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【星幽塔】第五階層 "サクラ"のお茶会
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あっちを見ても、こっちを見ても。
仲良く語らっている人の多さに、
ティオレ・ユリウェイス
は場違いではと思いながらお茶を飲んでいた。
元々アルコールには強くない。収穫無しだったことを嘆いてやけ酒も出来ない体質を思えば、お茶やジュースが並ぶお茶会のほうがありがたくもある。
(味は悪くないし、他の階層で話題を出すだけでいいなら)
とくに急ぐ旅でもなく、することもない。こうしてゆっくりする時間も悪くは無いかとカップケーキに手を伸ばした。
「甘いもの好きです? カナッペもいかがですかぁ」
にこっと微笑んで皿を差し出してきたのは、少女と見紛うくらいにふわふわ可愛い少年だった。
配膳のお手伝いかと思って、何種類か自分の取り皿に受け取ってみたが――少年は一向に去らない。
「この席、誰もこないねぇ。何回か席替えタイムあったのに」
フェリントには恋愛にまつわる不思議な力があるとかないとか。そのため、お茶会にはこれからのご縁も願って、出逢いを後押しする席が設けられていた。
おひとり様を決め込むつもりだったティオレが案内されたのも、その席だ。ただ、席にやってきた相手にティオレが目をやると、何故かみんな逃げてしまい歓談には至っていない。
美人過ぎるが故か、単なる強面であるためか。奇特にも声をかけてきたのは、この少年だけだった。
「――3人、どうする?」
それは、先ほどからティオレに妙な視線を投げかける人物の数。声をかける度量もないなら、気にする必要もないだろうと放っておいたが、撒くにも片付けるにも、この村は小さすぎる。
「助けてくれるとでも?」
適当な相槌しか返さなかったティオレが、試すように微笑み返す。気配を察知するくらいなら、少なくとも単なる子供ではないのだろう。それならば、お手並み拝見といきたいものだ。
(縁がある場なら、この子ともこれっきりじゃないのかもな)
それは同じお宝を狙うライバルだったり、結託して大きな遺跡に挑んだり……恋の、相手だったり。
まさかねとお茶を飲むティオレへ無邪気に微笑むと少年は立ち上がる。
……獲物を狩る直前の獰猛な微笑に変わったことを、気付かせないようにして。
花を主体にした甘い香りに恋の逸話。それなら噂話に敏感な年頃の女の子や女性向けの保湿クリームになればと思った
鴻上 彰尋
は、まずはその年頃の女の子である
七夜 あおい
の所感を聞きつつ材料を集め始めた。
けれど、女の子というのは思いのほか手厳しい。
「それ、手に入りやすい薬草? 特別なケアに使うより、毎日使える物がいいな」
効能が高すぎたり、潤沢に手に入る素材でなかったりすると、その分販売価格も上げざるをえない。そうなると気軽な購入が難しいので、噂を広めるための初手としては難しいのではないかと声が上がる。
「なるほど。じゃあこの薬草はブランド力がついてからにして、今回はこっちの……」
「これにすると、保湿力ってどれくらい変わるかな? こまめに塗り直すなら、使用感が気になるかも」
クリーム自体の効能もピンきりならば、その感触も様々だ。確かに水仕事のあとにちょっと使うだけなら気にならなくても、繰り返し使うとなれば重い使用感では次の作業に響くこともあるだろう。
「うーん……一度ノートにメリットとデメリットを書き出していいかな? 情報を整理しないと」
「もちろんだよ! 私こそごめんね、色々言い過ぎて……何か飲み物もらってくる!」
自分のすることに興味を持ってくれるのは、単純に嬉しい。だけど力及ばず、期待に応えられないのは悔しくて、参考になるものは無いかと荷物を改めた。目に留まったのは、
【恋呼び】
と名付けられたリップクリームだ。
(確か、相手を前に緊張していても、落ち着いていつもより少し素直に話せるって)
あおいが気に入る物を作ろうと、彼女の要望を聞くばかりだったかもしれない。そうじゃなくて、ちゃんと話し合えたら出口が見つかる気がする。
そっと指にとって、リップバームを軽く伸ばす。深呼吸をすると、優しい甘さが気分を落ち着けてくれるようだった。
「おまたせ~! せっかくだから、フェリントの花の蜜が入ったジュースをもらってきたよ」
「ありがとう、あおいさん。……それと、この保湿クリームのことだけど」
村興しになるような物で、かつ彼女が喜んでくれるために忘れてはいけないこと。
「最初にこれを作った時、使う人に喜んでもらえるものをって考えていたんだ」
大切な人を想って贈るのも、大切な人を想って使ってもいい様に。手や体だけじゃなく、口に塗っても安心できる物にしたいから、そこだけは妥協したくない。そう伝える彰尋は、照れの代わりに誰に1番使って欲しかったのかを含ませてあおいを見ていた。
「……私は、男の人にも使いやすい物であってほしい。恋も水仕事も、女の子の物じゃないでしょ?」
フェリントの逸話は恋っぽいけど、家族愛にも合うんじゃないかなと笑う瞳は、『彰尋くんとか』と込められてそうで。互いに思い浮かべた相手が違うから、少し手間取ってしまったのだと思うと気恥ずかしい。
「じゃあ2種類にしようか。ひとつは剪定された新芽をつかって甘めの香りにしたしっとりな物で」
「もうひとつは、葉をつかって爽やかな香りにしたさっぱりした物!」
試行錯誤して作ったクリームは、隣り合って使うと香りが溶け合って幸せな気持ちを呼び覚ます――と、話題を呼んだらしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月23日
参加申し込みの期限
2023年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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