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【体育祭3rd】Light and shadow !!
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『もち明太チーズ豚玉 お好み焼きの店 うさぎ屋』
紙を開いて声に出してから、視線を感じ隣の人物を見る。
「レイン、君?」
瑠樹は目を瞬かせる。どうやら、白猫のレインも借り物競争に参加中のようだ。
「え、何々?」
スケッチブックに何かを書き、すっと見せてきた。
「……うさぎ屋、お先に?」
レインこと月詠は両手で手を振ったかと思うと、全速力で学校の出口である正門へ走る。
「って、お題一緒? あ、まって」
出遅れたが、もふもふレイン君はそこまで足が早くない。
「貯めたお小遣い持って来てるから、買えるはず!」
レイン君に追いつくため、全速力だ。
「はあ、はあ、もう少し」
ようやく前方にうさぎ屋が見えてきた。あけ放たれていたドアから店内へ飛び込んで、店員さんに一言。
「もち明太チーズ豚玉一つください!」
「借り物競争? はいはい、ちょっと待ってねー」
バイトらしき女性が言って、厨房に注文がいく。
「一緒に待ってて?」
奥のテーブル、入り口の近くにレイン君、つまり月詠が座っていて、手を降っていた。
ライバルではあるのだが。
月詠のテーブルに歩み寄ると、もんじゃ焼きを作っていた。土手を作って、汁を流しながら、ぐっと親指を立てる。
お好み焼きを待ちながらもんじゃをたべられるらしい。借り物競争の選手限定のようだが。宣伝を兼ねているらしく、もんじゃの香りを外へと奥っているようだ。
レイン君の向かいに座ると具を素早く混ぜて行く。
「わあ……」
ヘラを交互に合わせあっという間に完成したのだった。
「美味しそう」
ぐつぐつと煮詰まるもんじゃ焼き。ミニヘラで食べようとした時である。
「は、お待たせ―」
二つの豚玉明太チーズが二つ、テーブルの端に置かれた。
「もんじゃはお持ち帰りでも大丈夫ですよー」
店員さんに言われたので、パックに詰めることに。
着ぐるみの月詠は心の中で思った。
(もんじゃのお持ち帰り、か)
焼き立てを食べるのが一番だが、今はお好み焼きの借り物競争中だ。
「お好み焼きも美味しそうだねぇ。ありがとなぁー!」
ふと見ると、瑠樹がパックに詰め終り、お好み焼きの袋に入れて立ち上がったところだった。
「レイン君、お先にねぇ~」
支払いを済ませ、店を飛び出す。
「よーし、近道だぁ」
ひたすら寝子高へ走るしかない。
「にゃんっ」
猫の鳴き声が聞こえて顔を上げると、民家の塀を猫が並走していた。
「んん? どうしたの~?」
「にゃっ」
黒猫は瑠樹の前へ飛び降りると、すっと横道へ入って行った。
(もしかして、近道?)
