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しずくがこぼれおちるとき<白>
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――21:44、滴のアトリエ
「いよいよ、こっちも調べなきゃダメだよね……」
黒白 滴
が横たわる魔法陣を前に、
万条 幸次
は両手を合わせる。
日本人だからだろうか、畏敬の念は自然と湧いてきて、手を合わせることで何かに許されるような気がした。
それは仲間も同じだったのだろう、
サキリ・デイジーカッター
も
八神 修
も同じように祈っている。
イツトリはそんな主たちをどこか退屈そうに見ていたが、そうすることに異を唱えるわけでもなかった。
魔法陣は、両手を広げて横たわる滴より一回り大きな円形をしていた。
修が自身のオカルト知識を駆使して調べたが、どの系統とも似ていないというのが結論だった。
「とはいえ、だ」
サキリは顎に手を当て思案する。
「ぱっと見た感じ魔法陣がいかにも怪しいのは間違いない」
「うん、そうだよね」
幸次が申し訳なさそうにカメラを向ける。
「手掛かりとしては撮ったほうがいいよね。黒白さんの許可をとらないで勝手にあれこれ撮るのはちょっと心が痛むけど……ごめん、終わったら後でデータは全部消すから」
うっかり踏んだりしないように気を付けながら数枚撮って、ふと、疑問に思う。
「生きているテオが入った時は丸ごと消えたのに、
黒白さんはそのままなのはなんでだろう
。死んでから魔法陣の上に持ってこられたとは考えにくいし……」
修がうなずく。
「何か秘密があると俺も思う。俺が気になっているのは、時間が経過しているにもかかわらず、黒白の肌の色に変化が見られない点だ。綺麗すぎる……仮死か停止状態の可能性は、大いにあると思う」
「え、ええ? 本当は死んでないってこと?」
「この状況を作り出した何者かにとって黒白の死体を動かされたくない、ということでは?」
とサキリ。
「魔法陣に入ると青い闇に攻撃されるということは、そういうことじゃないのかな」
「あり得るな……グラフティの中心に魔法陣があり、さらにその中心に黒白自身の身体……」
「……あの絵」
「なんだ、デイジーカッター?」
サキリはクロッキー帳を開く。
青で書かれた幾何学的な図形のページだ。
「三角の中に、四角。四角の中に、円。……同じなんだ」
「! なるほど」
修も合点して頷く。
幸次はおろおろとサキリと修の顔を見比べる。
「なになに? 僕にもわかるように説明してよ~」
解説役を引き受けたのは修だ。
「ストリートグラフティは、この四角い建物を中心にした三角形の頂点にある。そして、四角い建物の中に、魔法陣の円……。おそらく、部屋の中の魔法陣だけじゃなく、ストリートグラフティやこの建物をも含めた巨大な図形が、なにかの術式になっているんだ」
「ええっ、そんな大がかりなことを? でも、だとしたら、どういうこと? 図形をクロッキー帳に描いたのは黒白さんで、クロッキー帳は鍵のかかる戸棚に入ってたってことはやっぱり黒白さんが仕舞ってたんだよね。そんでもって、戸棚っていう密室の中にあったクロッキー帳と同じ意味の図形がこのアトリエを中心に完成してるって……。それをできた人って……ねえ、八神君、それってさぁ……」
「……俺は思っていた。この魔法陣や、寝子島に突如出現したグラフティを足掛かりに、何者かが世界を侵食しようとしてるんじゃないか、って。それもあながち間違いではないのだろうが、それを仕組んだのは――」
そのとき、かたりと音がした。
部屋の上方にある、数時間前にラッセルがカナリアになって忍び込んだ窓の方だ。
次の瞬間、ばさりと衣擦れの音とともに、濃緑のフードを被った少年が降り立った。
「あっ、最初いた人! どこから!?」
驚く幸次に答えて。
「窓から」
フードの少年、透破は何かおかしなことでも、というように素っ気なく答える。
「ま、窓? あんな高いところから? 君っていったい……」
幸次をはじめ不思議がる一同だったが、イツトリだけが事情を理解したようで、にまり、と笑む。
「ふむ、儂と同じようなものか」
「? 何いってるかよくわかんねえ」
「よい」
イツトリは、サキリ、修、幸次に目くばせする。
自分と同じように、人ではない、と言っているのだ。
何か器物に憑く付喪神のような存在である、と。
その場にいる者たちは、イツトリの含みのある笑みで察し、正体不明の少年の存在に納得した。
「なるほど。それで?」
サキリが尋ねると、透破は魔法陣のほうへつかつかと歩み寄る。
「あのとき灰色猫を呑んだ青い闇についてさぁ、もっとちゃんと調べた方がいいんじゃないか?」
魔法陣を踏む寸前でしゃがみ込み、透破は振り返って肩越しに皆の顔を見た。
「最初にここに踏み込んだ時、あのジャージの先生が魔法陣の中に入って、黒白な髪の女の脈を調べただろ? そのとき、青い闇が出てくるまで、若干の時間的余裕があったのを覚えているか?」
「覚えているが……何を考えている?」
サキリが尋ねると、透破は小さく鼻を鳴らして答えた。
「魔法陣の中に入ってみるんだよ。すぐ襲われないって事は、逃げられるってことだ」
「危険だよ」
幸次は反対したが、サキリはその案に賛同の意志を示した。
「僕なら可能だ。イツトリもいるしね。どの道、黒白が本当に死んでいるのか調べる必要があると思う」
意見がまとまりかけたときである。
魔法陣から青い闇の粒がふわり吹き上がり、一枚の紙片が、飛び出してきたのである。
一番近くにいた透破が、紙片をキャッチする。
「なんか書いてる――」
読み上げる。
積み家は滴さんの記憶
滴さんの母親の実家
遺産相続のトラブル
ほかにも
きっと辛い子ども時代
「これは……このメモが届いたってことは、魔法陣が向こう側との通路になっている、ということじゃないか?」
そう言ったのは修だった。
「もしも……もしもだ。黒白の魂だけが向こう側に行ったんだとしたら……」
「向こう側?」
「倉前先輩と桜井から連絡があったじゃないか。南東のグラフティのところに月原が現れて、自分たちは『霊界』にいると言ったと」
「ああ」
「だとしたら黒白も、魂だけが体から出て霊界に行っているんじゃないか? 彼女の体が向こうとの通路、或いは、鎹(かすがい)になってるんじゃないだろうか」
「女の体はそのままにしておいた方がいいって? だとしても、青い闇のことは調べるべきだ。何に反応するのか、襲って来る条件はあるのか」
透破が粘る。
すると、それまで黙ってきいていたイツトリが言った。
「青い闇、か。それについては、儂はもうわかったぞ」
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シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
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定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月23日
参加申し込みの期限
2022年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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