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BABY STRANGE
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夜の訪れとともに『プロムナード』は目覚める。
今宵も夜の社交場は、アルコールと笑い声、さざめきと歌声に満ちていた。
法律顧問としての業務は開店までだ。いつも通りにしてほしいと九鬼姫にもアーナンドにも頼まれたので、真遠は意識して客としてふるまうことにした。リラックスした笑顔でプロムナードのソファに座り、最初に
まみ子
を指名する。ヘルプに入ったのは九鬼姫だ。ほんの数時間前に深刻な話をしたばかりだというたというのに、九鬼姫は常とかわらぬ様子でサイド席につき、ぞんざいながら自分の仕事をこなしていた。
「知らなかったな」
真遠は目を丸くしている。
「文梨もアニメを観るほうだったのか」
「今さらそんなこと言う?」
あきれたようにみちるは言った。いったん店を出てわざわざ赤いカクテルドレスに着替えたこともあり、みちるはますますキャバ嬢のひとりに見える。みちるも数時間前に受けた衝撃を、意識して頭から洗い落としているらしい。ぐっとハイボールをあおって笑う。
「けっこうオタクなほうだって前から言ってるじゃない」
「いわゆる国民的アニメの劇場版に行く程度だと……」
「いやその程度じゃオタクって名乗らないから」
ねえ? とみちるが同意を求めると、着物に似た和風ゴスロリ服のまみ子がケタケタと笑った。今夜のまみ子は髪を三つ編みに結っている。
「だよね~、まさぴょん、それいつの時代の認識~?」
いまじゃ財界のお偉方だって国民的アニメの映画くらい行くよ~、と舌っ足らずな口調で言う。
「世の中変わったんだもんねー」
「ねー」
顔を見合わせてまみ子とみちるは笑った。少々アルコールが回ってきたらしく、みちるはかなりの上機嫌だ。ハイボールの氷をかみ砕いて、しなだれかかるようにしてまみ子に肩を寄せた。
「ところでまみちゃん、あれ観てる? 土曜朝の……」
「あれかー」
まみ子は親指と人差し指をピンと伸ばしてあごに当てた。
「まみちゃんは『アリア』時代からのミスティック推しだから悩んだけど……録画で観てるよ、『けものホスピタル』。監督のファンだし、好きな声優さんいっぱい出てるしー♪ グッズもいくつか買っちゃった」
てへ、とわざとらしく舌を出す。
「観てるのか。っていうか文梨も!?」
「当然よ。むしろアンテナが短いのではなくって? 星山先生」
いまはプライベートなので『先生』をつけるなと自分で言いながら、みちるはこのときだけわざとらしく真遠に呼ばわるのだった。
どちらの作品も真遠は知っている。ただし朝の時間帯に放映されているいわゆる児童向けアニメなのでチェックまではしていなかった。
もともとこの時間帯には昔の名作『魔法少女ミスティックアリア』の続編的作品『魔法少女ミスティックエール』が放映されていたのだ。視聴率や玩具の売れ行きもよく、二年目も好調はつづいている。ところがライバル局がこの夏から、昨年深夜アニメとして異例の大ヒットを記録した『けものホスピタル』なるタイトルを当該時間帯にぶつけてきたのである。『けもの~』はもともと大人向けの作品だったが、内容は優しくコミカルで、ミュージカル要素まであって子ども受けもいい。『アリア』時代からの伝統で、ときとして貧困やLGBTといった『攻めた』テーマもあつかう『エール』よりもずっと穏健な内容でもある。キャラクターグッズもすごい勢いで売れているという。全国ネットといいながら未放映の地域も多く、ムーブメントそのものはまだ『エール』には及ばないものの、首都圏での視聴率は徐々に迫りつつあるらしい。両者の直接対決は、朝の仁義なきアニメ抗争としてちょっとした話題を呼んでいた。
「まさぴょんはどっち派? エール? けもホス?」
「いや俺は……」
「私は『けものホスピタル』ね。全編CGの野心作だし内容もいい。今期の覇権アニメは確実よ。長期作のエールと単純な比較はできないけど、ひょっとしたらエール三年目を封じることになるかもしれない」
と言うみちるは、ひょっとしたら弁護士としての姿より生き生きした顔をしているかもしれない。
異論ありっと言うまみ子、うかがいましょうと応じるみちる――そこから侃々諤々、けれど同時に和気あいあいと、ふたりは意見を取り交わしはじめたのである。
まみ子と文梨がアニメの話で盛り上がるとはな。
わからないもんだ、と苦笑してふと、真遠は視線を九鬼姫に向けた。
……?
九鬼姫はずっと天井を見つめているのだ。ぼんやりとした表情で。
異変に気づいたのは真遠だけではなかった。まみ子が声をかける。
「どしたん?」
「なんか……奇妙なんじゃ」
「奇妙、って?」
「灯(あかり)、ボーッとして、よう見えん」
それからまもなく、まみ子は血相を変えることになる。
「九鬼姫、あんた鼻血出てる! 早く押さえて押さえて!」
「おお……」
九鬼姫は布を鼻に当て、赤い染みがひろがっていくのを呆然と眺めていた。
「……なにかのう? これは?」
「あんた今日はもう上がったほうがいいわ。黒服呼びなさい」
早く! とせかすまみ子は、店で見せている子どもっぽい口調も表情も放棄していた。
「待ってくれ。様子が普通じゃない」
真遠は立ち上がる。まことに遺憾ながら、客の立場はここまでにせざるを得ない。ここからは『プロムナード』法律顧問としての職務を果たしたい。時間外? なら守護天使でもいい。
「むしろ寝子島総合病院の時間外診療を受けさせるべきじゃないか?」
そうねと立ち上がったみちるも、すでに仕事モードに復している。
「というか、容体次第では救急車を呼んだほうがいいわ」
「静かにバックヤードに移ろう、歩けるか?」
「……うん」
ぼんやりした口調ながら、九鬼姫は真遠がさしだした手を取り立ち上がった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月23日
参加申し込みの期限
2022年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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