メイコさん再び～海中散歩しませんか？～｜リアクション

メイコさん再び～海中散歩しませんか？～

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『海中の街』というだけあって、建物の上を泳ぐ者は少なくない。
　そして、街の上を往く生き物も、陸とは大きく異なっていた。
「タツノオトシゴとか、深海魚も泳いでるんだな……って、なんだあのペンギン！？　翼がでけー！」
「あっちにも水玉模様のイルカがいるわね、霊界の生き物？」
　生態系（？）は、寝子島世界とはかなり異なるようで、ついつい視線が上を向く。
　シャッターを切るラッセルと、観察する奏子に、メイコも嬉しそうに解説。
「霊界ペンギンと霊界イルカですね！　この辺りの霊界ペンギンは大人になると翼がトビウオみたいになって、海面を跳んだりしますよっ。霊界イルカも夜になるとふわっと光って……」
「イルカが光るのか？　面白いな！」
　つられて目を向けた龍樹も、摩訶不思議な光景に感心した声をあげる。
「触ったらツルツルなの？」
　近くを泳ぐ霊界イルカに、奏子が手を伸ばすと……。
『キィエエェェェェェェェエエエエエエエエエエエエッッ！！』
　霊界イルカは、雄叫びをあげながら牙を剥いた。
「あ！　霊界イルカはエサを持たず、近づいたら危ないですよ！？」
「に、逃げやしょう！！」
　猛スピードで追いかけてくる霊界イルカを、頼子達は振りきろうと、珊瑚条坊へ飛びこむ。
　……住民達が慣れた様子で追い返し、大事には至らないだろう。

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