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\ オーバータイム!/
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さよならサマー、またきてオータム
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「あっつ……こんなのマジで熱中症とかになりそうだわ」
「理緒ちゃん、無理して偵察なんてしなくても……私個人の特集号なんて……絶対売れる要素がないよ……」
「そんなのまだ分からないでしょ。それに、コンビニで偵察するんだから大丈夫よ」
不安そうな
佐和崎 紗月
をなだめ、
初瀬川 理緒
はコンビニへと入った。
2人は女子大生グラビアアイドルで、大抵ペアで仕事をしている。しかし、今日は紗月が初めて一人で撮影に臨んだ『週刊ヤングニャンプ』発売日なのだ。
一応本人とはバレないように変装し、さりげなく他の本を立ち読みしつつ、売り場をちらりと見る。
「……あっ、あの人買ってくれた」
幸いにして、売れ行きは悪くなく「よっしゃ!」と小声で叫ぶ。
今日は9月1日、あと半月ほどで大学の夏休みは終わる……のだが、撮影やらイベントやらで忙しかった理緒には、夏を休んだ感触は無かった。
「なんか妙な気分だよ……自分が表紙になるなんて」
それは隣の紗月も同じで、「成り行きでなったし、どうせ一発屋で終わるよ」との言を裏切りタイへ撮影旅行だったり、各種撮影に引っ張りだこ。
そんな紗月、初の特集号なのだ。
理緒としては偵察せずにはいられない。
「お、あったあったー! やべー、もう1冊しか残ってないじゃん」
「ふーん、紗月ちゃん好きだったっけ?」
「おうよ。見ろ、この眩しすぎる白ビキニ。ミステリアスな表情でじっと俺を見つめてくれる……守りたくなっちゃうぜ。俺の最推し」
入ってきた2人組の男子高校生が、ヤンニャンを手に話している。
(そうですかぁ。紗月が最推し……ここにいるんだけどなぁ……)
ちらりと紗月を見ると、指で小さく×を作って頭を横に振っている。
「まぁ、紗月ちゃんもいいけど……僕は
初瀬川 理緒
ちゃんの方がタイプだなー」
言いたくてたまらないのをギリギリで堪えた理緒だが、男子高校生の言葉に耳を疑った。
逆に紗月は伊達眼鏡の下で、瞳をキラキラと輝かせる。
「理緒ちゃんみたいな人がドジっ子姉さんだったら、僕は電球換えるのでも、トイレ掃除でも、何でもやるよ」
「ドジっ子って何? 料理中に火傷とかした理緒ちゃんに『焦げちゃった~』とか言われて、優しく手当したいわけ?」
「……よく分かったな。その為にいつもお前で練習してるんだ」
「うわキモッ。部活でそんな事考えてたの?」
「あっそ。じゃこの最後の一冊は僕が買うから」
「なんでだよ!? お前理緒ちゃん派なんだろ!」
「いや、隅っこに写ってるかもしれないし」
レジまでもみ合いながら歩く2人の高校生に、紗月は笑いながら「写ってないよ」と呟いている。
「楽しそうじゃない、紗月」
「うん。私が表紙なのに、理緒ちゃん自身のことのように喜んでくれるし。私も理緒ちゃんの熱烈なファンを見られて嬉しいの」
◆
「高校を出てからまだ半年しか経っていないのに、もう学生の頃なんて遠い過去になってしまったわね」
もみ合いながら会計を済ませた高校生達(俺が俺が! と言っていた方が雑誌を買ったようだ)を横目で見ながら、
森篠 琳子
は棚から昼食を選ぶ。
野菜たっぷりのサンドイッチに春雨スープ、フルーツ入りヨーグルト。
(何だかOLみたいな昼食だな……って、私OLだったっけ)
レジで会計を済ませ、昼食を保冷ランチトートに入れ、日傘を差してコンビニを出た。
通勤用のスーツで道を歩いていると、寝子高生の姿が多く目につく。
