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9月1日の朝。
始業式の体育館で、
森篠 奏子
は10歳という年齢に似合わず、悟ったような顔をしていた。
(まぁ、白紙で出すよりかはましだよね)
白紙ナントカというのは、奏子が昨日の夜中まで(姉と母に励まされながら)かかって、どうにかこうにか終わらせた宿題のことだ。
――答えが合っているかどうかは、神様だけが知っている。
そんな心境でいたものだから、宿題が終わった解放感と夜更かしの疲れと相まって、始業式の時間はもう、うつらうつらである。
校長先生の話なんか全然聞かなかったが、周りの子達も「校長先生の話いつも長いよねー」「疲れちゃうー」とか言っているので問題はないだろう。
体育館から教室に移動し、宿題を提出。ホームルームを終えれば、今日の学校は終わりなのだ。
ランドセルを背負いながら、放課後何しよっかなー、と奏子が考えていると。
「ねーねー奏子ちゃん、このまま海行かない? 今日はメチャクチャ暑いし、寝子ヶ浜海岸で泳いだらきっと気持ちいいよ!」
「も~、麻美ちゃんたら。そんなに都合良く水着なんて持ってきてる訳ないよー!」
奏子は、プールバッグを持つ友達にそう突っ込んだものの。
違和感を覚え、念のため猫柄Tシャツの襟を持ち上げて、中身を確認してみる。
「あれ? スク水着てる?」
奏子の言葉に、友達は不思議そうに目を丸くして言った。
「奏子ちゃんって、超能力者なの?」
◆
寝子島高校の始業式。
椎井 莉鳥
は、保健委員長として熱中症対策などの準備を進めていた。
9月が始まったものの、天気予報では強烈な残暑が続くらしいので、対策を怠るわけにはいかないのだ。
「特に、校長先生にはシトラス・ガムダン話を際限なく続ける奇癖があるからね……今回も気をつけないと」
「俺、未だにシトラス・ガムダンって誰だか分からないんスけど」
「あたしもー」
保健委員の仲間、先生方と相談して、体調の悪い生徒が出たときの休憩場所、救急車の手配について決める。
そして、寝子島高校の生徒達は、始業式を迎えたのだ。
◆
浅見 柚乃
は、壇上に女子バスケ部キャプテンの
羽生 碧南
が呼ばれ、インターハイ準優勝を表彰されているのを誇らしい想いで見つめた。
(でも、校長先生のシトラス・ガムダン話の長さといったらなかったわ……おまけに超絶蒸し暑いし)
柚乃の周りでも生徒が一人立ちくらみを起こして(宿題が終わらないよぉ、とうわごとを言っていた)運ばれたくらいの長さだ。
見かねた
黒崎 俊介
教頭が「校長先生、そろそろ生徒達のがんばりを表彰してはいかがでしょう」と進言したら「黒崎くんはなんと生徒思いなのでしょう!」と感涙にむせび、思い出話にそれた。
脱線に脱線を重ねた上での到達は、大会への道筋よりも長かった気がする。
「柚乃ちゃん、今表彰されてるの、さっき倒れた人を介抱してくれた保健委員さんだよね」
「そうね。走り幅跳びの選手なんだ……優勝なんてすごいね」
「
椎井 莉鳥
さんかぁ。凜々しくて、ちょっとかっこいいかも」
友人に話しかけられ、壇上のショートヘアの少女を見て……脇に控える碧南に視線を移す。
3年生の碧南は、後半年ほどすれば卒業してしまう。
引退したバスケ部にもしばらくは顔を出してくれるようだが、今までのように毎日とはいかないだろう。
ため息が出る。
銭湯で、偶発的なキスをしてしまった
あの日
。
愛の中で、碧南への感情が決定的に変わった日だった。
それまでは、憧れの先輩で、少しでも近づきたいと思っていたのに。
今では――思慕の念が恋に変わってしまったのだ。
(でも、碧南先輩には好きな人がいる)
その、“好きな人”が寝子高を卒業してしまった今でも、碧南がその人を愛している事を、柚乃は理解していた。
女子バスケ部で恋バナになった時、碧南はいつも乙女ゲームの話にしてしまうけれど。
その瞳に、愛する人を想う喜びと寂しさが浮かんでいるから。
(怖い……私はとても割り込めない……でも……)
◆
後輩に見つめられているとはつゆ知らず、碧南は表彰を終えて壇上から降りた。
「やったね! インハイ出場と準優勝だなんて、今頃後輩ちゃん達泣いてるんじゃない? 推薦の話も来てるんでしょ?」
「えへへ……、まぁおかげさまで」
まだ始業式中なので小声の友人と、小さくグータッチを交わす。
「んで、もうどこにするか決まってるの?」
「うん。奨学金くれるって話のとこにしようかなって思ってる。やっぱ、親に負担をかけるのは避けたいからね」
高校入学直前に実家が家事になってしまった碧南にとって、複数の大学から推薦入学の話は、ありがたいことだった。
「そうだね。あの時碧南ちゃん大変だったもんねぇ」
「うん。乙女ゲームのセーブデータ、コピーさせてくれてありがとう~!」
「なぁに、いいってことよ」
友人の笑顔に、焼失から取り戻せた一部のコレクションを思い返す。
体育館の小さな窓から、空を見上げた。
(推薦入学……木天蓼大学にしようかな……近いし)
親の負担軽減も勿論だが。もう一つ、片思いの相手がいるから、というの理由もあった。
(鷹取先輩……どうしてるかな……)
得意の乙女ゲームでは、どんな攻略対象とも結ばれてきた碧南だったが、現実世界はそうもいかない。
そんな事を考えているうちに、始業式は終わっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月16日
参加申し込みの期限
2022年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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