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しずくがこぼれおちるとき<白>
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――21:40、北のグラフティ「猫の絵」
「こっちに来ないでください!」
宮祀 智瑜
は高校の鞄を盾代わりに、傘を剣のように振るって青い闇の触手をけん制する。
場所はアトリエからちょうど真北あたり、ロープウェイの砂掛谷駅の北の遊歩道の途中だ。
こんなところに?
そうなのだ。道案内の掲示板の裏に絵はあった。
近づいて確認しようとしたら、青い闇の触手が絵からぬめりと出現して攻撃してきたので、智瑜はすかさず<想い見る>で触手の求めるものを見てみようと試みたが、成果はなかった。ものを考えるような存在ではないのだろう。
「宮祀!」
触手に近づきすぎた智瑜の手を引き、
海原 茂
が<正確無比の雷>で雷を放つ。
撃たれた触手はのたうち、弾け消える。
鷹取 洋二
はここに来る道行きじゅう、「本当に行くのかい」とか「真っ暗じゃないか」とか「もう帰ろう」と腰が引けていたが、青い闇の触手がなぜか洋二ばかり狙ってくるのに耐え切れなくなって無自覚の<なりきりロマンティック>が発動させた。
「はーっはっはっは! 僕は王子だ! 者共、畏まってひれ伏すがいい!」
なりきったのは、自信満々で怖いもの知らずの王子らしい。何の解決にもならなさそうな『なりきり』だったが、意外や意外、どういうわけか触手たちは標的を洋二から茂に変えた。
「わけがわからないなっ」
茂は<正確無比の雷>で応じる。
茂はいたって冷静で、ろっこんの名の通り、正確無比に触手を撃った。
触手にとっては、茂を標的にしたのは不運だったと言わざるをえない。
光を伴う雷は触手にとっては天敵のようなもので、間もなくすべての触手が雷に打たれて消滅した。
「調べるなら今だ」
「はいっ」
智瑜は闇には光と懐中電灯の光を向けて次なる触手の出現に備えつつ、絵を調べた。
「猫の絵ですね。クレヨンで描かれているみたいです。かわいい……テオ、ではないみたいだけど」
智瑜は自転車のほうを振り返ると、籠の中のミラも身を乗り出して絵を見ている。
「愛らしい黒猫さんですね。テオ様ではないと思います。その、目つきが違うといいますか」
たしかに。
テオなら、ジトっと睨めつけるような、言葉を選ばずに言うと目つきが悪いかんじになるだろう。
この絵の猫の目はもっとつぶらだ。
「そうだ、この猫!」
智瑜はスマホを点けて、SNSに共有された猫の絵の写真を開く。
「同じです。アトリエのクロッキー帳に描かれていた猫。滴さんが昔飼っていた猫?」
あれこれ熟考する時間がないのは分かっていた。
智瑜は手をかざし、絵に描かれた猫、そして、滴を想って<想い見る>を発動させる。
たったひとつの単語が、強く智瑜の頭に浮かぶ。
「……
『過去』
……過去、現在、未来が、……闇……開く……っつ、ううっ」
強い頭痛を感じ智瑜はろっこんを解除した。
いやな感じがする。けれど、やらなければならないとも思う。
ミラを見、茂を見、洋二を見る。
「進化能力も使ってみます」
智瑜は自分の進化能力について説明した。
<想い見る>で思い浮かんだ場所に瞬間移動できる能力であること。
触れてる者や物も一緒に瞬間移動できること。
「これからもう一度、滴さんのことを想ってろっこんを発動してみます。海原先輩、お願いがあります。私が消えたら、このハンカチで絵を消してください。やはり、この絵が元凶だと思うので」
「任せておけ」
茂はハンカチを受け取る。
「それともう一つお願いが」
「なんだ?」
「自転車をお願いできますか」
「分かった。宮祀青果店に戻しておくよ」
「お願いします。では――」
「待ってください、私も連れて行ってください!」
ミラが智瑜の腕の中に飛び込む。
「ミラちゃん……!?」
「私も行きます! テオ様を助けることができるなら、どこへだって!」
「わかりました。では、行きます――!」
ミラを抱いた智瑜の姿が消えた。
「え、なんだ!? どこに行ったんだ?」
何度も瞬きして驚愕する洋二。
「どこに行ったか知らないが、行くべきところへ行ったんだ。俺たちもすべきことをしよう」
茂は借りたハンカチで猫の絵を拭って消す。
ハンカチはすぐに黒のクレヨンで汚れていったが、クレヨンに含まれる油分のためか、伸びはしてもなかなかすべては消しきれない。
「完全にきれいに消すのは無理だよ、海原先輩」
「だな。まあ絵は分からなくなったから今日のところは良しとして、後日あたらめて消しに来よう」
黒い汚れに変じたストリートグラフティを見遣り、茂は事の顛末をSNSを通じて仲間と共有した。
「一度戻ろう鷹取」
「その言葉を待っていた」
洋二は一刻も早くその場を離れようと早足で歩き出す。
茂は冷静に、智瑜の自転車のハンドルを持って、スタンドを蹴り上げた。
「皆と合流する前に、これを返しに行かないとな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月23日
参加申し込みの期限
2022年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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