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満ちるのは月か心か、それとも?
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決まってない進路の話よりも、と
羽生 碧南
は立ち並ぶ屋台を指さした。
なんだか2人とも考え込んでしまったようだし、これ以上この話題が盛り上がることも無さそうだ。
霧生 愛
も、過去に捕らわれていたくはないし、もしかしてという疑念と向き合いたいわけでもない。目先のことに喜んで年相応にはしゃぐことは、気分の切り替えには丁度良かった。
ただ、
浅見 柚乃
だけは――はっきりと碧南から木天蓼大学へ進学すると聞いて、消化しきれない思いがあった。
(……先輩には、別の大学へ行って欲しい)
そこに片思いの先輩がいるのだから、碧南が木天蓼大学を選ぶのはごく当然なのだろうけど。だからこそ、柚乃は考える。片思いの相手と離れ離れになれば、碧南が諦めるのではないか……そんな嫌なことを考える自分がとても愚かしい。
現に今だって、同じ学校ではないけれど面影を追っていて。逆に自分がそうやって碧南が卒業した後や同じ進路を選ばなかったとき、あっさりと諦めるかと言われれば、そんな思いであれば苦しんでいないとも思う。
きっとどこへ行ったって、碧南の思いを変えられない――そう思うと、とても歯がゆかった。
時折切なそうにこちらを見やる柚乃を、碧南は真正面から受け止めきれなかった。
不自然にならないくらいに顔を合わせて会話はしているけれど、些細な表情変化には気づかないフリを続けていて。いつまで、こんなことができるだろう。
(柚乃の、私への想いは……きっと)
それが自惚れであったなら、良かったのに。気づいてしまった以上、どうすればいいのかわからず悩ませる。
嫌悪や拒絶があったなら楽だったけれど、それは無かった。むしろ柚乃のことも大切に思っている。
揺れる繊細な乙女心に、ふとした切っ掛けで新たな概念の知識が増えた。
――ポリアモリー、複数の人と恋愛すること、らしい。
世界にはパートナーを複数持つことを許されている国がある。それが全て恋愛としてではなく、何か権利が絡む物もあるだろうけれど、概念として複数の人との恋愛が許されているということは、少しだけ安堵した。
けれども、それが自分にできるか、というのは別の話だ。
ゲームのように数値が見えてバランスをとるわけにもいかない。そもそも、一度に複数を愛せるほど器が大きいかと言えば……碧南には自信がなかった。
(なんだかしんどいな……)
いい加減に期待させることも、自信がないせいで冷たくするのも、何かが違う。
もっとこの気持ちとは誠実に向き合わなければと、碧南は自分にできることを考えた。
「お嬢さんたち、3人揃って浴衣なんて可愛いね! どうだい、歌っていかないかい?」
それぞれがどんな思いを抱えているかなど露知らず、舞台の近くを通り過ぎようとしたとき、飛び込みパフォーマンスをやらないかと案内しているスタッフに声をかけられた。
一見すれば祭りに揃って浴衣を着てきた仲良しの3人組み。楽しいことが好きな仲良し3人組みとは思われても、絶賛重苦しい空気中のよく揉めている2人とそれを仲裁する先輩、には見えないだろう。
どうだいも何も、愛は歌が不得手だし、柚乃はそんな気分ではない。けれど体育会系の悲しい性か、意見を言う前に碧南の顔を見る。何事も、先輩の意志が一番重要だ。
「歌かぁ……なんか明るい感じの、ノリのいい曲できますか?」
CMや街中でも聞くような流行歌なら、2人も知っているだろうしサポートで飛び込んでくれる人もいるかもしれない。そういったワイワイした空気であれば、今の空気を払拭できると碧南は思った。
「じゃあ若い子に人気のアイドルの……お、ちょうど次に始まる予定だよ、ほらあっちから上れるから」
「ありがとうございますっ! あははっ、舞台でアイドル曲だって!」
楽しみだねと笑う碧南は、そうやって空気の流れを変えるのが先輩としての仕事だと思ったし、彼女が笑うなら不服など口にしたくない柚乃は諦め。……愛は、今更やりませんとも言えず切り抜け方を考えた。
舞台に上がり、知っている前奏だと思ったときには三者三様な顔をして見つめ合ってしまったけれど。
「寝子島高校女子バスケ部ー! 見てたら飛び込みに参加ねっ!」
真っ先に明るい顔を取り戻して、恋愛ソングを歌い始めたのは碧南だった。そこに思い人への姿を乗せているのか、楽しげに笑う彼女を切なそうに見つめ、柚乃はたどたどしく歌い出す。こんなに浮かれた気分にはなれないけれど、女バスの催し物という雰囲気を出してくれた碧南の顔に泥を塗るような真似だけはしたくない。
しかし愛だけは、恥を忍んでそれっぽい振り付けで誤魔化すことにした。どうにか歌わずすむのなら、同じかく恥ならこちらがマシだと場を盛り下げまいとだけしたのだが――。
「ほらほら、愛! マイクも持って」
ワンコーラスだけでも、と進められるまま発した声は、盛大なハウリングを起こしてしまったが、音痴であることはバレなかった……のかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月20日
参加申し込みの期限
2022年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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