this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
3月、お別れの季節
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【体育祭3rd】Light and shadow !!
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
英二は打ち上げ会場にいた。烏龍茶を片手に乾杯を済ませた。
白黒入り乱れて、美味しい料理やデザートを楽しむ。
「ふう」
楽し気なクラスメート達を眺めながら、一息吐いた。
「ん? ため息?」
聞き慣れた声にどきりとして振り返る。
「楽しめなかったー?」
ののこが打ち上げの料理である。牛肉の串焼きを頬張っていた。
「野々さん。いや、楽しかったのに終わるんだなって思ったらちょっと寂しくて」
「うんうん、分かる分かる。でもさ、良い思い出だよね! もう三年生だもんね」
すると、ののこは牛串の最後の一つを差し出してきた。
「口付けてないから、これあげる。元気でるよん?」
「え、いいの?」
驚いて彼女を見ると、本気のようだ。
牛串を受け取る。
「おおーい、お前らいちゃつくなよー?」
「堂々としてんなー」
クラスの男子達が笑いながら通り過ぎていく。
「そんなんじゃないからー。親友、だよね!」
親指を立てるののこ、英二は苦笑を浮かべる。ばっちり、スルーである。
競技が終り、打ち上げの準備をする生徒達。
そんな中、時子はきょろきょろと辺りを見回していた。
(この辺で見かけたような……)
一向に探しびとは見つからない。
「誰か探してるんですか?」
「はい、五十嵐先生を」
はっとして振り返る。
「僕を、ですか?」
「尚輝先生!」
思わず少し大きな声を出してしまった。
「もうすぐ花火のようですね。僕はそろそろ研究室に戻ります。御巫さんも楽しんで」
時子は五十嵐先生の白衣の裾を掴んだ。
「先生、もしよかったら」
それから数分後。
打ち上がった花火を見上げていたのは、屋上の貯水槽近く。アイドル研のステージとは少し離れているんので、遠くに音楽が聞こえているだけだ。
ビニールシートを敷いて、二人並んで座っている。
「はい、コーヒー」
「ありがとうございます」
打ち上げの場で用意されていたコーヒーを持って来てくれたらしい。
「夜は寒くなりましたね」
「はい」
空気を震わす大輪が紺色の空に弾けた。
お互い、出場した種目の話をしつつ、肩を寄せ合う。
「凄く綺麗ですね」
「これ、よかったらかけておいて下さい」
まだ五十嵐先生のぬくもりが残っている白衣をかけてくれた。
「……ありがとうございます」
花火が綺麗だ。
打ち上がった花火を見ながら、柚春は弁当箱を開いた。
「結局、この時間になりましたね」
お昼を食べ損ねた。今になってようやくだが、花火が綺麗だ。
「うん、美味しい」
ゆっくりと唐揚げを食べて、味わってからウォルターがにっこりと笑った。
「蜂蜜漬けも元気が出たし、稲積は家庭的だねぇ。良いお嫁さんになりそうだ」
「! そ、そうですか?」
「あら、そのうちわたくしのお仕事がなくなってしまうのでしょうか」
「そんなことないですっ、ウォルターさんのお世話はメアリさんが一番分かっていますから」
それでも、いつか、彼女にお仕事を習いたいものだ。
「ん。そろそろわたくしは屋敷に戻ります。長い時間留守にするわけにはいかないですから」
そう言って、老メイドは帰って行った。
「……花火、長いですね」
「そうだねぇ。稲積」
「はい」
「そこ、木の陰で見にくいでしょ? 隣来て良いよ~」
内心ドキドキしながら、彼のそばへ。
「今日は楽しかった。ずっとウォルター先生と一緒だったから。でも僕、ちょっと悔しい」
そっと頭に手を置かれたので、驚いてバランスを崩してしまった。
「あっ」
ウォルターの服の裾を掴んで、彼の肩に寄りかかる形に。
「す、すいません」
「大丈夫。良いよ~。よしよし。頑張ったねぇ」
「……ありがとうございます」
二人切りだとなんとなく照れる。
柚春は体を起こして、笑っているウォルターと顔を見合わせる。
ずっとこのまま、二人きりの時間を過ごしたい、なんて叶わないけど、
(今日はもう少しいいよね?)
心の中で呟いた。
日向は烏龍茶で蒼留人、幸次、ぴりりと乾杯を交わした。
「お疲れ! 幸次君の判断力も蒼留人君の瞬発力も凄かったね。ぴりりさんもファインプレー」
感慨深く皆を見回す日向。
「光村先輩も安定感も良かったですよ!」
蒼留人が笑う。
「なんだかんだ、頑張ったねぇ」
幸次がうんうんと頷くとぴりりが口を開く。
「足としては、良かったです。細かい違反してる馬が多かったですけど、うちは反則なし! これは素晴らしいです。笛を吹けなくて残念ですけど」
なんともぴりりらしい。
花火が打ち上がり始めた。
「終わるな、体育祭。三年生の」
花火の大きな音が、何か切なく感じた。
修は紺色の空を眺めていた。
「そろそろ花火か」
「今年は変わった趣向だったけど、盛り上がったよな」
偶然出会ったラッセルと一緒だった。
「ああ、来年はいないなんて信じられない」
「はぁ〜。3年かぁ。ところで八神誰か探してんのか?」
「花火を一緒に見たい人がいるんだ」
「そうか」
ラッセルは何度か頷いて、
「じゃあ、またな」
「ああ」
ラッセルと分かれてすぐ、陰からあおいが顔を出した。
「お待たせ」
待ち合わせ場所は正門近くだったが見つけてくれたようだ。
「悪いな、こちらこそ任せてしまったようで」
二人が近づいた瞬間、
ドンっ。
と空気が弾けた。空には大輪の花が開いていた。見上げていて、お互いの手の甲が触れ合う。
「!」
お互い引っ込めて、笑い合う。
「あっちのほうが、よく見えるから、行こう」
照れ隠しなのだろうが、それはそれとして、
「あおい?」
手を引かれた。恐らく、大胆な行為だと気づいていない。
「早く」
連れ出されたのは、グラウンドの端っこ。立ち止まってみている生徒達が多い。
「ほら、綺麗」
修は苦笑を浮かべる。
「あおい」
「え? ……あ」
慌てて手を離す。
「ごめん、つい」
修は、あおいの手を握った。
「いいさ。今は花火で誰も気にしてない」
「うん。そうだね」
花火が終わるまで、このままで。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
準備から打ち上げ、片づけまでが体育祭!
競技はもちろんですが、裏方の各委員会メンバーの人も楽しく色んな人と交流を持ってほしいと思いながら書かせて頂きました。
中には、初めて絡むPCさんもいらっしゃるかもしれません。それも含めて楽しんでもらえると嬉しいです。
ご参加ありがとうございました!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【体育祭3rd】Light and shadow !!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月13日
参加申し込みの期限
2022年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!