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【星幽塔】第五階層 "サクラ"のお茶会
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何かに追われるように、
月原 想花
は走った。
どこか広い道へ、誰かのいる所へ。
自分が
何
から逃げているのかなど、振り返らなくてもわかっていた。
(走って、走りきって!)
力尽きたでもないのに視点が下がり、歩幅が狭まる。それでも力を振り絞るように握りしめた手が、幼くなっていることには気付きたくなかった。
――気付いてしまったら、本当にこの先には絶望しかないから。
例えここで逃げ切れたとしたって、過去は変わらない。鮮明に思い出した事実を忘れられない。そうだとしても、そうだからこそ。
(夢なら覚めて!)
大通りまであと少し。伸ばした手は誰に見られることもなく、身体は宙に浮いた。恐怖で抗うことも出来ず、おぞましい腕の温度が妙にリアルで。ああ、やはり逃げられないのかと自分の無力さを嘆き、叫んだ。
「ふざけるなっ!」
「ニ゛ャッ!?」
いつのまにか布団に潜り込んでいたらしい野良猫が、身体を硬直させている。
あの温度は、この猫のせいか。
そうとわかると、どっと力が抜ける。でも、もう眠れそうにもなかった。
「水……」
悪夢の続きを見ているかのような狭い部屋になんて、いたくない。
そう思って部屋の扉を開けただけなのに、何故か想花に閃光が襲いかかる。眩しさに目が慣れる頃――そこに広がっていたのは、不思議な世界だった。
建物も、道行く住人も、そして自分の格好でさえ。いわゆる異世界ファンタジーな景色に、想花はただ驚き現状を把握しようと周囲に目をやる。
ここがどこであっても、あの夢の続きでないことは間違いない。そして……思い人である
黒白 滴
がいないことも、なんとなく察していたから、想花にとってここが何処であるかなど半ばどうでも良かった。
(いたとしたって、今の滴さんは……)
連れだって歩く恋人たちの多さにげんなりした。見頃だという花も、御利益がどうとか謂れのついたアクセサリーも、今の自分には無関係すぎる。
行く宛もなくて、想花はぼんやりと立ち尽くす。……誰かが見ていると気付いたときには、もう間近にその気配は迫っていた。
「お嬢ちゃん、ひとりでどうしたんだい?」
「ひっ!?」
振り返った先には強面で体格の良い男が立っていて、怯えられた男は慣れた様子で苦笑いしている。
「すまないね、村の人じゃなさそうだったから……お茶会に来てくれたんだろう?」
来た、わけではないけれど喉は渇いている。
着いていっていいものか、過去の記憶と照らし合わせると恐怖でしか無いけれど。悩む間もなく「お客様のご案内だ!」なんて告知されてしまい、想花の逃げ道は塞がれてしまった。
見知らぬ風景に辿り着いた時、
八神 修
が真っ先に確認したのは
大切な手袋
だ。
この島が色々な場所と繋がっていて、不思議な現象が起こることは理解している。だから転移自体は「それ絡みだろう」なんて納得ができるけれども、これを失うだなんて考えられない。
(帰還したら元通りなのかもしれないが)
受験で忙しい中、
七夜 あおい
が一生懸命作ってくれたのが窺える手編みの手袋だ。誕生日プレゼントとして貰ってからというもの、何処へ行くにも身につけているというのに、片時でさえ離れるのは惜しい。
編んでいる姿が心に浮かぶようで、修は手袋を握りしめるように手を合わす。編み目も丁寧で、どれだけ心を込めてくれたのだろうかと思うと、自然と口元が綻んだ。
「とても暖かいよ。あおい」
「えっ」
背後から聞こえた声に、勢い良く振り返る。
そこには修を脅かすつもりだったのか、妙なポーズで固まる
七夜 あおい
がいた。
「修君は、背中にも目がついてる?」
「ついていたら、あおいを見失う心配がなくて助かるんだけどね……残念ながら」
苦笑してみせる修は、先ほどここに着いたばかりなこと、まだ呼ばれた要因はわかっていないことなどを説明するが、あおいはずっと修の目ではなくその少し下。身振り手振りする手元を見ているようだ。
手をワキワキと動かせば、あおいも見つめっぱなしになっていたことに気付いたようで、パッと顔を上げる。
「とても使い心地がいいよ。サイズもほら、ぴったり」
「良かった、あったかいみたいだし」
「えっ」
次に驚いた顔をするのは修の番だ。
手袋の使い心地といえば、肌触りや動かしやすさなどを指すと思う。保温性や断熱性については、コメントした記憶が………………ある。
「聞こえてた?」
「えへへ……」
あおいの笑い方から察するに、声に出したつもりのないことも漏れていたのかもしれない。恥ずかしくはあるが、本心ではあるので否定する必要もないけれど。
どうにか照れくさい空気を払拭したくて、修は話題を求めて周囲に聞き耳を立てみた。
「お茶会は花の季節以外もしようと思っているんだ。気に入ったら噂話を流してくれよ!」
「は、はぁ……」
今が見頃の花があり、何やら気になる効果を謳ったお土産も売られている。
(ふむ)
これは、チャンスかもしれない。
そのためには前提条件の確認が必須だが、上手くいけば相乗効果も狙える。修はあらゆる可能性をはじき出して、ニヤリと笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月23日
参加申し込みの期限
2023年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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