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さよなら、普通の日
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気が付くと、
高尾 日菜
のまわりは木に埋もれていた。
鬱蒼と茂る見たこともない樹木の森。日菜は大木の太い枝の上にいる。
「さっきまで公園にいたと思ったのに……。そうだ。いきなり足元からすごい勢いで木が生えてきて……」
「大丈夫? 怪我はない?」
そう言って、覗き込んできたのは見知らぬ男子だった。
「……ええと、あなたは?」
「初めまして、だよね。俺は
千鳥 雅人
。俺も森の発生に巻き込まれちゃって、気が付いたらここにいたんだ。目が覚めたのは君よりすこし前かな。びっくりしたよ、目覚めたら横に、こんなにかわいい女の子がいるんだもの」
「そんなことないけど……」
照れる日菜の手を、雅人はぎゅっと握る。
「とってもかわいいよ。君を見た時、すごく胸が高鳴ったんだ。もしかしたら、運命かもって」
「……あのー、もしかしなくても音楽に飲まれてるよね?」
「俺は、君に会うために今まで生きてきたのかもしれない」
「……ど、どうしよう」
その時だった。
「イチャイチャしてる場合じゃないですわ!!」
大声が頭上から降り注いだ。見上げれば、植物の蔦でぐるぐる巻きの
財前 華蓮
がぶら下がっている。どうやら彼女も、森の発生に巻き込まれてしまったようだ。
「……くっ。私としたことが、こんな醜態を晒すことになろうとは……」
ろっこん『私の素晴らしい声』を使って、大声を放つ。
「そこの二人! とっとと私を下ろしなさいっ!!」
華蓮の声は、雅人の意識を覆っていたジャズを吹き飛ばした。
「……あ、あれ? 俺はなにを?」
雅人は、握りしめた日菜の手に驚き、慌てて手を引っ込める。
「ご、ごめん!」
「良かった……正気に戻ったんだ」
「あ、あの……その……」
自分のしでかした事を思い出し、雅人は耳まで真っ赤になった。
「僕はなんて事を。知らない女の子をナンパするなんて、何をやってるんだ僕は! あんな台詞まで言って、手まで握って……うう、恥ずかし過ぎるよー!」
「ううん。気にしないで。これだけ凄いろっこんだもの、仕方がないよ」
「ろ、ろっこん……?」
普通の人である彼には、馴染みのない単語だった。
「あ、ええと。ろっこんって言うのは……」
「その前に、ちょっとはこっちも気にしなさいよぉ!!」
突然、現れた森を前に、
綾瀬 エルミル
は混乱していた。
「こ、こんな時は芋ケンピを食べて落ち着かなくちゃ……」
そう言って、芋ケンピをむしゃむしゃ食べる。
「はあああ……幸せ」
そこに、
李 小麗
と
伊藤 佳奈
がやってきた。
「ぐぎぎぎ……しゃおりーの買い物を邪魔するやつは誰なのだ! 許せんのだ!」
小麗はイライラしている。
「今日は、ばあばが春巻を作ってくれるのに! 材料の春雨を買いにいかないとなのに! 全然、買い物出来ないのだ!」
「落ち着いて、小麗ちゃん」
伊藤 佳奈
は、どうどう、と小麗をなだめる。
剣道道場の跡取り娘の佳奈は、胴着に竹刀姿。道場で練習に励んでいたところ、この音楽に苛まれ、練習にならず。原因を突き止るため、飛び出してきたのだ。
「落ち着くなんて無理なのだ。春巻が食べたいのだ。あと何故か、芋ケンピも食べたいのだ!」
「芋ケンピ、急にどっから出てきた!? ……あ、でもあたしも、芋ケンピが食べたくなってきた。な、なんでだろう……?」
二人からは見えない木陰で、エルミルはほくほくの笑顔。
「あー、幸せ♪」
エルミルのろっこん『芋ケンピの誘惑 ーケンピテーションー』。彼女が芋ケンピを食べて幸せを感じると、まわりの人間も芋ケンピを食べたくなるのだ。
「……とかなんとか話してたら、来た!」
ヘッドフォン男子だ。
佳奈は、声をかける。ところが、流れるジャズは、彼女に思わぬ言葉を発させた。
「好きです! 付き合ってください!」
自分の口から飛び出た言葉に、佳奈は目を丸くする。小麗も丸くする。
「他人の告白シーン初めて生で見たのだ!」
「ち、違う! 違うの違うの!」
戸惑うのも束の間、音楽はヘビメタに変わった。
「……違うのよぉーーーっ!!」
破壊衝動に包まれた佳奈は、竹刀による小手面胴の三連撃を男子に叩き込んだ。
けれど、男子も破壊衝動への飲まれっぷりは半端ない。一瞬、怯んだものの、すぐに復活。瞳を爛々と光らせ、襲い掛かってくる。
「こらー、止まるのだ! ヘッドフォンをとるのだよー!」
「うおおおおおおおおっ! どけぇ!!」
「ふぎゃあ!」
立ち塞がる小麗は、男子の突撃一発で吹っ飛ばされた。
「……う、うう。痛いのだ……。今のは痛かったのだーーっ!!」
男子へのムカつきに、ヘビメタの洗礼がプラス、小麗の目の色も変わった。
「話しかけてるのに無視するとはふといやつなのだ! いいからヘッドホンを……とれええええぇぇ!!」
後ろからしがみつき、子泣きジジイが如く、男子を羽交い締めに。すかさず、佳奈が竹刀を叩き込む。
「勘違いしないでよね! あんたのことなんて別に好きじゃないんだからね!」
そこに、日菜と雅人、蔦から(ようやく)解放された華蓮がやってきた。
「……これはまた、ややこしい事に」
華蓮は唸った。
「しかし、だからこそ、この事態を解決出来れば、得られる信頼と実績はかなりものとなりますわね。私の生徒会長当選も確実なものに。フフフ……」
何故か偉そうに、ビシィと男子を指差す。
「……と言うわけで、なんとかしなさい、二人とも!」
「ええっ?」
「人の上に立つ者は、人の上に立つのが仕事ですのよ。それとも、私に直接仕事をしろと? そうおっしゃるの?」
日菜と雅人は顔を見合わせ、何もするなと止めた。
「オーホッホホッホ! それでいいのですわ!」
「……だって、むしろなんか、仕事を増やしそうだし」
「……うん。仕事ができる人は、蔦に絡まったりしないもの」
日菜はろっこん『とりのおうさま』を発動させた。
スケッチブックに絵を描いて、白頭鷲の”ルーくん”を召喚。羽交い締めにされてる男子のもとに飛ばす。
「ルーくん! あのヘッドフォンを!」
「グワアアアアアア!!」
ルーくんはかすめるように、ヘッドフォンを奪った。
その途端、島を襲っていた音楽が消えた。
取り上げたヘッドフォンから、シャカシャカと漏れる音楽は……、今さっきまで聞こえていたヘビメタだ。
『上出来だ』
「テオ……!」
不意に、テオが姿を現した。
みんなが、彼に目を向けた次の瞬間……、
覚めるような青空が広がった。
「え……?」
そこはシーサイドタウンの一角。
さっきまであった森も、荒廃した街も、不気味な色の空もどこかへ消えた。
何事もなかったように、いつもの街、いつもの空、いつものフツウの日常が、そこにあった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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