this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
真夏の夜に対峙する
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
「え、映画って、いったい何見たら良いんだろうね」
隣接するゲームセンターの騒音と、映画館ホールの売店から漂ってくるキャラメルポップコーンの甘い香りに包まれながら、満月が呆然と眺めているのは今日の上映スケジュール画面。
チケット自動販売機の上に設けられた画面に並ぶいくつものタイトルを見つめ、満月と一緒で普段娯楽に触れる機会の少ない太一も首を傾げるばかり。
「……あはは」
「……あはは、ですね……」
「ケッ」
困り果てながらもそれなりにいい雰囲気っぽいふたりを遠目に、リュウジは短く吐き捨てる。
「アイツ等映画も満足に決めらんないのか!」
「えー、でも迷うよねー」
のほほんと笑うイザヤの腕をぐいぐいと引き、リュウジは駅と同じようにふたりに声の届く範囲へと近づく。ぺちぺちと自分の頬を叩き、ニヒルに歪んでしまいがちな唇を子どもっぽい笑みに変える。
「にーちゃん」
小さな指で指し示すのは、壁に貼られた男女が額を寄せ合って見つめ合う映画のポスター。
「このきれーなおねえさんのえーが見たーいー!」
「え、リュウくん、こここういうのはまだまだ早いって!」
恋人(未満)のふたりが観るのであれば以前テレビCMで見かけた恋愛映画がいいだろうと示してやったというのに、見守りミッション構成員であるはずのイザヤが過剰反応してしまった。
「大人しくニャンダムにしときなさい」
振り返って見上げたイザヤは顔を真っ赤に染めている。
(こんのボンクラが!)
イザヤにだけ見えるように顔をしかめて見せても、
「やだー、ニャンダムなんかおれやーだー!」
見た目三歳児らしく可愛らしく地団駄を踏んで見せても、
「ニャンダムに!」
イザヤは気付かない。有無を言わせずチケットを買い、パンフレットとポップコーンにジュースまでちゃっかりしっかり買う。
(俺の収益金だっての)
リュウジがアプリ開発で入手したお金ではあるものの、こうなれば今は必要経費と割り切るしかなさそうだ。
「さぁ見ますよー……細かいことはきにしなーい」
「えー」
『にーちゃん』に引きずられて行きつつ満月と太一を見遣る。
「こ、ここ、こっちの方が、あたしゃ落ち着くさぁね!」
満月は恋愛映画のポスターをちらりと見たかと思えばイザヤと同じ仕草で大きく視線を逸らし、
「ニャンダム、ニャンダムライデンボルト劇場版!」
「いいですね、そうしましょう!」
イザヤと同じ選択をする。渋るかと思った太一さえ大きく頷く。
(……コッチにするのかよ)
売店で売っているチュロスやホットドッグを物珍し気に眺めては感心したように笑う満月の横顔を眺め、リュウジはちらりと瞳を細めた。
(ま、いいけどさ)
「音が出ない食べ物って意外と有るんだねぇ」
「何か食べますか」
ポップコーンでも、と示す太一に、満月は首を横に振る。
「ああ、あたしゃドリンクだけで良いさね」
奢らせてください、と笑う太一に、ありがとうさね、とぎこちない笑みを返し、満月は気取られないようにそっと息を吐く。食べ物を買ったところで、この調子では飲み物以外喉を通りそうにない。
(こ、こここれは外出! ただの外出!)
断じてデートではないと自分に言い聞かせる。
「ニャンダムは、確か弟さんが好きでしたよね」
「そうさね、パンフレット買っておかないと」
ふたり分の飲み物を手にした太一に、満月は悪戯っぽい笑みを向ける。家族のことを口にすれば、少しは気が楽になった。
「愚弟が歯ぎしりする所見てみたいんでねぇ」
あの単純バカが好きなアニメだ、ロボットが縦横に無双する爽快無比な作品に違いあるまい。そう軽く思って席に着いたのに──
(あ、あれっ、)
館内が暗くなり、始まったのはロボットアニメの皮を被った人間ドラマだった。
(意外と)
アニメーションで繊細に描き出される表情、豪快な戦闘場面と人間模様、声の表現。
(恋愛映画してないかい、コレ)
男女が見つめ合い、視線を逸らす。伸ばした指先が届かずに拳に握り込まれる。
複雑に絡み合う男女の感情を前に、満月は思わず息を詰めた。映画館の暗闇であれば気取られないだろうと隣の太一を見遣って、何故だかこちらを見ていた太一と視線が合った。思わず大きく視線を逸らす。無性にどきどきもやもやする胸を映画のせいにして、座席のカップホルダーの飲み物を手に取る。そっちを向いたのは飲み物が欲しかったせいだよと示したはずなのに、
(ジュース飲むのでさえ緊張しちまうよ……)
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
真夏の夜に対峙する
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSS(500)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
3人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月18日
参加申し込みの期限
2022年06月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!