(もう夏休み、終わったんだなぁ……)
昨日も今日も出勤の琳子だとて、去年の9月1日はまだ高校生だった。
寝子高の制服を来て、あくびをしながら夏休み明けの登校をしていた。始業式は、校長先生の無駄に長すぎる話が鬱陶しくてたまらなかった、のだが――
(うーん、いざ聞けなくなっても、特に寂しくは無いな)
ついこの前、制服姿の学生達が姿を消し、その光景に見慣れた頃にまた、制服姿が目立つようになる。
琳子は就職してまだ半年だったが、これが5年10年となれば、何の感慨も覚えなくなるのだろうか――
そんな事を思いつつ、職場である寝子島信用金庫に到着。警備員さんに挨拶して、通用口にIDカードをかざして入る。
「森篠さん、おはようございます」
「おはようございます、荒木さん」
女性用更衣室で着替えを済ませ、メイクを直しながら同僚と話をする。
「ねー聞いてよ、森篠さん、私の弟ったらまだ夏休みだからってダラダラして、朝ご飯アイスで済ませようとするのよ」
「あらら、それはいけませんね。弟さんは大学生?」
「そう。マタ大生なの」
19で働いてる森篠さんの爪の垢飲ませたいわぁ、と憤慨する同僚を、まぁまぁと宥める。
(大学生、ねぇ。なっていたらどんな感じだったかな)
ぼんやりと想像する。
琳子は家庭の事情で、寝子高を卒業後に信用金庫に就職した。
その選択を後悔してはいないけれど――ひっかかりというか、もやもやしたモノはある。
ただ。信用金庫に就職しなければ、彼氏――秋沢覚――と出会うこともなかったわけで。
「……今日も一日、お仕事に励むか」
◆
「……良いわよ。秋には少し仕事も落ち着くから」
三折部 朝衣
が、住沢遥人からのプロポーズにそう答えたのは、8月最後の日。
その後は土曜日曜と一日中サーフィンをして過ごし。
そして、朝衣は9月1日の朝を遥人のアパートで迎えた。
「ん、んんー……!」
目を覚まして伸びをする部屋は、冷房のせいか、少し寒い。
素肌に触れるシーツの感触と、傍らの温もりに、思わず笑みがこぼれる。
「あら、起こしちゃった? ごめんなさい」
「いいや……おはよう」
愛し合った余韻が残る身に、シャワーを浴びてから、2人で朝食を作る。
パンと目玉焼き、ヨーグルトにコーヒーの朝食は、一気に遥人の目を覚ます、とはいかなかったようだ。
「卵の黄身、口についてるわよ」
「あ、あぁ……ありがと」
寝ぼけ眼の遥人は口元をティッシュで拭っている。
朝食を食べ終えたら、お互いに出勤の準備をしつつ、同棲へ向けた話をする。
「新しいアパートはいつ頃探す?」
「うーん、来月中には始めたいな。9月は、要らないものを処分して引っ越ししやすいようにしよう」
「そうね」
朝衣は頷いて、鞄の中身をチェックする遥人の後ろ姿をなんとなく見つめる。
(遥人とは……付き合ってから一年くらいだったっけ。ここまでとんとん拍子に進むとは思わなかったな)
結婚式や入籍はいつするのか、互いの家族に挨拶するのはどのタイミングか……といったことは追々考える時が来るだろう。
それよりも、今は。
(この幸せをかみしめたいなー……なんて)
洗って伏せてある2人分の食器。
2つの歯ブラシとコップの並ぶ洗面所。
同棲したら、それらを毎日見ることになるだろう。
「あ、朝衣、もう時間だ」
「ほんとだ。行かなきゃ」
アパートの出口で別れ、それぞれの職場へ向かう。
朝衣は、自分の足が軽いのを感じていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月16日
参加申し込みの期限
2022年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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