メイコさん再び～海中散歩しませんか？～｜リアクション

メイコさん再び～海中散歩しませんか？～

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『黄橡（きつるばみ）駅』から魔行列車で移動すると、車窓の景色は、めまぐるしく変わっていく。
　そして、列車は空と海の境界線を失ったように、青く澄み渡った世界に突入し、
「皆さーん！　お待ちしておりましたっ」
　瑠璃紺駅で降車すると、“人魚”のあやかし・メイコが待っていた。
「メイコさんも元気そうでなにより。お礼なんていいのにさー」
　桜井ラッセルは、元気に両手を振るメイコに手を振り返しつつ、ふわふわと浮かぶメイコを見上げる。
「“もしも”と考えてたのですが、せっかくのチャンスは逃せません！」
「そっか、気ぃ遣ってくれてアリガトな。クッキー持ってきたけど食べるか？」
「あ、アタシもクッキー食べたいです！」
　源頼子も会話に加わり、すでに賑やかな雰囲気。
　ひとまず水着に着替えて、海中に潜る準備を進めることに。

　ラッセル達が着替え終わると、メイコがふと思い出したように、
「濡れたら困る物があったら、駅員さんに忘れずに預けてくださいね？」
　各々の貴重品を駅員に預けて、メイコの泡ヘルメットを被る……いざ、海中散歩へ！

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