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その夜、ブラックウッド家の居間で、ウォルターはソファに身を預けて食後の紅茶を飲んでいた。
老メイドのメアリは機嫌がいい。
「僕たちはお参りもしたしウォルターさんは菊酒も頂いたから御利益あるだろうけど、メアリさんにもご利益がありますように」と柚春がくれた菊のお守りがうれしかったらしい。
普段より軽やかに夕食の片付けをするメアリにウォルターは声をかけた。
「なにか曲をかけてくれない、メアリ」
「珍しいですね、音楽を聴かれるなんて」
「そういう夜もあるよぉ」
ウォルターはあまり音楽に興味があるほうではなかった。けれど今夜は、何か聴きたい気分だった。
メアリはレコード束の中から一枚選び出すと、金の喇叭のついたアンティークな蓄音機にかける。
ノイズに交じって流れ出したのは、1930年代に一世を風靡した映画「オズの魔法使い」の劇中歌の別バージョンで、よく知られた歌いだしとは違う歌詞が冒頭に追加されたものだ。虹の向こうを夢見て朗々と歌いだすのではなく、しっとりとしたメロディでこの世が暗い雲に満ちているとしたら、とはじまる。
「私はこちらのバージョンのほうが好きなんです」とメアリは言った。
「夢を語る前に、つらい今を見つめる歌詞だねぇ」
「オズの魔法使いはそういう話でしょう。最初から最後まで人生が夢のように幸せだったら、お話なんてものは生まれ得ないですよ、ウォルター様。主人公は悩んでいるものです。だから人々の心を打つのです」
オズの魔法使いは、竜巻に巻き込まれた少女ドロシーが不思議な「オズの国」へと飛ばされ、魔法使いに助けを求めにエメラルドの都に向かうお話だ。旅の途中でドロシーは、脳のないカカシ、臆病なライオン、心のないブリキの木こりと出会い、仲間になる。
「僕はさしずめ心のないブリキの木こりだねぇ」
「そうでしょうか。オズのお話の最後で読者は、カカシもライオンもブリキの木こりも、求めていたものを最初から持っていたことに気づくのですよ」
「僕にも心があるって?」
「ありますでしょう」
「そうかなぁ。ある『振り』は、うまい方だとは思うけれどね……」
ウォルターは紅茶が空になったことに気づき、戸棚の中のウィスキーに手を伸ばす。
仕草に気づいたメアリはウィスキーのための氷を取りにキッチンに消える。
曲は佳境で、虹の彼方には幸せの青い鳥が飛ぶと歌っている。
ウォルターは窓ガラスに、こつりと頭を預けて、ひとりごちた。
「Why then, oh why can't I――か。心なんてものは、
あの日
、いっしょに死んじゃったよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月10日
参加申し込みの期限
2022年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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