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さよならサマー、またきてオータム
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「夏休みよ、行かないでくれ! 俺はまだ彼女が出来てない!」
「うっせーよ、こっちは宿題マラソンで寝不足なんだ……」
8月の終わり。
稲積 柚春
は通り過ぎる少年たちのぼやきを聞いて、くすっと笑いながらウォルター家に急いだ。
彼女も夏休みを惜しんでいたが、それは宿題が終わってないからでなく、「ウォルターさん」が「先生」になる時間が増えてしまうからだ。
(ワット、って呼べるかな……ちょっと恥ずかしいけど)
この夏休み、柚春はブラックウッド家を訪れる機会があった。
そして、
ウォルター・B
と一緒に恋人達の丘に行き、花をたくさん摘んだのだ。
胸の鼓動を抑えながら、ブラックウッド家のドアを叩く。
「はい、どちら……あら、稲積様。ようこそいらっしゃいました」
きちんと髪を撫でつけた老メイドが、笑顔で柚春を迎えてくれた。
「おはようございます。あの、ウォルターさんに、お渡ししたいものがあって伺いました」
「ん~? 僕が、何だって? あ、稲積じゃないか。おはよう」
奥の部屋から出てきたウォルターの姿に、柚春の心臓がどきんと跳ね上がる。
「あ、あの、恋人達の丘のお花……サシェにしたので、良かったら、どうぞ!」
受け取ったウォルターが、箱を開けてもいいかと聞くので、頷く。
「お、これは……甘すぎないスッキリした香りだね。刺繍はレモンの実と花かな? どうもありがとう」
机に置いてくるよ、と踵を返すウォルターの背中に、柚春は胸をなで下ろした。
「ごめんなさいね、ウォルター様は明日の準備がありまして、何のお構いも出来ませんで」
「い、いいんです。それで、あの……」
柚春は、キッチンを借りられないかと切り出した。
「ウォルターさんがゆっくりと心を休められるようなお菓子を作ってあげたくて。材料は持ってきました」
「まぁ、それはありがたい事ですわ。どうぞこちらに」
彼女は笑顔でキッチンに案内してくれた。
「失礼します」
柚春は調理器具の場所を教わりながら、調理を進める。
鍋に湯を沸かしてゼラチンを溶かし、水で希釈し砂糖を溶かしたレモン果汁と混ぜた。
金属製の容器にゼラチン液を注ぎ、使った道具を洗って片付けをしながら待つ。ゆるくかたまり始めた辺りで、飾りのレモンピールを上に散らす。
「ありがとう、稲積。おいしくいただくよ」
冷蔵庫に入れたあたりで、ウォルターがキッチンへ顔を出した。
「ウォルターさん! いいんですか?」
「いいんですかって、僕たちに作ってくれたんだろう?」
「え、えと……そうですけど、嬉しくて」
微笑んで玄関まで送ってくれるウォルターに、思わずつぶやく。
――かっこいいな、ワットは。
帰路をたどる足がスキップしてしまう、稲積だった。
◆
8月31日。
桜井 ラッセル
は夏休みの終わりを迎え、寮の自室で宿題を広げていた。
「うぅっ……絶望的……」
数ある宿題の中で、ラッセルを苦しめているのは英語と数学だ。自信の無さから現実逃避気味に窓の外を見上げる。
――あぁ、我が身が鳥ならば、宿題という牢獄から青空に逃れられるものを。
ポエティックな心情のラッセルだったが、その後の選択はあまり詩的ではなかった。
「よし、俺は遊ぶぞ!」
「しょーがないなー、少しぐらいなら手伝って……なぬ?」
ルームメイトが驚き、耳からイヤホンを外した。
「君は今、遊ぶと言ったか? 夏休み最終日で、宿題が終わってないのに?」
「わかってるよー。終わってねーけど宿題は何とか出来ると思うし、高校最後の夏休みだから、羽を伸ばさせてくれよー」
眉間にシワを寄せたルームメイトに、手を合わせて拝む。
「あ、でも駄目だった時は手助けお願いします! 俺の借りってことにするし、お礼もすっからさー!」
彼が嘆息混じりで「行ってこい」と手を振るのを見て、ラッセルは「よっしゃ!」と叫んで外出の準備を始めた。
◆
ラッセルがルームメイトを拝み倒している頃、
鴻上 彰尋
は洗濯物を干し終わって一息ついていた。
「この日差しなら、すぐに乾きそうだな」
レモンの蜂蜜漬けを浮かべたアイスティーを飲みながら、今日の予定を考える。
(夏休み最後の一日……寝子ヶ浜海岸でも散歩しに行こうかな)
スマホを見ても、誰かから誘いがあるわけではない。小さな画面のカレンダーを見ながら、彰弘は今年の夏休みを思い返した。
島外の友達としこたま映画を見まくった後、ドキュメンタリー風の自主映画を撮ってみたり。
お墓参りに林間学校、花火大会。水族館で同級生の
七夜 あおい
と出会ったり、一緒に観覧車に乗ったりもした。
「すごく沢山の思い出が出来たかな……色々挑戦したしなぁ」
アイスティーの氷が音を立て、窓から差しこんだ光がグラスを透過し、テーブルで揺れる。
照りつける太陽のもと、やかましく鳴く蝉。
宿題も、家事も終えた。
「今日はゆっくりするかぁ……」
彰尋は青空を見上げながら伸びをした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月16日
参加申し込みの期限
2022年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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