒だ。尚輝と同種のカラリングであり、この格好で彼と並べば変則的なペアルックに見えるにちがいない。ヒールのある靴が合いそうだ。少々寒くなってきても、ベージュのロングコートを羽織れば大丈夫だと思う。
「ありがとうございます。じゃあ、これ買います。次のデートに着て来ますね」
そのときは、と言って時子はカーテンに手をかけた。
「そのときは先生も……今日と同じ服で着てほしいです」
カーテンを閉じる。きっと尚輝のことだから「?」というような顔をしていることだろう。
次のデートが楽しみだ。お揃いで歩きたい。できれば手をつないで。
そのあともしばし、時子は試着と御披露目を楽しんだ。いずれも彼女のために作ったようなデザインばかりだ。しかもチョイスが幅広い。軽く合わせてみるだけで、時子は姫君に、深窓の令嬢に、あるいはキャリアウーマンに変身する。そのたびに尚輝は驚くやらなごむやら、さまざまな反応を見せるのだった。
夢中になっているうちに昼を過ぎてしまい、やや遅めのランチを取った。
ヴィンテージもののアルミのハイテーブル、フロアはチェッカー模様というアメリカンダイナーだ。天井を飾るのは星条旗、BGMはオールディーズとトップ40が半々、お椀みたいなカップに火傷しそうなくらい熱いコーヒーがそそがれる。はじめて訪れた店なのだがなんだかなごんだ。
頼んだのはハンバーガーセットだ。スモークチキンとサラダがついて、フレンチフライがたっぷり盛られた豪華な組み合わせである。特大バーガーをナイフで切り分けるという二人前のセットだった。
パテもはバンズからはみ出しそうに大きいので、両手でつかみながら時子は言った。
「先生」
「はい?」
同じように四苦八苦しつつ、尚輝はジューシーなバンズにかぶりついている。頬にはソースがべったりついていて子どもみたいだ。尚輝は嫌がるかもしれないが、彼のこういった自然体なところが、姉たちには『小さい弟』のイメージにつながっているのではないか。
「先生はブレスレットとかネックレスは苦手なんでしょうか?」
さりげなく質問した。来月、尚輝の誕生日があることを意識しての発言だ。
「他の人がしているのを意識したことはないです。いいんじゃないでしょうか」
「先生がご自身で身につけるのは?」
ああ……と、カップを一口してから尚輝は言った。アメリカンコーヒーなのでいささか薄いが、しっかりとしたコクがあるので好みのようだ。まだ食べはじめて間もないのに、彼のカップはもう半分も空いている。
「僕はあんまりしません。嫌いなんじゃなくて、あってもつけるのを忘れてしまうので」
腕時計だけは日常的にしているが、これもファッションではなく時間を忘れがちだからだという。
あ、でも、と尚輝は苦笑いした。
「ときどき男性がしているあの数珠みたいなのだけは苦手かな……。『仏教徒です』ってわざわざ主張しているみたいですし」
尚輝にはそう見えるものらしい。
「たとえば」
時子は水を向けてみた。
「時計のベルトに通すタイプのチャームとかだったら、使います?」
そうですねと言ったとき、すでに尚輝のコーヒーカップは空だった。
「時計なら年中しているし、つけたまま寝ちゃったりもするくらいなんで。きっと大丈夫ですね」
食後はアクセサリーショップをめぐってみたい、時子は決めた。
そしてこっそり、お揃いのチャームの目星をつけておきたい。
「先生、コーヒー飲みます?」
「あ、どうも。お願いします」
アメリカンダイナーなのでコーヒーはお代わり自由だ。時子は手を上げてウェイターを呼んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月31日
参加申し込みの期限
2022年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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