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【星幽塔】第五階層 "サクラ"のお茶会
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――どうしてこんなところに?
そんな疑問はお互いに答えられないまま、
倉前 七瀬
と
ウォルター・B
は笑っていた。
ただ花が綺麗に咲いていて、美味しそうな食べ物が並んでいて。穏やかな時間を過ごせるなら、夢でもどこでもいいじゃないかと彼が笑うから、七瀬も嬉しくて微笑み返す。
けれど、その心中は穏やかではない。お勧めをとお願いして運ばれてきたのが『絆が深まる』という謂れのあるお茶だというのだ。
(……僕たち仲は良い……ですよね?)
だから、これを飲んだからって何も変わらないと思う。
いや、良い方向に変わるというのなら悪い気はしないが、お茶の力を借りるというのも、それはそれで。
「飲まないの?」
「あ、いや、飲みます……飲みます、けど」
本当に大丈夫だろうか。
星幽塔には来たことがないため、効果のほどもわからない。もし変に効果があったなら、実は仲が悪かったということになってしまわないだろうか。
カップを手に香りを楽しむウォルターが、喉を上下させる。……彼は、しっかり飲んだようだ。
(ちょっとこすい気がしますが、先生の本音を知れるなら)
絆が深まり特別な仲なら、嘘は言わないはず。ずっと気にかけていることがあった七瀬は、さも今思い出したといった体で問うた。
「あの、以前聞きそびれたやけど、先生のことウォルターさんって呼んでも大丈夫ですか……?」
サンドイッチに手を伸ばしかけたウォルターは、予想外のことを言われたかのように瞬き返し、煮え切らないように言葉を濁す。
「あー……あれね、まあ、大丈夫かどうかっていうと」
聞いた手前、七瀬も取り消せない。けれど即答をしてくれないところをみると不安になってしまう。
あまり悩ませたくはないが、ここは決断しなくては。
「僕にウォルターさんって呼ばれるの、嫌でしたか?」
「……先生って呼ばれないのは寂しい」
そう呟くと、ウォルターは残りの紅茶をひと息に煽って「だってそうだろう!?」なんて嘆きだした。
生徒が巣立っていくのは何度経験したって寂しいものだ。自分に頼り切っていた生徒も大人になっていって、ちょこちょこ人のあとを付いてきていたのが先を歩くようになって。チョークが綺麗に当たるくらいぼんやりした子も、避けることができるくらいしっかりしてきて。
「いつまでも先生でいられないのはわかってるけどさぁ。とうとう先生じゃなくなるのかって思うとねぇ」
しみじみと花を眺めるウォルターは、いつもより喜怒哀楽が大きいだろうか。
そんなに変わらない気もするが、だとすれば向けられた『寂しい』も、率直な思いなのだろう。
そう思うと、七瀬の頬にはゆるゆると笑みが浮かんできてしまう。
「何笑ってるの」
少しぶすくれたウォルターに、七瀬はふふりと笑ってみせる。
「ウォルターさんのこと、好きだなって思って」
「お待たせしました、フェリントのソーダフロートです」
やると決めたらトコトン完璧に。ニヤニヤは表に出さぬよう気をつけつつ、
水上 桜
はメイドらしく優雅な配膳を心がけた。
テーブルの様子を見るという理由を持って、恋人たちの様子を盗み見ることができる。とても役得な仕事に、自然とやる気に溢れていたというのもひとつ。
「水上!」
それから、夢の中で知り合いに会うだなんて思わなかったのもひとつ。
「なぁ、水上だろ?」
不思議な世界で、名を呼ばれたからと振り返ったら帰れなくなる……というような、昔話か何かで聞いたことが起こるような気が、ほんの少ししたのもあって。
仕事中だと言い聞かせて相手にしないようにしていたが、あまりに食い下がってくるので、やや考えてから声の主のほうをそろりと振り返った。
「やっぱり水上じゃん。バイト?」
ホッとしたように笑う
滝沢 匠
は、こういう現象にあまり遭遇しないのだろうか。ここがどこかも、よくわかっていない様子だ。
「気付いたらこんな格好だったし、夢の中だけど放り出すのもね」
「夢? いや、夢にしてはなんか……じゃあさ!」
突然手を取られ、桜が驚くのも構わず匠は歩み進める。さっきまでと立場が逆転して、今度はテーブルで歓談していた人たちから生暖かい視線を向けられることになってしまった。
「ちょっと、私今一応仕事中なんだけど」
「気にするなよ。『夢の中』で『一応』なら、抜けても大丈夫だろ?」
それはそう、だけど。なんだか納得出来ずにいる桜は、アイコンタクトで同僚に謝罪をしようと試みる。
けれど、場が場だからか、同僚までも微笑ましいと言わんばかりの笑みで、2人を送り出すように拍手をしているではないか。
調理場からは、テイクアウト用のフェリントの花の蜜のジュースを「持って行きな!」と手渡されるし、とても居たたまれない。
「それで滝沢君……どこに行くの?」
「適当に歩いてたら、いい感じの所が見つかるだろ」
アバウトな。
そう顔に出ていたのかもしれない。匠は悪戯に笑ってみせると、ぐいっと桜を引き寄せる。
「だってさ、夢の中でも彼女と会えたんだから、デートしとかなきゃじゃん」
些か普段より積極的な気もするのは『夢だから』と思っているせいか。それとも本当に、このフェリントとやらの効果があるのか。
(もしそうなら、夢じゃないほうがいいのかな)
せっかく絆が深まっても、それが夢の中だけなんて。……かといって、やっぱり『フツウ』は好きになれそうにないけれど。
繋いだ手の指を絡め、桜は微笑む。
「見頃の花があるらしいから、まずはそれでも見に行く?」
この花にまつわる話をしたら、どんな顔をするだろう。
2人で笑い合えたらいいなと願って、桜たちはガーデンパーティを抜け出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月23日
参加申し込みの期限
2023年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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