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BABY STRANGE
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ノーメイクであってもみちるは美女だが、現在のようにフルメイクしてあらわれると存在感がちがう。キャバクラの現役を退いて久しいとはいえ、いまなおまるでクレオパトラのようだ。ドアを開けるなり場が華やいだ。突き刺さりそうな切れ長の瞳ながらみちるは、優雅にうやうやしくアーナンドに頭を下げた。
まだ昼だ。開店前の『プロムナード』は、夜の賑わいが嘘のように閑散としている。
法律上の案件は想像していた以上にあっさりと片がついた。問題はその先だ。
よければ先生がたには定例の個人面談に協力してほしいのです、そう依頼したアーナンドの表情が、どこか冴えないことに真遠は気がついた。
「もちろん、元々そのつもりで来たんだ」
どうしたんだろう、と思ったがあえて訊かず、最初の面談相手
一紗
こと
烏魚子 一紗
(からすみ・かずさ)を迎えた。一紗は源氏名に悩み、結局本名を選んだという。
「……おはようございます」
アーナンドの表情に感じたモヤモヤは、黒い太陽みたいな一紗が部屋に入ってくるなりたちまち消えてしまった。
たいていの面談はひとりあたり数分程度だ。近況を聞いたり雑談したり、沖縄旅行の話を聞いたり……滞りもなく進んでいった。しかし、
「ごめんね、今日、こんな顔で」
悄然とした様子で
恋々
(レンレン)が入ってきたとき、真遠のモヤモヤはよみがえったのだった。
「どうかしたのか……」
「別にどうもしないよ。私は」
恋々はそれ以上なにも明かさず、結局仕事上の近況を語るにとどまった。やがて恋々は、最後の面談者
九鬼姫
(くきひめ)と入れ替わったのである。
「あー、さっき……」
恋々のことを言うべきか、迷う真遠にすぐに気づいたようで、九鬼姫は苦笑した。
「また恋々がうじうじしとるのか。あれはな、わらわのことを気に病んどるのじゃよ。悩んでどうなるもんでもないというに」
「何かあったのか」
たいしたことではないと前置きして、あっけらかんと、それこそ近所の野良猫に子どもが生まれた話をしているように九鬼姫は明るく告げた
「わらわはのう、もうじき死ぬんじゃ」
えっ、と訊き返そうする真遠とみちるの前に、医師の診断書を九鬼姫は置いた。名義は『
八幡 かなえ
』、真遠もみちるもこの名前を知っている。九鬼姫は『世を忍ぶ仮の名じゃ』というが、保険証や住民票上での九鬼姫の『本名』である。
診断書は、九鬼姫の言葉が事実であることを裏付けていた。
悪性脳腫瘍。余命は長くないだろう。
真遠は絶句した。嘘や冗談であってくれればいいが、九鬼姫はそういう悪ふざけをする人間ではないと知っていた。自分は戦国時代の生まれでタイムトラベラーだという主張も、彼女はいつだって本気で口にしていたのだから。
「もって数ヶ月の診断じゃ。まあ、次の夏は迎えられんじゃろうな」
とうに事実を受け入れているのか、九鬼姫の口調は平然としたものだ。
真遠は言葉を見つけられない。横目で見ると、
「なんてこと……」
常に冷静なはずのみちるまで動揺をあらわにしていた。
同席しているアーナンドもうなだれている。アーナンドはもっと早く、この事実を聞いていたにちがいない。
この場にいて、ごく当たり前のような顔をしているのは九鬼姫だけだ。
「それほど悲しいとは思っておらんぞ。わらわは元いた場所、五百年だかの昔に帰ることになったというだけのことじゃ」
九鬼姫によれば、脳腫瘍について明かしているのは恋々ら同居人とアーナンドなど、ごく少数に限っているという。
「そろそろ公開、ええと、カミングアップか? するべきだとは思うとるがのう」
「……『カミングアウト』って言うんだ。それはともかく」
ようやく真遠は口を開いた。
「たとえ受け入れがたくても、法律家として俺たちは、するべきことに協力したい。終活――」
こんな言葉をこの場所で、口にすることになるなど思いもよらなかった。
「つまり、『旅だったあと』の九鬼姫の財産などの処理を、今のうちに段取り付けておく必要がある。あとで厄介なトラブルが起きないよう、ここら辺は文梨ともども全面サポートするつもりだ……」
「頼むぞ」
九鬼姫はにこりと笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月23日
参加申し込みの期限
2022年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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