なんとなく、ついて来いと言われているような。
「よーし」
瑠樹は黒猫に着いて行くことにした。
月詠はぞくぞくとお好み焼きを求めて入って来る選手たちと入れ違いに、外へと出た。着ぐるみの状態、そしてお好み焼きともんじゃ焼きを持っている。
「タクシー一択」
すっとスマホを取り出した。
待ち時間もあったが、呼び出したタクシーで寝子高へと急いだ。正門前で降りた時、細い道から出て来た瑠樹と再会。
グラウンドを一周した。
「ふふ、ここまで一緒だと思わなかったなあ」
月詠も同調するように2、3回頷く。
グランドを一周するうちに、お好み焼きのうさぎ屋の看板をスケッチブックでアピールしながら録音しておいたもんじゃの焼き音を拡声器で流す。
宣伝はばっちりだろう。
ほぼほぼ同時にゴールし、借り物男爵なる人物が待ち構えていた。
「はい、借りて来たお好み焼き!」
瑠樹と月詠が袋を広げて、それを見せると、猫着ぐるみの顎に手を当てて、腕を×に交差させる。
「え!?」
これは確かにお好み焼きのはずだが、そこで月詠は瑠樹の肩を叩く。
「レイン君?」
袋の中を指で指す。すぐに気づいたようだ。
二人は頷き合い、お持ち帰りもんじゃのパックを取って、見せると、
「やった!」
借り物男爵は頭上で大きな〇を作ったのだった。
梓 智依子
は出場した借り物競争にて、お題を確認した。
「生きたタコ ? 」
予想外の内容に少し驚く。
(水族館……より魚屋かしら)
と、聞き慣れた声が聞こえてきた。
「頑張れー!」
祖父に抱っこされて手を振る娘の姿。
「!」
思わず表情が緩んだ。手を振って、 智依子は駆け出した。 グラウンドを駆け抜け、正門を出る。
「近くに魚屋があったわよね」
学校外と出ると、 すれ違ったカップルの声が聞こえてきた。
「え、どこの学校だろ?」
「なんか珍しいな」
そこで思い出す。 今の智依子はセーラー服にスカート姿なのだ。島外、 他校の生徒に見えてしまったらしい。
(絶妙なコスプレにしてしまったわね)
露出の少ないもの、 母として恥ずかしくない落ち着いたものをクラスメートに何着か用意してもらい、娘達に選んでもらったのだ。
(あの子にかわいいなんて言われたらね)
智依子は苦笑を浮かべ、 魚屋へ急ぐ。
綾辻 綾花
は借り物競争に出場することが決まってからなんとなく不安があったが、お題を引いてホッとした。
「ぬいぐるみ、 良かった」
特殊なものだったら、 手に入るか分からない。
「さて、どこに……ん?」
よく見ると、 ぬいぐるみにかっこがあり、 (1メートル) と書いてあった。
「え」
思わず真顔になってしまった。 自分の身長よりは低いが、 小学生の子供を抱えて来るようなものだろう。
「持ちきれるかな? 一人だと……」
同じ白猫組に手伝いをお願いするのは問題ないだろう。 借り物競争自体、他人の力を借りる競技である。
「あ、 早川先生」
近くにいた
早川 珪
が振り返る。
「すみません、 実は」
事情を話すと、 早川先生は微笑んだ。
「わかった。 運ぶだけならいくらでも手伝うさ」
「ありがとうございます」
一緒に学校外へと出ることになった。 狙ったわけではないが、 二人で行動する状況になるとは。
「ぬいぐるみか。 人形が置いてあるおもちゃ屋とかか?」
「ニャレッジヴァンガードがいいと思います。 見かけたことがあるので」
「うん、急ごう」
歩いていくわけには行かないので、小走りに急ぐ。 それでも運動は苦手だ。
「はぁはぁ」
と、一瞬油断して、足がもつれた。
「あ」
前を走っていた早川先生が気づいて、手を貸してくれた。
「大丈夫かい?」
「あ、は、はい」
「よし、じゃあ行こう」
強引ではない。 優しく手を引かれ、 すぐに離れたが。
(手を握っちゃいました)
少しドキドキした。
ニャレッジヴァンガードに到着し、体育祭のことを話すと、 白キジトラの巨大ニャンコぬいぐるみを借りられることになった。招き猫のようなポーズなので、頭と後ろ足をそれぞれ持って、学校へと戻る。
(ちょっと、キツくなってきましたね)
短距離走以上に走っている気がする。後ろ足を肩に担ぎ直し、 腕を少し休める。
と、頭を支える早川先生が振り返った。
「大丈夫かい? もう少しだ。 頑張ろうね。 ほら」
早川先生が猫のお腹を2回、腕で押すと、
『にゃにゃー! 頑張って~』
声が聞こえてきた。 どうやら録音の機械が入っているらしい。
「この子も応援してる」
「はい!」
なんだかとても癒やしだ。やがて学校へと戻り、 無事ゴール。
「はぁはぁ、これ、です」
二人で借り物男爵に見せると、 ポケットからメジャーを取りしだした。すっと計って、 くるりと回り、 親指を立てる。 借り物成功だ。
綾花は早川とハイタッチを交わしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月13日
参加申し込みの期限
2022年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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