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◆
倉前 七瀬
の場合。
この人があなたの運命の相手、なんて。教えてもらうのって、なんかズルくない?
この人、うさんくさすぎ。
それが友幸に対し七瀬の持った第一印象だった。
「おにいさん、誰ですと?」
「おれか? おれは華徳井 友幸。謎の辻占のお兄さんだ」
肩書きもめっちゃあやしい。
自分で自分のことを「謎」とか言うあたり、痛いし。
だけど職業・占い師ということで、いきなり声道端でをかけてきたことには納得できた。運命の相手を教えてくれるとか、いかにも占い師がキャッチで使いそうなフレーズだ。
「そうですか。じゃあ僕急ぎますのでこれで」
会釈だけして去ろうとした七瀬に、友幸は追いすがった。
「ちょお待ってやー、そんな冷たいこと言わんといてーな。な? 話聞くだけならタダやん。あとで請求したりせーへんからー」
な? な? と頼み込まれて、断りきれずに話だけ聞いて、その時はさよならしたけれど……。
実は帰宅までの間、ずっと彼の話が頭に残って、そのことについて考えていた。
『気になるやろ?』
ええ、気になります。とっても!
眉唾だ、ただのおとぎ話だと思った次の瞬間、でも……と思ってしまう。何度も意味なく時計を見たりして……。
これはもうしかたない。ため息をつき、七瀬は再びコートを手に取った。
「なるほど。それでこんな遅い時間に九夜山にあるという無人家屋へ向かっているんだねぇ」
道中、偶然出会った
ウォルター・B
に声をかけられて、七瀬は事情をかいつまんで話した。
「はい。すみません、ご心配をおかけすることをしてしまって」
「いや。倉前のことだから、きっとちゃんとした理由があってしていると思っていたよ」
「ありがとうございます」
信頼がうれしい。
「だけど、その辻占の青年には感心しないねぇ。子どもを夜中に廃屋へ誘い出そうとするなんて。僕からも一言言っておくことにしようか」
「えっ。一緒に行ってくれるとですか?」
「夜中に生徒をそんな危険な場所に1人で向かわせるなんてことはしないよ。これが誘拐の計画だとしたら大変だ」
「あ……」
その可能性には全く気付けていなかった。
うかつだったと俯く七瀬に、ウォルターはふっと笑みを浮かべた。
「まあ、僕の取り越し苦労かもしれない。あまり気にしないで。ただ、次からは気を付けるようにね」
「ああ、ここか」
ウォルターは館を見上げて呟いた。
「確かにここは数十年空き家だったねぇ」
普通そういった場所には浮浪者が住みついたり、不良学生たちが隠れ家として入り込んだりするものだが、不思議とこの館ではそういうことがなかった。
「そうなんですね」
ウォルターからの話を聞いて、不思議な力が護っているのかもしれない、とぼんやり思う。
「玄関に鍵はかかってないようだねぇ。
じゃあ入ろうか」
「あ、はい」
懐中電灯で足元を照らしながら、並んで廊下を進んだ。
「鏡どこにあるんでしょうねえ」
「わからないの?」
「場所がコロコロ変わるんだそうです」
「へえ。落ち着きのない鏡だねぇ。
それで、その運命の相手が見えるっておとぎ話だけど。倉前は信じているの? それとも気になるだけ?」
「そうですね……どっちかっていうと、気になるってほうでしょうか。運命の相手って、全然想像つかんとです」
「倉前はまだ19だものねぇ」
くつりと笑う声がかすかにして、七瀬は少し恥ずかしくなった。子どもだと思われたのだろうか。確かに年齢の上では子どもだけれど、幼稚だとは思われたくなかった。
赤くなっているに違いない顔色をさとられまいと、周囲の様子に気のある素振りで顔を巡らせ、さらりと訊く。
「先生は、何が映ると思いますか?」
「僕」
「いや、そうですが」
「もしかして、誰が映るか知りたいとか?」
どう答えるべきか。迷ったあげく「……はい」と答えると、爆笑された。
「先生は、まるっきり信じてないんですねえ」
「信じない。そんなものに僕の人生を左右されたくはないからねえ」
「え? 鏡は映すだけでしょう?」
「心が影響されるからね。もう出会っているか出会っていないかはわからないけど、会ったとき、ああこの人が映っていたのかと思う。それをプラスに変えられる人にとってはいいことなんだろうねぇ。だけど、相手が知らないことを僕の側だけが知っているのは、なんだか天秤の釣り合いがとれていない気がするんだ」
「はあ。そんなもんですかねぇ」
「ま、運命と一言で言ってもさまざまな関係性があるからねぇ。例えば僕と倉前も、同じ時期、同じ寝子島にいて、同じ学校に通っていた教師と学生だ。こうして同じ時を共有して過ごしてもいる。世界人類規模でみたら、確率は天文学的数字だろう? そう考えれば、これも運命と呼べなくもない」
「人類規模。そうですねえ」
はぐらかされた気がしないでもないが、少しほっとした。
先生が見た鏡の向こうに自分の知らない先生の運命の相手が映っていたら。そして、それを見る先生の顔を見るのは、ちょっぴり嫌かもしれないと考えていたからだ。
「僕と先生も、運命の関係」
それは、なんだかとてもすてきな考えに思えた。
思いのほか館は広く、大きくて、1枚の鏡を見つけるのは手こずりそうだと考えていたのに、意外とあっさり見つかった。
「あ、あれ。鏡やなかですか!?」
暗い室内の中央のテーブルの上に、ぼうっと浮き上がった白い鏡面に気付いた七瀬が指さす。
「そうみたいだねぇ」
「まるで鏡のほうが僕たちを見つけてくれたみたいとです」
「なんだか想像していたより小さいねぇ」
テーブルの上の卓上鏡を見下ろして、ウォルターが感想を口にしたとき。
鏡面に映っていた2人の姿がゆがんで消え、次の瞬間何かが飛び出して七瀬の胸部に衝突した。
「倉前っ!?」
壁まではじき飛ばされた七瀬にウォルターが駆け寄る。
「大丈夫!?」
「は……い……」
衝撃と痛みで息を詰まらせながら七瀬はどうにか答える。ぶつかった場所は激痛がしていたが、血は出ていなかった。硬かったり鋭かったりする物じゃなくて、弾力のある何か――小動物のような――ぶつかったような感触だった。
そして七瀬にぶつかった何かは、彼にぶつかった後跳ね返った先で椅子を倒し、テーブルにぶつかって、スチール製の棚をくし削るような音を立てて登るなどして、部屋中を走り回っていた。
手早く触診を終えたウォルターが「立てるかい?」と問う。その間も、ウォルターの目は周囲の暗がりにひそむ何かへと向けられている。
相手は小さいようだがすばしこく、金属を削る爪だか牙だかを持っている。油断はできない。
「……これは、逃げたほうが、よかですね……」
「きみが走れるなら」
「走れます」
「よし。
じゃあ行って!」
「先生もですよ!」
ウォルターは七瀬が背後から襲われないよう、彼の後ろを護って走るつもりだ。直感的にそうとさとった七瀬は、走り出す直前ウォルターの手をつかんだ。
そして一緒に走った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年09月17日
参加申し込みの期限
2022年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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