this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
BABY STRANGE
<< もどる
1
…
19
20
21
22
23
…
26
つぎへ >>
パタパタとサンダル履き、なにやらごちゃごちゃと書きこんだコピー用紙を乱雑にはさんだクリップボードを手に、尚輝は来た道を戻っていく。
もともと猫背の傾向がある尚輝だが、今日はより曲がって見えよう。
午前中は市の研修で外に出て、市から提供された冷たい弁当をモソモソと食べた。おかずに肉はなく塩鮭と変に甘い玉子焼が少々あるだけ、あとは野菜と煮物ばかりというバランスの悪さ、漬物はやたらしょっぱくてご飯はカチカチだった。もったいないとはわかっているが、尚輝は半分くらい残してしまった。午後は通常授業だったが、食べたもののせいかどうにもしゃんとできず、さらに放課後はついさっきまで、研修の報告をかねた学年担任会議だったのである。そう長い時間ではなかったものの、慣れない発表にはあがりっぱなしだった。
以上連綿とイレギュラーつづいたのだ。おまけに会議では隣に
相原 まゆ
がやけに間隔をつめて座って「五十嵐先生はどう思いますぅ?」といった調子でやたらと話をふってきたので、なんだか気疲れしたのかもしれなかった。
しかし尚輝の顔に血色がもどった。
「御巫さん」
化学実験室の前で、時子が待っていることに気づいたのである。
「今日は、お昼ご一緒できなくて残念でした」
「あ、はい……そうですね……」
気のきいた返しができないのは尚輝の性分だ、時子は知っている。けれど半面「そうですね」という言葉は社交辞令でもなんでもなく、彼の本心であることもわかっている。だから内心嬉しく思いながら、
「お弁当、明日のご希望を聞いていなくて……和と洋どちらがいいですか?」
はにかむようにして問いかけた。
「洋食がいいですね。今日のお昼が……どちらかといえば和食でしたから……」
ここまで話して、あっと小さく声を上げ、
「とにかく、立ち話もなんですし、お急ぎでなければ入りませんか?」
長いチェーンのついた鍵で化学実験室を開ける。
「はい、喜んで!」
化学実験室の奥、準備室のテーブルにつく。
「コーヒー召し上がります? 会議で発表したせいか、喉がかわいてしまって」
立ちかける尚輝に、「私がいれますよ」と時子は告げた。いれるのは時子のほうが数倍上手なのを知っているからだろう。「では……お願いします」と尚輝は頭を下げた。
かいがいしくコーヒーメーカーをセットして、時子はカバンを開けた。
「受験勉強の化学の問題で、わからないところがあるのですが……」
言いながらノートとテキストを取り出す。このときぽろりとトランプのケースがこぼれ落ちた。
「ああこれですか? 休憩時間に友達と遊んだりします」
自然に聞こえるよう告げるがもちろん嘘だった。さっと校舎前のコンビニで買って開封しておいたものである。
さりげなく時子はトランプを出したままにしている。ごく簡単な問題だったので、尚輝の説明はすぐに片付いた。
やはり気になっていたのだろう。尚輝の顔はプラスチックケースに向いていた。
「……トランプといえば……えっと……恥ずかしいのですが……」
「どうしました?」
「御巫さん、大富豪ってゲームのルールご存じですか? 僕、知らなくて……」
職員会議前に偶然できた待ち時間のこと、自分だけルールを知らなかったことを尚輝は明かした。
「ええ、わかりますよ。そう強いほうではありませんが」
だったら教えます、という時子の声がはずんでいた。尚輝が自分を頼ってくれたことに胸を熱くする。
「まずは人数分カードを配布して……」
シャッフルしたカードをとりあえず五つの山にわける。プレイヤー五名を想定した設定だ。そこから、ゲームの目的は手札を使い切ることだと説明し、時計回りでカードを出していくこと、カードの強さについても説明する。
「一番強いカードが『2』なんですね……『A(エース)』じゃなくて」
「『3』を最強とするグループもありますが、寝子高では一般的な序列が主ですね。ただしジョーカーはこれを超え、オールマイティでもあるんです」
【作者より】
大富豪には地域によって大きくルールが異なる。それどころか同じ地域・学校であってもグループによってルールがちがったりもする。ひらたくいえばローカルルールが非常に多いのだ。
たとえば数字が同じフォーカードを出したとき、ジョーカーを除くすべてのカードの強弱が反転する『革命』が存在しないルール、存在はしてもさらにフォーカードで『反革命』が可能なルールと不可のルールもある。『2』や『3』で上がることを禁止するルールや、たとえ自分の手番ではなくても、同一スートだけで形成された手札の合計数字がその場にある数字と同一のときのみサドンデス的に上がることができるというルールの大富豪にも作者は参加したことがある。そもそも『大富豪』というゲーム名にしたって、グループによっては『大貧民』『ど貧民』という名になる。なかには『大尊師』と呼ぶグループあるようだ。
こんな特殊ルールがあった、こんな風に呼んでいた――など情報があれば、シナリオコメント欄かFLで教えてください。
実際のプレーをシミュレートしながら説明していく。もともと簡単なルールだ。すぐに尚輝も要領をつかんだ。
「私はあまり強いほうではなくて……というより弱いですが」
と断ったうえで時子はテクニックも伝授する。
「このゲームではパスは自由なので、力を温存するためパスは有効に使いたいですね。とくにペアのときはタイミングを見てで出しましょう」
「なるほど、ここで『K(キング)』のペアを出すのは見送って、あえてパスしておくと終盤でも使えますよね」
「いいと思います、先生。それにこの手札の『K』は階段のひとつとして連続カードにも使えますし、単体でも結構強いですから」
「だんだんわかってきました。けっこう戦略性があって楽しいですね……」
あとは実戦でトレーニングしたいところだ。しかし、ふたりでは大富豪の遊びようがないのが残念なところである。
<< もどる
1
…
19
20
21
22
23
…
26
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
BABY STRANGE
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月23日
参加申し込みの期限
2022年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!